中学受験 もう一度 新6年からの再出発

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受験して分かる「勝負は5年生」
新6年2月まで「軌道に乗せる」
まだ間に合う そのためには…
成績、偏差値はすべて積み重ね
・2月からがラストチャンス

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受験して分かる「勝負は5年生」

 6年生がコロナ禍と闘いながら、自分の夢に向かって突き進んでいます。そして1年後は現在の5年生、塾の「こよみ」でみると2月から新6年生になる子どもたちが、中学受験のラストイヤーに突入します。

 終わってから6年生や親御さんの多くが口にするのが「5年生の過ごし方が受験結果を決める」という言葉です。5年生での勉強習慣は6年生になっても続くものです。夏休みが終わって、さあ追い込み、となっても、順調にゴールへ向かって走っている子もいれば、絶望的なレース展開になってしまっている子もいて、その差はほぼ埋まりません。

新6年2月まで「軌道に乗せる」

 5年生の夏休み以降から6年の授業が始まる2月ごろまでに「軌道に乗った」受験生は、そのまま走り切って納得のいく結果を出す傾向にあります。6年生で新しく取り組む単元もあるのですが、5年生までのベースができていればのみ込めないもスムーズで、夏以降の演習問題、過去問など数をこなす段階になっても耐えうる基礎力が身に付いているからです。

 6年夏以降に演習問題と過去問をバリバリやる(過去問は最初のうち誰でも苦戦しますが)には、そこまでに自分の勉強習慣を「軌道に乗せておく」必要があります。

 逆算すると5年生のうちにペースをつかまないと、後手後手に回る受験になる展開に陥ります。そのリミットが年が明けた5年生の1月、新6年生の2月ということになります。

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まだ間に合う そのためには…

 新6年が始まるまでに軌道に乗せるのが理想的な展開ですが、まだ間に合います。 

 ただ、気持ちを入れ替えて勉強に取り組んでも、安定して結果を出すまでには半年程度はかかります。そこまでは成績、偏差値のアップダウンを繰り返しながら、一喜一憂、試行錯誤の繰り返しです。

 この時期を我慢して地道な努力を継続できるかどうかで夏以降の伸び、2月の受験結果が大きく変わってきます。

 頭では分かっていても、多くの子、親御さんが挫折します。結果がすぐ見えないと、疑心暗鬼になり、短絡的に「やってもダメじゃん」と判断してしまい、手っ取り早い方法「3カ月で偏差値20アップ」とか「30日でマスターする算数」とかの、とても甘〜い誘惑に乗ってしまいます

成績、偏差値はすべて積み重ね

 3カ月で偏差値を20上げた受験生も過去にはいたのでしょう。ただ、それは自分なりに勉強を進めており、その方法を採り入れたタイミングと成績の伸びがたまたま一致したということです。

 成績は一朝一夕では下がりもしませんが、上がりもしません。積み重ねです。地道な努力で上がったり、好成績、高偏差値をキープし、「明日やればいっか」の積み重ねで下がったり、低迷したまま浮上の兆しがみえないまま受験本番を迎えるのです。

 受験生は本番を迎える直前まで伸びます。勉強に取り組んでいれば誰でも伸びます。ただ、基礎がしっかりしている子と無闇に詰め込んだ子とでは、伸びの“飛距離”と“正確さ”が段違いです。基礎が定着した子は順調に積み上げていけますが、基礎をそっちのけで「とりあえず覚える」「とりあえず解法暗記」を繰り返していると伸びは限られてしまいます。

2月からがラストチャンス

 慌てずに入試本番に臨みたいのなら今度こそ時間的に見て本当にタイムリミットです。

 基礎を固めて6年秋以降に過去問と志望校別特訓などに集中できるようになるためには、この2月からのリスタートは必須となります。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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