「1点」で泣く子続出 中学受験漢字問題のNG

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「重ね書き」「消し残り」命取り
横着は命取り 必ずきれいに消す
厄介な読解素材文中の同音異義語
・漢字とことばで1点を拾う

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「重ね書き」「消し残り」命取り

ある中学の入試では、合格最低点のラインの前後1~2点以内に30人程度がひしめき合うといいます。

「あと1点足りなかった」で泣かないために、一番手っ取り早く、しかも注意すれば「その1点」が拾えるのが95%超の入試で出題される国語の漢字です。

漢字の書き取りでは「とめ、はね、はらい」を意識して書くのが基本です。しかし、「重ね書き」と「消し残り」の注意は軽視されがちです。

漢字の「重ね書き」とは、一度解答欄に書いた漢字の横棒が薄かったとか、斜めに書いてしまったとかで付け足すように書いた結果、重なり部分ができて二重線のようになってしまうことです。

一度きれいに消して書き直せば事は済むのですが、そこは12歳の子ども。横着してしまいがちです。偏差値帯が中堅校以上の中学では十中八九「誤答」として扱われます。

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横着は命取り 必ずきれいに消す

「消し残り」という事例もあります。早く書き直したいがためにササッと消して、前に書いた字の一部が残ってしまい、紛らわしい字になって結果的に〇がもらえません。

漢字の書き取りは「しっかり、きれいに消して」から、消すカスをきちんと払いのけてあらためて書き直します。いくら自分がこう書いた、読めるでしょ、と主張しても、解答は受験した学校の先生が採点します。採点者にきちんと「伝わらなければ」意味がありません。

しっかり消して書き直しても10秒程度です。入試での1点をとるかとらないかで、合否が分かれる受験生はたくさんいます。「横着」は命取りになります。

模試なり、塾の漢字テストなり、親御さんは子どもの解答用紙を見て「雑な消し方」をしたのなら、「1点の重み」を伝えたうえで「消し方」の練習をするのも「あり」です。国語の漢字に限らず算数や理社の解答でも「きれいに消すこと」の意識付けです。

厄介な読解素材文中の同音異義語

漢字の書き取り問題は、読解の素材文の中のカタカナを漢字にするという形式もあります。このタイプで気を付けなければならないのは同音異義語、同訓異字です。

読解問題の中にある漢字書き取りは、独立問題以上に文意をきちんと拾わなければ、正解を導き出せません。

例えば、駒場東邦で出題された問題で「気持ちがオサまらないまま…」という漢字の書き取りがありました。「オサ」の部分を漢字にするのですが、候補として「収」「治」「納」「修」などが挙げられます。

ここでの正解は「収」。怒りや気持ちを鎮(しず)める場合はこの字が妥当です。気持ちをおさえる場合はどのオサめるなのか…、普通の漢字の書き取り問題では短文が典型的だったり易しいので同音でも見分けがつきやすいのですが、文意に沿って解答すべき漢字を判断していくのは「ひと手間」かかって厄介です。

もう一度、 同音異義語、同訓異字 は塾のテキストや辞書で確認しておくのが「貴重な1点」につながります。 入試の漢字問題で一番失点しやすいのが、「同じ読み」の書き取りです。

漢字とことばで1点を拾う

小4から受験勉強を始めて以来、読解問題で数えきれないほど多くの語句に接し、それとは別に知識としてことわざや慣用句、四字熟語に触れてきたと思いますが、どれだけ得点に結びついているでしょうか。

語彙力強化に頑張ってきた受験生とそうでない受験生は、明らかに国語の成績で差がつきます。今さら嘆いても仕方がないので、せめて「振り返り」を入念にします。

塾のテキスト、プリント、市販でもチェックに丁度良い「でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問」(旺文社)などの問題集もあります。知っていれば、ダイレクトに得点につながります。読解を解く上での手掛かりにもなります。

中学受験は試験当日まで子どもの伸びは見られます。直前に確認したものが出題された、という例も多々あります。1点勝負」の中学入試。漢字とことばで得点を少しでも拾います

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