慶大5年ぶり志願者増 「強かった」私立はココ!
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・若干「易化」の22年度慶大入試
・早慶で志願者&合格者増の背景
・慶大合学者9年連続トップは開成
・頌栄、洗足、白百合…女子校強し
・理系でも強かった開成
若干「易化」の22年度慶大入試
22年度の慶應義塾大学の入試は5年ぶりに志願者増となりました。全10学部で、21年度比1213人増の3万7894人が出願しました。
受験生が増えると激戦入試という流れが普通ですが、ふたを開けてみると前年と比べて全学部合計で418人も合格者が増え、志願者に対しての倍率は4.5倍と、21年度の4.6倍よりもわずかに「易化」しました。
早慶で志願者&合格者増の背景
早稲田も前年比で志願者増で合格者も増、全13学部での志願者に対する倍率は7.1倍→6.7倍と慶應と同じ傾向をたどりましたが、背景には2年目となった「大学入学共通テスト」の存在が大きく関係しています。
それまでのセンター試験よりも「難しくなった」と伝えられたことから、東大や一橋、東工大志望者の多くが「早慶も受けておくか…」という流れになったのが、志願者増の要因の1つとして挙げられます。「浪人してでも東大」という意志が固い受験生は少数派で、現役合格を前提とした受験プランを組むケースが多いのです。
合格者増の背景には、大学側の事情によるところがあるようです。2016年から文科省の通達で、入学定員の厳格化が私大に求められ、しばらく「合格者を絞って」きました。しかし、「歩留まり」の予想がはずれると、「いまさら」という時期に追加合格を出さなければならず、違う大学に入学金から授業料まで支払ってしまった受験生を困惑させてしまうケースが多々ありました。それを避ける意味で「歩留まり」を計算しつつ、国公立との併願が多いと見た大学側が、合格者を増やしたのです。
慶大合学者9年連続トップは開成
22年度、慶大の全10学部合計で合格者数が最も多かったのが、早稲田と同じく開成で200人ちょうど。前年比27人増となり、9年連続でトップとなりました。うち現役は112人合格で、割合は56.0%と早大の56.1%とほぼ一致します。今年はまだ分かりませが、21年度の合格者に対する、開成からの慶大進学率は21%(36人)となっています。
合格者数ベスト10には開成をはじめ、私立6校がランクイン。4位から7位タイまでを占めました。具体的には、4位渋谷教育学園幕張127人(現役81人、以下同)、5位海城123人(86人)、6位聖光学院120人(104人)、7位タイで116人の麻布(51人)、浅野(91人)となっています。
頌栄、洗足、白百合…女子校強し
学部別に見てみると、文系学部は合格者数最多の学部それぞれ異なります。看板の経済学部では開成の36人がトップ。渋幕の29人、麻布の28人が続きます。
慶應の文系学部では女子校の「強さ」が目立ちました。法学部のトップは頌栄女子学院で27人合格。2位も13人の女子学院、4位タイで白百合学園が10人の合格者を輩出しました。商学部も男子校の芝と並び洗足学園が31人合格で首位。文学部は共学の大宮開成が23人で1位でしたが、3位に18人で頌栄女子、4位に16人の吉祥女子の名前が並びました。
理系でも強かった開成
理工学部は91人で開成が断然トップ。2位の神奈川県立横浜翠嵐の66人を大きく引き離しています。3位から5位は聖光(59人)、海城(58人)、浅野(55人)が続きました。
医薬系では、医学部が開成の14人合格が最多で、桜蔭の10人が続きます。薬学部は桜蔭15人、女子学院14人となっており、看護医療学部は洗足の14人合格が1番でした。
神奈川・藤沢にキャンパスがある総合政策学部は開成が、環境情報学部は麻布が、それぞれ8人と7人が合格者数でトップでした。
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