夏以降、偏差値を上げられる子、停滞する子

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・自分と向き合う覚悟ができた子
「悔しい」は流れを変える
「悔しい」を生かす言葉と仕掛け
 根気よくアプローチし続ける意味

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自分と向き合える覚悟ができた子

中学受験で夏以降も好成績をキープする子、あるいは偏差値、実力を上げて志望校の合格にたどり着く子には、いくつか特長があります。

その1つが「自分と向き合う覚悟ができた子」です。

できない自分、ミスする自分、苦手がある自分…できれば見つめたくない、隠しておきたい部分に自ら踏み込む決意ができた子は「最強」です。

ただ、多くの12歳にとっては、ハードルの高い覚悟です。

覚悟が決まらない裏には、「時間」の感覚が著しく欠落しているからにほかなりません。

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入試まであと半年は、大人から見れば「あまり時間がない」ですが、子どもにとっては「遠い先の話」に見えます。覚悟が決まらないのは、本人の性格がのんびりだから、というより時間の感覚の問題。いわゆる「ピンとこない」のです。

入試直前になって、中には「前受け校」に落ちて、初めてエンジンがかかった、と子もいますが、それくらいにならないと「自分と向き合えない」のが12歳です。

「悔しい」は流れを変える

「自分と向き合う」きっかけになるのは、勉強ができないことを「悔しい」と思う気持ちです。

できなくて悔しい、成績が悪くて悔しい、くらいまでは多くの子が抱く感情です。

そこから先、「できるようになるためにはどうしたら…」と自分で模索しようとするかしないかが分岐点になります。

模索する気持ちが芽生えると、塾での授業を受ける姿勢も変わってきます。家庭学習でも根気が出てきます。 「悔しい」は受験の流れを変えます

「悔しい」を生かす言葉と仕掛け

ただ、子ども一人だけでは、「悔しい」気持ちの出口を見つけるのは難しかったり、「悔しい」という気持ちを長く維持できないというのが現実です。

そこで親御さんのアシストが必要になります。

まず子どもに「できないこと、苦手があること、成績が伸びないこと」に対して怒ったり、非難するのではなく、それ自体は「恥ずかしくないし、隠す必要はない」と諭します。

そのうえで「恥ずかしいのは、できない、苦手から逃げること」と強調して伝えます。

結論の部分は「仕掛け」ます

この夏、「逃げずに立ち向かえば、まだ間に合う。ただ、これがラストチャンス。夏休みに動き出さないと、手遅れになる」と「塾の先生が言っていた」と演技します。

親御さんの言うことには反発するか上の空の子どもも、第三者でありながら子どもに近い存在の塾の先生が「言っていた」という“ひと言”は効きます

事前でも事後でも構わないので、塾の先生とは「擦り合わせ」はしておいてください。多くの先生が「一枚かんで」くれると思います。

子どもが走り出したら、学習のヒントを与えるも良し、塾の先生に橋渡しをして勉強を進められるようお膳立てをしてあげるも良しです。やる気の炎は消えやすいので、絶やさぬように親御さんは常に子どもを「観察」です。

根気よくアプローチし続ける意味

一番難儀なのが、勉強ができてもできなくても、大して関心がなく、親が言うから仕方なく通塾しているけど、行きたい中学も別にない、今の生活が続けばそれでいい…、というタイプの子。「きっかけ」が見つけにくく、成績も停滞しがちです。

発火しにくいことは確かで、根気と時間が必要です。

それでも親御さんは、根気よくアプローチをし続けることが大切です。

バットを振れば「当たり」ます。種をまき続ければ何かが「実り」ます。その瞬間がいつ訪れるかわからないのが子どもです。もしかしたら、中学生になってから、高校生でようやくかもしれません。

「長い旅路」になるかもしれません。それでも当たった瞬間、芽が出た瞬間というのは来るものです。そのタイミングを逃さずに。チャンスはそう多くありませんから。

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