12歳で進路決定!?早稲田「学院」の世界

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「易しい」早大100%の直系
理社に強い受験生に勝機あり
外見はヤンキー?4人に1人が政経
・留年したら…個性的な学院の授業

校内環境最高も方向転換すると…

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「易しい」早大100%の直系

 「学院」などの呼び方で親しまれている、早稲田大学高等学院(東京都練馬区)。原則100%早大に進学できるのが最大のメリットである「直系」の付属男子校は、中学受験で人気校の1つです。 

 学院はもともと高校からの学校で、中学開校は2010年(平成22年)。まだ歴史は浅いのですが、「12歳でワセダ決定!」となれば親御さんにとってもかなりの魅力。模試によって偏差値は大きく違ってきますが、サピックスの80%偏差値(22年6月、第2回志望校判定)ですと56。早大進学が全員保証されていない上に、推薦基準や推薦枠がきっちり決まっている系属の早稲田中学や早稲田実業中等部より、難易度は「低い」から驚きです(早稲田は2月1日の第1回が58、早実が57)。 

理社に強い受験生に勝機あり 

 22年度入試は募集120人のところ470人が出願し、438人が実際に受験。133人が合格しました。実質倍率は3.29倍とここ5年で一番高くなりました。ほぼ全員第1志望で、今年の中学1年生の在籍121人からみると、かなりの「歩留まり」です。 

 4教科入試で合計360点満点。合格最低点が公表されていないため、読めない入試なのですが、大きな特徴は80点満点の理科と社会。国語と算数の100点満点との比率に大きな差が少ないことから、「サブメニュー」に強い受験生に十分勝機があります。実際の合格者の中にも「国語と算数が受験生平均くらいでも、理社が得意だったので合格できた」とする子もいます。 

 男子校としては今は珍しくなった面接試験があり、3~5人の集団面接で時間は約15分。「それほど神経質になる必要はありません。どういう小学生が受験しているのかを把握したいので」と学院の先生は説明しています。 

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外見はヤンキー?4人に1人が政経

 制服はあるものの、大半は私服で登校します。下駄、サンダル履き、短パンでの登校は禁止ということになっていますが「短パン登校は時々見かける」(学院OB)。多くの生徒はまじめで、誠実な好青年ですが、外見は髪染め、ピアスもOKで、授業中に「早弁」している輩もいればスマホをいじっているなんてことも…「知らない人が見たらヤンキーの学校かと思われても仕方がない」(同)子もいます。 

 早大推薦は成績順ではあるものの「結構希望通りになる」ようです。22年度は474人のうち、4分の1近い110人が政治経済学部に、先進理工など理系3学部には計144人が進学。法学部76人、商学部45人、基本的に英語で授業が授業が進み、留学が卒業条件の国際教養学部は15人などとなっています。 

留年したら…個性的な学院の授業

 中学へ入学した時点で早大進学が既定路線となりますが、学院の授業はどういったものなのでしょうか。教員は早大で授業を持っている兼任の人も多く「専門的で興味を引くものもあれば、全く分からないものもある」と学院OB。受験勉強の必要がないので、生徒間で基礎学力に大きな差が出る傾向にあります。資格試験の勉強をする光景も見られ、司法試験合格を目指し早くも自主的に「先取り」している生徒もいるといいます。 

 定期試験前は「大学とよく似ている」(別の学院OB)といいます。友人のネットワークを駆使し、過去問やノートを入手し、それを重点的に勉強して好成績をとる、といった生徒が多いようです。多くは「直前に詰め込んでも進級できる」といいますが、基準に達しないと情け容赦なく留年となります。 

 実際、毎年4,5人は「ダブる」ようです。それでも早大の推薦権がはく奪されるわけではなく、同級生に1年遅れながらも入学できます。どこまでも恵まれた学校です。

校内環境最高も方向転換すると…

 教室、体育館、廊下でさえも冷暖房完備。シャワールームもあって部活動の後もさっぱりして帰宅でき、エレベーターに自動ドアがあり、図書館、自習室も充実。生徒が清掃をしなくても「チーム早稲田」という団体が完璧にキレいにしてくれます(トイレの行き届いた清掃は感動もの)。校内環境としては、ライバル慶應義塾系の中高を圧倒しています。 

 それだけに学費の高さは、首都圏の中高一貫校でも屈指。中1では入学金、授業料など初年度納入金が、150万円を超えます。受験勉強なしで早大進学が保証されているとなれば「安い買い物」かもしれません。

 ただ、12歳時と6年後の18歳では進路に対する考え方が大きく変わっても不思議ではありません。早大では学べないものに舵を切る場合にどうするのか…。医学部へとなれば、日本医大への推薦枠が2つありますが、国公立となると自ら環境を整えなければなりません。「方向転換」する場合、学校側のアシスト、フォローは全く期待できない「リスク」を、親御さんは頭に入れておく方が良いかもしれません。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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