中学受験 「前受け」校過去問をきちんとやる意味

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第3志望以降の詰めを誤ると…
「前受け」不合格の怖さ
早めに「前受け」過去問の時間確保
・2月1日への有効な布石を打つ

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第3志望以降の詰めを誤ると…

中学受験の過去問への取り組みは第1、第2志望対策にウエートを置くのが通常のケースです。

気持ちとしてよく理解できますが、「第3志望以降」の詰めを誤ると、入試全体が「後手に回る」ことになります。

つまり入試期間全体を通じて、当初組み立てたスケジュールの見直しを迫られたり、受験校変更が必要になったりと、「その場しのぎ」の対応になりがちになります。

偏差値的にも、過去問の進捗状況も「順調」という子は良いのですが、正直上位志望の合格がボーダーライン、あるいは現状では厳しい場合は、早い時期から1月の「前受け」校や第3志望以降の過去問に当たっておくのが得策です。

「まだどこを受験するかも、前受けをするかどうかも決まっていない」という場合もあるかもしれません。

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しかし、「もう少し後で」と言っているうちに時間は過ぎます。できれば大枠で良いので受験候補校を5校前後ピックアップして親御さんが学校説明会なども含め「調査」を始めておきます。

「前受け」不合格の怖さ

1月10日から始まる埼玉入試は合否とともに得点、順位が個人成績として開示されることから「1月の模試」と考えている親御さんも多いです。

その位置づけが影響しているのか、合格しても通学する意思はあまりないことから前受け校は「過去問も見ずに受験した」という話はよく聞きます。

合格すれば「結果オーライ」で次に進むことになりますが、昨今の埼玉入試はひと昔前のように「誰でも合格」という雰囲気ではありません

かつては入試の実質倍率が2倍に届かない入試もありましたが、最近は各校とも受験生、入学者のレベルが上がり、それなりの学力がないと不合格になります。

通学する気はない、といっても目の前に「不合格」を突きつけられれば、親御さん以上に12歳の子どもは激しく動揺します

特に合格できると思っていた、一番最初の「前受け」での不合格は、「この先どこもうからないのでは」という気持ちになり、試験を受けること自体が怖くなります

この「自信喪失」は学力以上に入試で大きな影響が出ます。

早めに「前受け」過去問の時間確保

そうはいっても前受け校の過去問は志望順位が高い学校に比べて「後回し」になりがちです。

前述のように結局過去問に触れないまま入試当日というケースも珍しくありません。

「まさか」のリスク回避のために「前受け校だから」と後回しにせず、早い段階で1度過去問に触れる時間を親御さん主導でつくります

第1志望校の過去問に取り組むのと同じスタイルで、時間を計り、本番と同じサイズにコピーして本番と同じようにトライします。 記述問題も塾の先生にお願いして採点してもらいます。

採点の結果、できれば自信に、そうでなければ内容を分析したうえで、引き続きその学校を受験するために取り組むか、その学校の受験そのものを見直し、別の学校にするのかを考える機会になります。

結果が良くても悪くても「早めにやっておいてよかった」という感想を抱くことが多いです。

受験プランを見直すにしても、別の手を打つにしても考える時間があるからです。

「修正」は早ければ早いほど効果的です。

2月1日への有効な布石を打つ

埼玉入試を「1月の模試」とみている親御さんも多いのですが、そこはやはり「本番」。模試とは雰囲気も緊張感も全く違います。

2月の東京、神奈川の学校が「本命」の場合、「前受け」は1度きりではなく、できれば複数回経験しておく方が良いかもしれません。

子どもによっては回数を重ねるごとに「入試本番」でいつも通りの力が発揮できる状態が「ベスト」により近くなるからです。俗に言う「調子が上がってくる」という状態です。

そういう意味では期間を開けずに「前受け」を経験するのが理想的です。

埼玉入試かその前に行われる地方校の東京会場入試を1校か2校、1月20日以降の千葉入試を1,2校受けるスケジュールがお勧めです。

中学受験では有効な「布石を打つ」ことが志望校合格への道のりの中で必要です。

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