中学受験 首都圏模試が「合う子、合わない子」

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強みは中堅・一般校のサンプル数
・「志望校別度数分布表」の活用
・ 入試実態と「乖離」では意味なし
・難関・上位校志望でも基礎確認に

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強みは中堅・一般校のサンプル数

関東の中学受験4大模試で、唯一進学塾系ではない模擬試験が 「首都圏模試」 です。

24年7月7日は今年2回目の「合格判定模試」です。

1990年(平成2年)創立の首都圏模試センター(所在地東京・神田神保町)が主催するもので、1回の模試の参加者は1万人前後と大規模です。

サピックスオープン(SO)が難関校受験に必須の模試なら、首都模試は偏差値帯でいう中堅校の中位から下位、一般校受験の合格判定に最適です。

中学受験では半分以上がこの層に進学することを考えれば、「ボリュームゾーン」の受験生が集まる模試です。 

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「偏差値帯でいう中堅校、一般校」の定義は難しく、どこからが中堅校で、どこからが一般校という正確な線引きはありません。塾の先生など中学受験関係者によっても違います。 

個人的には大まかな目安として、SOで偏差値40以下、四谷大塚の「Aライン(合格可能性80%偏差値)」、日能研の「R4偏差値」で47以下の学校、首都圏模試の偏差値表で59以下が首都圏模試で一番的確な合格判定を出すゾーンと考えています。 

中堅校、一般校受験のサンプル数、特に一般校が進学塾系の模試よりも圧倒的に多く、より入試本番実態に近いのが首都模試の強みです。

「志望校別度数分布表」の活用

首都模試は模試ごとに「志望校別度数分布表」という、模試を受けた生徒の偏差値別の人数を公表、同時に第1志望者数、平均偏差値を一覧で見られるようになっています。

この分布表を使うと、現状での志望者数、志望者の偏差値分布、自分の立ち位置がより明確に分かります

24年4月14日実施の6年生を対象にした「第1回合格判定模試」を例にとって志望者数を考えてみます。

24年度に4科目入試で2回の入試機会があり、男女合計でのべ志願者425人を数えた、順天(首都模試での偏差値は1回目入試が57、北里大学の付属校になり人気上昇中)。第1回合格判定模試で4科目での合格判定を希望したのは男子220人、女子165人、計385人でした。

24年度の2回の4科入試機会の志願者数が425人ですから、単純に志望者の9割超が受けていることになり、かなり入試本番と近い規模での腕試しということになります。

この規模で判定すれば、問題の傾向は違っても順天志望者の中での「おおよその実力」をはかることができます

多少の出入りはあるにしても、多くの受験生が本番の入試も受験する可能性が高いからです。

これが難関校志向の受験生が集まるSOですと、順天の判定を希望する生徒が十数人程度のため、正確な判定が難しくなります。

入試実態と「乖離」では意味なし

逆に言えば、難関校志望の受験生が首都模試に参戦しても「実像」はなかなか見えてきません。

合格可能性80%偏差値こそ高く(概ね70以上)設定していますが、難関校の判定は志望者数(模試受験者数)が入試の実態とかけ離れすぎていて、参考になりにくいからです。 

同じ24年4月実施の首都模試では、男子私立最難関の開成には人が判定にエントリー、第1志望は23人でした。毎年1200人前後が受験する開成の「サンプル」としては、かなり寂しい数です。

 一方のSOでは毎回800~900人以上がエントリーします。実際の開成入試の約7割に相当する人数です。これだけのサンプルがあれば「予行演習」としては十分です。

どこの模試で力試しをするか、受験校に応じての「棲み分け」戦略は、自分が志望校を受験する集団の中でどのあたりに位置するのかを把握するうえで大切です。

通っている塾が、主に首都模試を利用していても、難関校に匹敵する実力を持っているなら、立ち位置を知りたいならSOや四谷大塚の「合不合判定テスト」に挑戦です。

逆にサピックスや四谷大塚に通っていても、成績と見合った志望校を探すのが難しければ、一度首都模試を受けて「実力適正校」を探すのも一つの戦略です。

難関・上位校志望でも基礎確認に

「首都模試は易しい」というのが中学受験界でのイメージです。

しかし、最近では国語でも記述問題を積極的に導入したり、算数も解法さえマスターしていればそこそこの点数が獲れるパターン問題ばかりでなく、思考型の出題もあります。

入試のトレンドに合わせて進化し、選りすぐりの良問が出題されています。 

中堅校、一般校の入試問題が易しいかと言えば、そんなことはありません。しっかりとした学力がなければ突破できない良問ぞろいです。

良問をしっかり解いて得点を積み重ねるのは、難関、上位、中堅、一般にかかわらず、入試突破の共通の近道です。 

上位校、難関校が最終的な目標としても、親御さんが客観的に見てまだレベル的に「距離がある」と感じているのなら、早い時期での首都模試の利用は「あり」です。

現状ではレベルが合っていない問題に頭をひねるだけで解答欄は真っ白だったり、易しい問題でミス続出なら、一度目先を変えてで、基本、基礎問題に取り組み、制限時間内にどれくらい正確に解けるかを確かめます。

どこに「抜け」があるのか、何が「分かっていない」のかを基本的な良問からあぶり出し、弱いところをつぶしていきます

6年生冬になって「基礎ができていない」という現実を突きつけられても、時間的にも量的にも「どうしようもない」というのが正直なところです。

そうなる前の一手として首都模試の利用は有効です。首都模試は昨年や一昨年実施の「過去問」も販売しています。得点によって偏差値も出せるようになっていて「目安」として使えます。「おためし」の価値はあります

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