「押え」じゃない 豊島岡女子は「1回目」で!

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「おとなしい」中での「変化」
合格者数計52人減の豊島岡女子
豊島岡「10倍」の背景にあるもの
熱望なら逃げずに「1回目」

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「おとなしい」中での「変化」

 22年度の中学入試では、難関校の志願者微減や大学附属人気の落ち着きなど、コロナ禍という特別な状況を除けば、全体的に割と「おとなしい」入試だったと言えるかもしれませ。

 それでも学校別に見ていくと「変化」はあるものです。かつては「押さえ」的な立場にあった学校が「本命」的な存在になり、入試が厳しくなっている中学がいくつか出てきました

合格者数計52人減の豊島岡女子

 「10倍」という実質競争倍率に驚かされたのが、女子の難関校・豊島岡女子学園です。例年通り2月2日から3回にわたり入試が行われましたが、1回目は前年並みの999人が受験し、414人合格で前年と同じ実質倍2.4倍でした。様相が変わったのが、2回目以降でした。

 2月3日の2回目入試は受験者数が前年より1人減っただけの513人ながら、合格者は52人で実質倍率9.9倍。前年度は75人の合格を出し、倍率は6.9倍ですから、狭き門になりました。その流れは3回目の入試が行われた4日に続きました。

 この回もまるで測ったように、前年より1人少ない557人が受験し、合格者は54人で倍率は10.3倍。21年度は83人合格の6.7倍ですから合格者数は29人も減りました。2,3回目で前年より計52人も合格者が少なくなったのは何を意味するのでしょうか。

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豊島岡「10倍」の背景にあるもの

 受験生の入試の出来、ももちろんありますが、主な原因としては1回目入試での「歩留まりの良さ」が学校側の想定を超えた数だったと考えられます。

豊島岡の合格発表前に桜蔭や女子学院は合格発表があり、残念だった子が2日夜発表の豊島岡合格で入学の手続きをした、というケースは例年一定数あります。しかし、22年度はそれ以上に第1志望の子が多く、入学手続きも「例年以上」のペースだったため、2、3回目の入試で定員の40人に近い数でしか合格者を出せなかった、という事情がうかがえます。

 例年補欠合格も発表している豊島岡ですが、この調子だと22年度は繰り上げ合格なし、かという流れでした。しかし、各大手進学塾の合格者数の数字が日を追うごとに1人、2人と増えていることから「繰り上げの電話連絡」が受験生に届いているようです。桜蔭や女子学院、あるいは10年ぶりに繰り上げ合格を出したといわれる渋谷幕張の追加合格によって、「玉突き」で豊島岡辞退という現象が起きているのでしょう。入学者数の「読み」はそれほど難しいのです。

熱望なら逃げずに「1回目」

 この2年コロナ禍の中で受験校の文化祭や体育祭などを見学できず、体験授業などにも参加できないまま、受験校を決めなければならず、どのような視点で選ぶべきか、各家庭でも悩みぬいたことでしょう。逆に周囲に惑わされず、雑音が入らない分、少ない情報の中でも受験校と向き合えたかもしれません。

 最近は第1膀胱の入試を1回目で受けず、より安全な学校を2月1日や2日に受けて、合格をもって熱望校に挑戦、というパターンもあります。しかし、熱望しているのなら迷わず「1回目」入試です。「どうしても」という思いの強い子と張り合うことになりますが、それが入試です。第1志望は「正面突破」で、普段の勉強は入試までに厚い壁を突き破れるような力を付けるためのものです。基本方針でブレずに逃げない子が入試では合格を勝ち取ります。これは鉄則です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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