広尾系に変化 共学「ワケあり」人気校 東京直前3

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広尾学園を巡る「駆け引き」
「替え」がきかない開智と渋谷系
魅力ありの伝統校・芝と頌栄女子
国公立大合格は志願者増の秘薬

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広尾学園を巡る「駆け引き」

 一時期大人気だった広尾学園の志願者は22年度減少傾向です。昨年も後半日程こそ前年を超えましたが、勢いに陰りがありました。22年度は看板の「医進サイエンス」「インターSG」などは前年並みですが、1日午前午後の本「本科」は軒並み2割前後の志願者減状態です。31日の締め切りまで「駆け込み」がある可能性は十分ありますが、「広尾人気」もひと段落という気配です。

 一方で昨年誕生した姉妹校の広尾学園小石川の1日入試、特に午前の女子は前年度比プラスで推移しています。29日現在「本科」は35%増で人数にして37人増えています。そっくりそのまま、とは言いませんが、広尾学園志望の受験生が小石川にくら替えしたケースも少なくないでしょう。小石川の難易度が高くなっているとはいえ、「姉貴」にはまだ届いていません。「どうしても広尾」という熱望組が小石川を選択する「駆け引き」をしても不思議ではありません。

「替え」がきかない開智と渋谷系

 広尾と同じ人気校でも渋谷教育学園渋谷開智日本橋前年度比プラス傾向で推移しています。1日入試でみると「渋渋」は、男女で前年比17%増(66人増)、2日も同6%増(45人増)で28日に締め切りました。男子で3倍近く、女子も4倍弱の実質倍率ながら、アタックする受験生は後を絶ちません。

 開智日本橋も1日の1回目入試では締め切り3日前に前年度の志願者数を上回り、適性、特待入試も前年超えの勢いです。こちらも4倍近い倍率、男子の特待は昨年8.3倍もなりましたが、果敢に「勝負」に出る受験生は減りません。

 渋渋にしても開智日本橋にしても、それぞれ千葉、埼玉に姉妹校があります。しかし、東京から通学するとなると距離的に、時間的に厳しい家庭も少なくありません。そこが広尾学園系と大きく違うところです。「替えがきく」広尾系と「替えがきかない」渋谷系、開智系。学校の看板には魅かれても、コロナ禍での通学にリスクは背負いたくないというのは、親御さんの気持ちとしてもっともなところです。

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魅力ありの伝統校・芝と頌栄女子

 伝統ある男子校、女子校の中には堅調に志願者を集めている学校も結構あります。別名「芝温泉」ともいわれる居心地の良さが評判のは、1日の1回目入試で前年度比7%増(34人増)。21年度もわずか3人ですが増加しており、安定した人気ぶりです。派手さはなくても着実に受験生を増やすあたりが、芝らしいところ。地下鉄日比谷線「神谷町」駅から徒歩5分のアクセスも人気の一因です。

 女子校では140年近くの歴史を誇る頌栄女子学院が1日の1回目入試で前年度比9%増の292人が志願。21年度は1回目が20年度並み、2回目が20%増とこちらも堅調です。英語教育には定評があり、進学実績も良好。女子にとって決め手である、制服もタータンチェックのスカートが人気です。最寄り駅の都営浅草線高輪台駅から徒歩1分、JR品川などからも徒歩圏内という立地の良さも手伝って、志願者が減る要素がありません。

国公立大合格は志願者増の秘薬

 偏差値的には中堅・一般校とされる学校の中でも志願者数に差が出ています。志願者数が前年より増加している背景には隔年現象だけでは分析しきれない理由がそこにはあります。

 例えば共学の順天。21年度は全体で志願者数前年比3割以上減りましたが、22年度は締め切り前で1日午前の1回目が男子47%増、女子27%増。隔年現象も確かにありますが、21年度東大に現役で2人合格というのがかなり効いています。東工大、東京医科歯科大に加え、東北、名古屋、九州の旧帝大にも現役合格しており、入学時の偏差値を考えれば「お得」と考える親御さんも一人や二人ではないでしょう。

 国公立大合格者が4年前の約2.5倍となった、進学実績の伸びが著しい安田学園は一般クラスの「総合コース」と難関大を目指す「先進コース」で志願者数に大きな差が出ています。総合コースは締め切り2日前で前年度比約5割程度。先進コースは軒並み前年を上回り、4日までの計6回の入試機会で16%増。それぞれ入学金半額、中高6年間学費無料の特待A、3年間無料の特待Bなど4種類ある特待制度も「その気」にさせています。

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