みんなが悩む志望校決定(2)

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・ 合格確保→第1志望校受験プラン
・ 「行く学校がある」が逆転を呼ぶ
・ 必須!入学金の額と納入期限確認
2日本命なら1日は「勝てる学校」
・塾に最終相談 気を付けること

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合格確保→第1志望校受験プラン

 中学受験は第1志望を軸に受験プランを考えるのがセオリーですが、その第1志望合格を祈りつつも、現実的に合格が難しい場合は先に「入学しても良い」と思える学校の合格を確保したうえで、第1志望校の2回目、3回目の入試にチャレンジするという作戦もあります。

 「正攻法」で第1回から受けるべき、という考えはごもっともですが、合格すれば進学しても良いと考える学校が第1志望校と同日程で、しかもそちらの方が可能性としては合格のチャンスがある、となれば、十分検討の余地はあります。あまりにも弱気なプランはここまで頑張ってきた子どもに「失礼」ですが、あまりに強気に出て「討死」というのも…です。親御さんの知恵で子どもに自信となる「白星」を付けてあげましょう。

「行く学校がある」が逆転を呼ぶ

例えば、2月1日の午前に第1志望校A中学(合格可能性80%偏差値58)の第1回入試があったとします。同日程で第2、第3希望に匹敵するB中学(同51)の第1回入試も行われるとしたら、持ち偏差値の平均54の子は、B中学を2月1日午前に受験します。ここで合格し、心置きなく3日行われるA中学の2回目、5日の3回目に挑戦するという作戦です。

 2回目のA中学の合格可能性80%偏差値は60、同3回目は62と回を重ねるごとに偏差値が高くなり、募集定員も減っていく流れなのは事実です。しかし、合格して「入学できる学校がある」という心理的な余裕は、入試で十分力を発揮する際の原動力になります。厳しいとは覚悟していたものの、1回目の入試で落ちて、気を取り直して2回目へという「切り替え」は12歳の子どもには難しいです。逆に別の学校でも「合格証」の威力は絶大です。その1枚が、いい流れをつくるのです。

 確かに2回目は1日にA中学より偏差値の高い学校を受けた子が「すべり止め」として受験し、レベルが高くなる傾向にありますが、1回目残念組も相当数います。別の中学でも合格している子の方が、1日不合格組より精神的コンディションは良好です。偏差値だけでなく、そのあたりを考慮に入れたプランも中学受験では「あり」です。

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必須!入学金の額と納入期限確認

 問題は「入学金」など、合格校に最初に入れる納入金です。2月に入試が行われる学校は、合格発表後に短期間で入学金を納めるよう指定している学校が多いです。中には午前中に発表をし、午後5時までに入学金を入金しないと入学の権利を失効するというタイトな日程の学校もあります。

 首尾よく合格して入学先は確保できる権利を得たとしても、第1志望校の合格発表前に幾ばくかの金銭を納入しなければならないのは悩ましいです。それが数万円なら「入学権利キープの手数料」とでも思えば納得できますが、一気に20万円、30万円となるとああそうですか、といかない家庭も少なくないと思います。

 入学金を支払った学校にお世話になることになればお金が生きるというものですが、子どもが頑張って第1志望に合格したら、嬉しいと同時に別の問題も出てきます。中学受験は「父親の経済力」という最近はやりの言葉もあるように、短期間に「実弾」がバンバン飛び交います。「納入金」の支払い期限、金額をチェックするのは、受験プランの編成同様、親御さんの重大な役目です。

2日本命なら1日は「勝てる学校」

 第1志望校の入試が2月2日以降の場合は、1日の受験校の選択はかなり重要です。貴重な1日にチャレンジ校受験は避け、俗に言う「勝てる学校」を受験、「先勝」して第1志望に臨みましょう。

 実際には2日午前に第1志望の入試がある場合、生徒本人は合否の結果は分からない状態です。しかし、2日の「決戦」を前に、入試本番で問題が「できた!」となって気持ちのコンディションが良好な状態と、「できなかった」となって、気持ちが上向きになれないのとでは雲泥の差です。2日入試が挑戦であればあるほど、1日の受験校に「勝てる学校」を選ぶのは必須です。

 できれば午前、午後の「W受験」も避けたいところです。最近は1日午前受験組の5割が午後受験に回りますが、子どもの疲労度は半端ではありません。特に2日に「本命」が控えているのなら、1日は午前入試のみ、午後受験があるにしても「算数一科目」など「軽め」な試験にとどめたいところ。連戦は大人が思っている以上に子どもの体に堪えますし、万が一「できない」が続くと気力も削がれます。

塾に最終相談 気を付けること

 親御さんが「これでベスト」と思った受験プランでも、必ず塾の先生などと最終検討をしてください。専門家から見れば無理のある計画かもしれませんし、「こういうのもある」と別の提案があるかもしれません。

 ただ、塾によっては合格実績を少しでも良くしたいために、偏差値の高いところをギャンブルで受験させるところもあります。考えてもみなかったところを勧めてきたり、あるいは何らかの「チカラ」が働いていて「ある中学校」を推してくるなんてことも時々あります。大切な我が子の6年間がかかっています。親御さんも十分「勉強」したうえで志望校決定はしたいものです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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