「二月の勝者」にみる夫婦の「不一致」の危険度

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中学受験がきっかけ?夫婦に亀裂
公立志向の父親と私立志向の母親
・前のめり父は子どもを追い詰める
合格はしたけれど…
中受は家族のチーム戦 思い出に

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中学受験がきっかけ?夫婦に亀裂

 日本テレビ系ドラマ「二月の勝者―絶対合格の教室―」の第4話と5話では対照的な2つの家族が登場しました。4話では母親が中学受験に一生懸命で、父親が全く乗り気でない武田家。5話では父親が「独自教材」まで作り塾に対抗、その行き過ぎな行為と威圧的な言動にオロオロするばかりの母親という島津家。どちらも中学受験をする家庭として「あるある」です。

 タイプは違えど、共通しているのは夫婦間の中学受験に対する考え方、スタンスの「不一致」です。桜花ゼミナールの6年生真ん中のクラス担当の桂先生は、武田くんのお母さんに断言しました。「夫婦で意見が違うと、中学受験は失敗します」。さらに中学受験がきっかけで夫婦の関係に亀裂が入ることも珍しいことではありません。

公立志向の父親と私立志向の母親

 母親が中学受験に前向きで、父親がどうも…というケースで多いのが、父親が地方の公立高校出身で大学も地元国公立、あるいは首都圏の難関私立や国公立大学というパターンです。父親の経験則から「何も中学から私立に行かなくても、公立で普通にやっていればそれなりの大学に進める」というのがあって、中学受験には否定的です。

 一方で母親はママ友らとの接触から、中学受験に魅力を感じていくケースが多々あります。地元公立中学で「できない子に合わせてやる授業」や高校進学のために「内申点」を気にしながら3年間を過ごすより、今多少無理しても6年間受験なしで、さらに大学附属に入れば大学受験もなしで上まで行けるとなれば、中受に傾くのも無理はありません。お母さん自身、私立出身の場合はなおさらで、娘さんの場合「是非我が母校へ」という思いは募るといいます。

 この父親と母親の感覚の違い、歩んできた道の違いというのはなかなか埋められるものではなく、事あるごとに家庭で「言い争い」が勃発します。子どもは受験どころではありません。子どもにとって「親の喧嘩」ほど嫌なものはなく、精神的動揺はかなり激しいものです。こうなると受験は総じてうまく行かないケースが多くなります。

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前のめり父は子どもを追い詰める

 「二月の勝者」5話の島津家のように、父親が前のめりなのに対し、母親が本音では「つらかったら中学受験なんてやめても…」というのも、うまく行かないケースの典型です。

 この場合、父親が努力に努力を重ね、自分なりのやり方で大学に合格したという人が多い傾向にあります。一応通塾はしているものの、それは情報だったり、教材だったり、成績の立ち位置を確認する目的であって「オレがかってきたやり方でやれば合格できる」くらいの意気込みです。あまりにも厳しく「父親メソッド」を押し付けると、最終的には子どもを追い込み、入試直前期には子どものメンタルはガタガタ、できなかったらどうしよう、落ちたらどうしようという思いばかりが頭をよぎり、追い込みどころではありません。入試の結果も言わずもがなです。

 余談と一部ネタバレになりますが、コミック本では島津家は「とんでもない展開」になり、その中で順くんは随所で「強さ」を発揮します。順くんが母親を想う気持ちもさることながら、その「強さ」の源は旺盛な学習意欲です。中学受験で第1志望に合格する子は、勉強量やその質ももちろん関係してきますが、最大の要因は「学習意欲」です。いくら合格実績のいい塾に入れても、いくら親が尻を叩いても「学習意欲」のない子は、まず結果が出ません。

合格はしたけれど…

 中学受験の勉強中に父親と母親の意見が対立し、それが生活観や人生観の違いに気が付き、終了後に「離婚」という話も毎年のように耳に入ります。子どもはめでたく合格、春から新しい生活となるのに対し、両親も春からそれぞれの生活に…。子どもの心境たるや想像するだけでいたたまれなくなります。

 離婚しないまでも家庭内別居や「今まで通り」の生活に戻らなくなる場合もあるといいます。中学受験という親子にとっての一大事に直面して、夫婦が今まで真剣に向き合ってこなかった人生や子供の将来、金銭問題について考えざるを得なくなった時、パートナーの本性が見えて何かが変わることがあるのでしょう。中学受験は家族そのものを変えてしまうかもしれない危険性をはらんでいるのです。

中受は家族のチーム戦 思い出に

 中学受験は親の受験ともいいますが、もっと正確に言えば家族という「チーム」の受験です。主役である子どもを父母がどうサポートできるかが生命線。学習方面の管理と健康管理、スケジュール管理や送迎などの役割分担は大切です。父母のどちらが担当しても構いませんが、十分話し合いをした後、任せたらよほどのことがない限り口出しはしないというのが「鉄則」です。

 場合によっては兄弟姉妹、祖父母も参加してのサポート態勢になるかもしれません。特に弟妹がいる場合は、「寂しさ」を感じさせないために意識して目をかけてあげることが必要。兄や姉が大変な時でも両親が気にしてくれていると感じれば、応援してくれますし、兄姉の挑戦に幼いながら何かを感じてくれます。言い方は悪いのですが「後顧の憂い」なく受験してもらうためにも、このケアは意外と大切です。

 中学受験は家庭崩壊の危険性もありますが、進め方次第で家族の素晴らしい思い出になります。「チーム」が機能すれば間違いなく、良い結果に結びつきます。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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