6年生夏期講習「期待薄な子」に有効な勉強法

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・講習で効果がある子と期待薄の子
・鍵はモチベーションUPのきっかけ
叱咤激励より1つの「できた!」
「雰囲気づくり」で風向きが変わる

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講習で効果がある子と期待薄の子

5月半ばですが、夏期講習の申し込みが始まっている塾もいくつかあるようです。

塾側は「受験の天王山」という触れ込みで、6年生の全員参加を前提にカリキュラムを組みます。

多くの家庭が参加申込書を提出しますが、その「当たり前」が酷な受験生も結構います。

6年生になると、夏期講習参加で「効果が出る子」と「期待薄の子」がハッキリするからです。

難関校に挑む生徒は、4年生から積み上げてきたものにもう一度「演習問題」を通じてローラーをかけて、秋からの本格的な志望校特訓講座(徹底した過去問と予想問題演習)へと進みます。

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一方で学校名付きの「冠講座」にも、上位校対策として開講される特訓授業にも、正直なところ「距離がある」生徒に夏期講習の演習中心のテキストは「厳しい」内容です。

鍵はモチベーションUPのきっかけ

講習テキストの演習問題は、基礎の確認とともに受験生がつまずきやすい問題を載せ、もう一度取り組むことで「弱点補強」につなげる意図があります。

難関・上位校が狙える子は「弱点」がある程度限られるので、「できることの確認」とともに「課題のあぶり出しから克服」へという流れで、志望校合格へと少しずつ近づきます。

一方、模試や通塾している塾の月例テストで4科(2科)トータルの偏差値50以下が続くようだと、夏期講習を有効利用することは難しくなります

偏差値の高い子に比べ、総じて「課題」が多く、演習問題の質量とも消化しきれないどころか、授業中「今何をやっているか分からない」状態もしばしば起きているのが、この偏差値帯です。

もちろん塾側もレベルに合わせてクラス編成をしているので、「手が出る」問題を通じ、少しでも成績アップにつなげようとします。

しかし「新しくできるようになる」ものがなかなか見つからず、効果は限定的なことが多いです。

授業に出席しても効果が限られる理由は「モチベーション」です。

難関校・上位校を必死で狙っている子と下位クラスの子の決定的な差は、成績以上にここにあります。

下位に長らく低迷している子で、気持ちが前向きの子はごく少数です。

逆に「モチベーション」が上がるきっかけをつかめば、成績アップは6年夏からでも可能です。

叱咤激励より1つの「できた!」

「頑張れ!」「やればできる!」「諦めないで!」「そんなんじゃ、どこも合格しないよ!」……さまざまな言葉で親御さんは我が子を叱咤激励します。

しかし、多くの場合、親の言葉は「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」です。

それよりも子どもの「モチベーション」が高まって行くのは、1つの「できた!」です。

成績が低迷している子にとって、絶対的に不足しているものは「できた経験」=「自信の数」です。

これを1つ1つ積み重ねていくことで流れは徐々に変わっていきます。

「入試まであと半年なのに、そんな悠長な…」。追い込まれている親御さんはなかなか聞く耳を持ってくれません。

一気に不安を解決しようと、実力に見合っていない問題集を買い与えたり、状況が把握できていない家庭教師や個別塾に丸投げしたり…。問題はさらにこじれ、同じ偏差値帯を足踏みするか、さらに下降します。

そうではなく、基礎的な「確実にできる問題」を1つずつ増やし、次に手を伸ばせば届きそうな問題=少しのヒントでなんとかなる問題、を中心に攻め落としていくことで「できた経験」=「自信の数」を増やします

1日1つでも結構な数になります。継続していくと、状況は変わり出します。

問題は誰が経験値の低い、自信のない子に伴走、引っ張り上げるかです。

感情的にならず、沈着冷静に対応できるのなら親御さんがベストです。

難しい場合は塾の先生にお願いします。橋渡しは親御さんがします。

先生も講習中はかなり忙しいのですが、そこは親御さんも一歩踏み込みます。

密に連絡を取り、決して先生に「丸投げ」にしないように、親御さんも家庭での復習に付き合うなど協力します

塾は親御さんが踏み込むかどうかで「お値段以上」になります。

「雰囲気づくり」で風向きが変わる

6年生が夏期講習に参加しない、という選択も「なし」ではありませんが、条件が3つあります。

①「連日勉強に“きっちり”付き合ってあげられる人がいること」②「身の丈受験にシフトチェンジ」③「親子でバトルをしない」の3点です。どれも高いハードルです。

これまでの勉強の「負債」を抱えながらも、塾のカリキュラムに沿わず、自らの課題を克服して「納得いく中学受験」を考えているならば、「覚悟」が必要になります。

①は時間管理から何に絞って勉強するかを決めるのが肝です。

勉強スケジュールはガチガチに組まないこと。「ゆるい」くらいで丁度良いです。

勉強習慣、勉強体力がない子に勉強の「特盛り」「大盛り」は何ら効果を得られません。

②は「現実を見つめる」つらい事態になるかもしれません。夢のないことを言ってしまえば、志望校との偏差値が7以上開いての「逆転合格」はレアケースです。

「諦める」のではなく「方向転換」と気持ちを切り替え、「身の丈に合った学校」に照準を定めます

「偏差値の少しでも高いところ」という考えは捨て、先を見据えた学校選びにシフトします。

中学受験の合格校、入学校で6年先の大学、もっと先の人生は決まりません。力量以上のことに無理やり挑戦させて勉強嫌いになったり、心を閉ざしてしまう方が人生に影響します。

それよりも「現状でベストな学校」へと目標を絞ります。

親御さんが校風や6年間どのように進んでいくのかを調べ(できるだけ早い時期に学校説明会出席は必須)、子どもにもプレゼンします。

夏休み中に過去問に触れ、子どもの「出来」「手応え」を頭に入れておくのも秋以降の「詰め」で大切になります。

③が一番難しいかもしれません。親御さんは「この夏」の意味をしっかり子どもに説きます。

子どもが反発、反論しても、声を荒げず、表情を変えず、冷静に受け答えします。子どもはいつもと違う雰囲気に「何か」を感じます。一貫して親の真剣さを見せれば、子どもの姿勢も変化が見られるはずです。

ただ、勉強の伴走をするときは「明るく、楽しく」を忘れずにです。

ヘンテコな答えを出してきても、笑いに変えてしまいましょう。できない問題に当たったら、一緒に考えて、どちらが先に「ひらめく」が競争です。

現実的な状況は笑えないかもしれません。それでも親御さんは無理やりにでも「雰囲気づくり」をします。

学力以上にムードが良くなった家庭に「逆転合格」の風が吹いてきます。すべてとは言いませんが、毎年どこかで必ず見られる光景です。

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