成績低迷の子 脱出の第一歩は「8割正解」

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「●●勉強法」が無意味な理由
○の数は「やる気」に火をつける
肝の「残り2割」はアシスト必須
・勝負は中学入学後の6年間

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「●●勉強法」が無意味な理由

成績が良く、勉強に前向きな子と成績が振るわず、勉強に対して興味のない子ではアプローチの仕方を変えなければなりません

できる子の勉強法を参考にして「我が子にもこの方法で」という親御さんが結構な数に上ります。その手の勉強法が書かれた書籍を出せば売れるのも迷っている人が多い一つの証拠です。

「東大生が教える」「●●式勉強法」などに書かれている内容は「参考」にはなりますが、そのまま子どもに当てはめても「特効薬」にはほぼなりません。

その勉強法を提唱している人と「ウチの子」は、全くの別人だからです。

成績の振るわない子、勉強に関心の薄い子、偏差値でいうなら30,40台の子ほど「子別のアプローチが必要です。 

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○の数は「やる気」に火をつける

成績の振るわない子の「子別」アプローチの1つとして、1回の勉強で10個の問題を解くとしたら「8割できるもの(正解できるもの)」を並べます

正解して当たり前の、簡単な問題でも構いません。今の子どもの力量を観察、分析してラインナップを組みます。当然ですが、○のつく数が多くなることでしょう。

「〇の数が多い」というのは「やる気」の種火になります。「まだまだイケるよ」というメッセージを視覚に訴える力があります。

「そんな簡単な問題、誰だってできるよ」と最初は子どもも斜に構えているかもしれません。それでも親御さんは言葉をかけ続けます。「いいね。続けていけば難しい問題もできるようになるよ。大丈夫」と。

大切なのは「続けていけば」という言葉を忘れないことです。この言葉には2つの意味があります。

1つは「モチベーション維持」です。

小学生は生意気なことを言って反抗しても、親御さんの言動にはとても敏感です。「いいね」を発信し続けることで「認められている」という感覚が頭の中にインプットされます。

その気持ちがありさえすれば受験へのモチベーションは維持できます。親に認められているのは、子どもにとって絶大なる「安心感」をもたらすからです。

たとえ出来が芳しくなくても「大丈夫」のひと言は忘れずに。出来によって親御さんの態度がコロコロ変わると、子どもは親の顔色ばかりをうかがうようになり、「安心感」を抱けません。追い込まれるとズルでもカンニングでもするようになります。こうなると「復元」は本当に難しくなります。

「続けていけば」の言葉が効力を発揮する2つ目の理由は、続けていけば「本当に成績が上がる」とからです。

できない子は、1回正解したことでホッとしてしまい、「歩み」を止めてしまいがちです。「その先」を想像する力が弱く、「続ける」ことの大切さ、効果が具体的に頭の中に描けません。この場合の効果とはわかりやすく言えば「良い成績をとったときの達成感、快感」です。

ここが「デキる子」との大きな差です。「デキる子」は復習が「その先」に通じていることを「成功体験」を積み重ねることで知っています。「続ける」ことによって得られる「達成感、快感」を想像できるのです。

「できる問題」だけやっていても、レベルの高い問題はできるようにならないのでは――という疑問も湧くかもしれません。それも基本を継続して積み重ねてこなかったゆえに「想像ができない」ことから発する疑問なのです。

基本を徹底的にやると、それが組み合わさった「応用」もできるようになります。解放への道筋に気づくようになります。まさに「継続は力なり」です。

肝の「残り2割」はアシスト必須

間違えたり、理解不十分だったりの残り2割。これが肝です。

8割の正解を褒めて認めつつも、子どもには毎回2割のできなかったこと、あやふやだったことに目を向けるように、自力でできるようにします。 全体の2割程度なら負担も軽く、大抵の子は「振り向いて」くれます。

ただ、子ども任せでは、その2割は解答見て、ノートに写して「おしまい」です。何の積み重ねにもなりません。

ここで親御さんの出番になります。必ずアシストしてあげてくださ。一緒に問題を考える(教えるのはできるだけ避け、解答の糸口にたどりつけるように導く程度)、子どもに説明してもらう際の聞き役をするなどの「伴走」です。

学生時代に勉強ができた親御さんは「何でこんなことができないの!」となって、子どもの理解そっちのけで一方的に教えてしまいがちです。

あるいは勉強量が足りないとばかり、質量ともハードな内容を課してしまいます。

いずれも成果はほとんど上がらないでしょう。子どもは自分の理解を超えたことは、どんなにためになることを聞いたとしてもお経のように全く響きません。完全「スルー」です。

何か言いたくなる気持ちを抑えて、親御さんは冷静になって、我が子の「現状分析」を客観的に行います。これが「できない」から「できる」状態へ脱却する第1段階です。

 「何ができて、何を難しく感じているのか」「どの程度なら少しの手間で理解できるか」「どういう順番でできないの山を崩していくか」。観察、分析、対策を考えるのは、親御さんの腕の見せ所です。

親御さんが現状分析するのが厳しい場合は、子どもが問題を解いたこん跡を塾の先生に見てもらい、今後の指導を仰ぎます。

時間はかかりますが、じっくり攻めます。勉強で「手のかかる子」には時間と忍耐が必要です。

勝負は中学入学後の6年間

「こんなペースで受験までに間に合うのかしら」。そう思いたくなる親御さんの気持ちは分かります。

成績がアップする一番の近道は「地道」に続けることです。 大半がこの「潜っている期間」に耐え切れず、地味な努力をやめてしまうのです。

最悪の場合は「短期間で偏差値を20伸ばす」とか「逆転合格」とかの甘い言葉、口当たりのいい表現に引っ張られて、「寄り道」をしてしまいます。

「地道」の効果は、子どもの自力解答力を高め、質も伴ってくると、少しずつ前に理解したことと、今日学んだことがリンクしてきます。

すると、応用・発展問題を解く突破口になり、電流が回路を巡るように知識と知識がつながって、問題が芋ずる式に次々と正解に至ります。

こうなると子ども自身が「できる」という感覚になり、道が開けます

もしかしたら年明けの入試までには「不完全」のままかもしれません。志望校には届かないかもしれません。

しかし、背伸びして入学した学校で勉強について行くのがしんどくなり、成績が振るわず「深海魚」になってしまうより、現状で入学できる中学に進み、地道に勉強を継続した方が、6年後に大きな花が咲く可能性は高いです。

中学受験ですべてが決まるわけではなく、勝負は「入学後」であることを親御さんは忘れがちです。

生徒の理解に関係なく、授業進度が早く、宿題が鬼のように出され、小テストの毎日の中途半端な自称「進学校」より、預かった子の成長に合わせて基礎から一歩ずつの学校のカリキュラムに乗った方が、大学は「納得のいく結果」になりやすいです。

勉強は中学受験で終了ではありません。始まったばかりです。そう考えると、親御さんの「焦り」も違うものへと変わります。

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