グノーブル南浦和校誕生へ―新規開校は「お得」

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グノーブル、初の埼玉進出
12月に…難関校特訓開講の意味
新規開校で看板講師が揃う理由
・頑張っても差が縮まらない理由

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グノーブル、初の埼玉進出

難関・上位校で合格実績を積み重ねてきた「Gnoble」(グノーブル)の南浦和校が開校します。中学受験を手掛けて、来年は10年目のグノですが、これが初の「埼玉進出」となります。

受付は11月3日からで、年内は12月に2~4年生の冬期講習、5年生には平面図形、割合、場合の数など算数の重要単元を週1回90分の講義で開講。入試直前の6年生は筑駒、開成、桜蔭を対象に1月までの毎週水曜日、国語・算数計180分の特訓授業が用意されています。

ホームページによると、本格的なスタートは来年1月。手始めに新1年生から新4年制が対象となるようです。新5年生は2月からで、6年生のレギュラー授業は当面予定されていないようです。

12月に…難関校特訓開講の意味

開成、桜蔭など超難関校対策を12月から入試直前までやっても、これだけで「逆転合格」となるかどうかは、かなり未知数です。しかし、新規開校の「デモンストレーション」としては大いに意味があります。進出した地域にグノは「難関校狙いの塾」ということをアピールすることにつながります。

中学受験を考えている親御さんの中でも、グノーブルの存在はなんとなく知っていても、どんな塾かを簡単にでも説明できる人はそう多くないでしょう。その「あいさつ代わり、名刺代わり」がこの3校の短期特訓講座にあります。

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23年度の合格実績を増やすというより、今後グノ南浦和校は最終的に「このレベルの中学を目指す塾です」という「宣言」です。新年度に6年生の通常授業を開講しないのも、とても1年では合格レベルまで養成するのは難しい、という判断からでしょう。グノの「戦略」を感じます。

新規開校で看板講師が揃う理由

その3校特訓講座の国語と算数の講師は、グノの主力校舎で室長を務め、難関校対策に長年携わってきた、いわゆる「看板講師」です。この後、南浦和校で4,5年生を教えるかどうかは分かりませんが、グノに限らず新規開校校舎はスタート時、各教科で看板講師が「勢ぞろい」することがよくあります。

その理由は簡単、教室の評判を良くし、口コミによる入塾を促し、運営を軌道に乗せるためです。なるほどグノは合格実績も上々で、受験業界でも一目置かれている存在です。しかし、サピックスや早稲田アカデミーなどと比べれば、教室を作っただけで「客が呼べる」という知名度ではありません。そこでお母さんたちの口コミがものを言うのです。

また、「飛び込み」で入塾を検討する生徒がいた場合も、体験授業などで子どもが「分かりやすい」「授業が面白い」先生に当たれば入塾へ大きく前進します。できる子にもそうでない子に対しても「引き出し」をたくさん持っている看板講師は、新規教室には必要なのです。

生徒の側も6年生の、しかも最難関校クラスに入らないと教えてもらえない先生に、受験スタート時から面倒を見てもらえるのは、超が付く「お得」です。

開講当初は人数も少なく、質問や受験に関する相談もしやすい環境にあり、先生方も子ども一人一人に目が届きます。大規模校になると、そうはいきません。子どもとの相性という塾選び最大のポイントはありますが、「質」がある程度見込める塾の新規開校は、やはり「お得」なのです。

頑張っても差が縮まらない理由

グノーブルは、超ロングな素材文と徹底した記述演習にこだわる国語、他塾で5年秋から始まる社会の歴史を5年生の1年かけて鍛えるという特長があります。理科のテキストも手厚く、算数のテキストもレベルは高いです。文系と理系で所属するクラスが違うこともあり、きめ細かいクラス分けも定評があります。

それを生かすも殺すも「スタート」です。入塾時からしっかり授業の復習をし、小テストで合格点を取り続け、月例のテストで力試し、という「ルーティーン」を地道に続けます。簡単なようですが、 「ルーティーン」を地道に 、は一番難しいです。

その代わり、この2年間で基礎力をきちんとつけた子は第1志望校合格の「最短距離」にいます。6年生は「思ったほど」つらくなく、残りの単元と演習をバリバリやって、秋には志望校対策にスムーズに入れるからです。その差は6年生になって頑張った子でも、なかなか縮まるものではありません。

新規開校で揃えられた看板講師も、塾が軌道に乗れば「次へ」進みます。入試の最後まで見てもらえないかもしません。それでもスタート時に「良い先生」にあたり、その指導の通り進めば6年次ではかなりの「アドバンテージ」です。先生が代わったところで築き上げた「基礎力」は盤石です。やはり「新規開校」はチャンスなのです。

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