24年中学入試 東京・神奈川「人気校」はココ

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微減傾向も中堅・一般校に人気
佼成、普連土人気の背景
人気継続の創英ともう1つの桐蔭
・志願者増「バブル」のようなもの

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微減傾向も中堅・一般校に人気

首都圏の中学受験市場は2015年以降、昨年まで9年連続で受験者数が増加しています。

24年度入試も…というのが当初の見方でしたが、各模試の受験者数などをみると横ばいか微減というのが現在の流れになっています。

1月に入って出願状況を見ていくと、全体的に出願のスピードがゆっくりで、周りの出方をうかがっている雰囲気が伝わってきます。

ただ、締め切り直前になると「やっぱり」という気持ちが沸き上がるのか、様子見した結果決断するのか「駆け込み出願」が増える傾向になっています。

その中でいち早く23年度を上回る志願者数を集めている学校が複数存在します。偏差値帯でみると、四谷大塚のAライン(合格可能性80%)で54~40程度の中堅校・一般校に人気が集まっています。

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佼成、普連土人気の背景

東京の男子校、佼成学園はまだ募集を締め切っていませんが、適性検査型の入試を除いた一般、グローバル、特別奨学生入試の志願者すべて前年を上回っています。1月27日現在、全入試機会を合計すると前年比23%増(392人増)の2085人が出願。4年連続の志願者増です。

グローバルコースの生徒が校外のさまざまなコンテストで入賞するなど、女子の目を気にせず男子の「居場所」があるという安心感に加え、近年目覚ましい大学合格実績が関心を引いています。

21年度は国公立大合格者(現浪合計)が32人から23年度は47人、早慶上理は同21人から64人、GMARCH80人から144人と急上昇。一般クラスで四谷大塚Aライン「41」、最高で入学金、授業料など計約70万円が免除となる特別奨学生(45人)入試でも同「51」とあって、いわゆる入学時に比べて卒業後に合格する大学の偏差値が高い「お得な学校」というイメージが親御さんに受けているようです。

朝7時から夜8時までほぼ年中無休で自習室を開放、高3になると夏期講習は30日以上開講され、難関大学に合格したOBがチューターとして、現役合格をサポートしてくれます。この手厚い受験指導も評判になっています。

これに最寄り駅(東京メトロ丸の内線方南町駅)から徒歩5分という立地の良さ、2万5000円の受験料で適性検査を除くすべての回にエントリーできるということも志願者増につながっています。

女子校の普連土学園はこのところ2月1日午後の算数1科目入試を除いて志願者の減少傾向が続いていましたが、24年度は1日午前、同午後の算数、2日午前の2科入試とも29日時点で計18%増(106人増)の691人が出願しています。

伝統のあるキリスト教系のややお堅いイメージのあった1学年120人程度の完全中高一貫校ですが、同校の理科部ロケット班が22年夏にイギリスで開催された国際ロケット大会に日本代表として出場し、世界1位を獲得するなど大活躍。テレビ各局で放映されるなどして学校のイメージアップに貢献しました。

「お嬢様系」と思われていた女子校ですが、理系への進学は4割近くあり、大学も進学先のボリュームゾーンも実は早慶(23年春卒牛性で慶大が11人、早大が10人と進学先の1位と2位)ということが受験生と親御さんに浸透して、受験校候補に挙がってのエントリー増につながったと考えられます。

JR田町駅、都営線三田駅、東京メトロ白金高輪駅の3駅から徒歩10分以内という立地も悪くありません。

四谷大塚Aラインは第1志望が多い1日午前で「50」。1日午後の算数1科「57」は上位校との併願、2日午前の2科「56」も併願組が多いため、熱望なら1日午前「必勝」で臨みます。

人気継続の創英ともう1つの桐蔭

神奈川では中学受験界でここ数年、話題に事欠かない横浜創英が相変わらずの人気です。

22年度入試で前年比216%増(635人増)と驚異的な伸びをみせましたが、23年度も人気は高止まりし、2月2日午前の第3回入試までで22年度比54%増(317人増)に。24年度もここ2年ほどではありませんが、1月26日現在1日午前の1回目で前年比3%増(7人増)の258人が出願、1日午後の2回目も7%増(22人増)の321人が出願しています。

1回目の入試で22年度実質倍率男子1.6倍から3.8倍、女子1.8倍から4.9倍に、2回目同男子4.5倍から7.4倍、女子4.4倍から10.3倍と跳ね上がったにもかかわらずわずかながらでも出願者が増えたことに親御さんと受験生の、横浜創英に対する期待が大きさが伝わります。

四谷大塚のAライン偏差値が男子で41~43、女子でも44~45というあたりから大きく変わっていないのも志願者右肩当たりの要因として考えられます。

学校の顔であり広告塔でもある工藤勇一校長の「学年という概念もなくす」という大胆な改革構想は、年々先鋭さを増しており、親御さんによってはあまり大胆な発想に「ついていけない」と話す人もいます。

一方で中1年から高2年がグループを組み、研究所や企業から託されたテーマを研究、提案をする22年新設の「 サイエンスコース」に魅力を感じて厳しい入試になることを覚悟でアタックする子も増えています。

25年度にきは「グローバルコース」を25年度に設置、高校募集も形を変えて行うなど、学校が放ち続ける改革のインパクトは強烈です。来年以降もしばらく志願者の増加傾向は続きそうです。

もう1つ、神奈川の共学校で人気を集めているの桐蔭学園中等教育学校です。

2月1日は従来の4科入試に加え、総合思考力問題と算数基礎による「探求型(みらとび=未来への扉)入試を実施。23年度比で26日現在男女計23%増(42人増)の223人、1日午後の2科入試も女子を中心に志願者を集め、前年比9%増(43人増)の512人を集めています。

1日の桐蔭は男子でAライン49~52、女子は50~54。実力接近の受験生同士の勝負となり、ミスが多いか少ないかで当落が決まる入試になります。

中等教育学校は19年に男女別学から共学化しました。今年3大会ぶり4回目の優勝をしたラグビー部があり、サッカーや野球の強豪校として知られる桐蔭学園とは同じ学校法人ですが、学校としては「別物」です。

かつて東大合格者数で全国トップテンに名を連ねていた桐蔭学園は、親御さん世代だと文武両道のウラにある「スパルタ」「成績至上主義」のイメージかもしれませんが、中等教育学校にそのころの面影はほとんどなく、「アクティブラーニング型授業、探究、キャリア教育」を三本柱に新しい中高一貫校の形を模索しています。

大学合格実績は正直足踏み状態で国公立や早慶よりMARCH系への合格者が多いのが現状。緑に囲まれたキャンパスは広大でそれが魅力の1つでもあります。

志願者増「バブル」のようなもの

志願者数が増えると実質倍率が高くなる傾向にあり、親御さんは「合格が難しくなるのでは」と心配になりますが、そんなことはありません。

合格難易度はそれほど変わらず、むしろチャレンジ組が多く受ける傾向になるので一定の実力のある子にとっては「楽」になる可能性が高いです。

志願者増は人気のバロメーターではありますが、一時的な志願者増は「バブル(泡)」のようなもので、合格力のある子がそれほど含まれているわけではありません。なのでしっかり志望校対策をしてきた受験生なら、模試などで「C判定」(合格可能性50%前後)の子でもかなりの確率で合格します。

志願者数の増減はあくまで目安。志願者数の増減にかかわらず、自分が合格に匹敵する得点を入試本番で積み重ねれば良いだけのこと。敵になるのは増えた受験者数ではなく「自分」であることを頭において、気にせず、冷静に受験日を迎えます。

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