中学受験 「学校研究」にママ友はいらない

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・ママ友とつるんでも得るものなし
・説明会、文化祭でつるまない意味
・受験終了組ママの話から学ぶ
・中学受験は「マイペース」が理想的
ママ友とつるんでも得るものなし
同じ中学受験をするのだから、「何か情報を得られるかもしれない」「勉強法とか学ぶところも多いかもしれない」など、特に塾も同じだと、子どもを介して「ママ友」とつるみがちです。
しかし、ズバリ言うと中学受験は「ママ友とつるんでも得るものは何もない」と言えます。
学校情報はやはり自ら足を運び、説明会や教員への質問、在校生との会話、校内を巡って感じる雰囲気などの「一次情報」が何よりも勝ります。
あるいは学校ともつながりが深い塾の先生からの情報(ネガティブ情報は得にくいですが…)の方が、受験生ママ情報より価値があります。
勉強法にしても100人いれば100通り。できる子をまねても、同じような成績にはなりません。
加えて「デキる子のママ」はどうやって勉強しているかの「種明かし」をしません(というより、そういう話に乗ってきません)。
説明会、文化祭でつるまない意味
学校説明会はママ友同士で一緒に見学して学校の印象を語り合うより、一人で行って先生をつかまえてさまざまな質問をした方が有益です。
4年生くらいの時は雰囲気を感じる程度で構わないので、一緒に行くのもOKですが、5、6年はモードを変える必要があります。
具体的な志望校、受験校候補を選抜するという目的があるため、独自の視点や同行した相手を気にせずに先生や生徒に質問することが学校訪問のポイントになるからです。
文化祭も友だち家族と一緒に行くより、家族で行って子供には自由に回らせ、親御さんは在校生何人かに「取材」をして、「ナマの声」をたくさん収集する方が、志望校を別の角度からとらえるのに役立ちます。
学校説明会でも文化祭でも、何人かのお母さんと一緒に行くと、話は弾むかもしれませんが、先生や在校生に聞きたいことが聞けず、学校説明会も文化祭も「遊びに行った」だけでおしまいになりがちです。
学校訪問は絞り込むまでに複数校行く必要があり、時間的な制約を考えると1回の訪問はとても貴重です。
「遊びに行く」という感覚の訪問はそれほどできないでしょう。
受験終了組ママの話から学ぶ
中学受験は他言無用。悩みやアドバイスが必要な時は通っている塾や信頼できる家庭教師、説明会の際に学校側の先生に相談します。
それでも他の誰かに、というなら、しいて言えば「受験終了組ママ」が挙げられます。
受験当時は熱くなっていたママも、終了して歳月が流れれば「あの頃」が客観的に見られます。
今なら「こうするのに」という気づきもあるでしょう。
学校は違えど、私立中高一貫校の良さも思っていたのとは…という話も聞くことができます。
「経験者は語る」ではありませんが、その話に耳を傾けるとどれも何かしらの「学び」があるものです。
自分の周囲に終了組がいるかいないかはまた別の話ですが、自分と同じく「真っ只中」のママに何かを相談するよりははるかに得策と言えます。

中学受験は「マイペース」が理想的
ママ友は受験に不要というより「適当な距離感」が大切です。
成績や志望校の話をすれば、4年生や5年生くらいまでは笑い話や「へーぇ、そうなんだ」くらいで流せますが、6年生になるとそうも言ってられなくなります。
「ウチはウチ、人様は関係ない」と頭では分かっていても、我が子の「流れ」が良くないと冷静ではいられなくなる親御さんは思っている以上に多いです。
自分の子よりできないと思っていた子にいつの間にか抜かれたり、同じ志望校の友達同士で成績に大きな差がついたりすると、心はざわつきます。
そういう時のために、というわけではありませんが、当初からママ友と「適当な距離感」があれば、「雑音」はそれほど入ってきません。
中学受験はある意味「マイペース」が理想的な進め方です。
成績にしても他人との比較ではなく、我が子がどれだけ成長したか、志望校も周囲の評価より子どもを基準に考えた第1志望が見つかるかどうかが一番重要です。
中学受験は自らの足を駆使し、情報を客観的に判断する「独自路線」で進みます。

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