10年分3周…意味がなかった「過去問徹底研究」

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過去問徹底、それなのになぜ…
10年分3周寝ても覚めても過去問
過去問の意味は自力解答力の養成
合格校は1周のみ それでも…

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過去問徹底、それなのになぜ…

あんなに過去問を徹底して解いたのに、なぜ…。2月5日、インターネットで発表された合格発表で、愛娘の受験番号が見つからなかった母親は、その場で崩れ落ちるように座り込んでしまいました。

最後に過去問に取り組んだ際には合格者平均点も上回っていたし、時間も余るほどだった。本番のテストも「できたと思う」と娘は言っていた。なのにどうして…。

3回トライした第1志望の入学試験で1度も受験番号が見つからなかったことに、母は理由が分からないまま「どうして、どうして」と繰り返すばかりでした。

10年分3周寝ても覚めても過去問

「中学受験は偏差値じゃない、本当の勝負は過去問。過去問との相性が本番でものを言う」。

受験関連の書籍で読み、中学受験経験者の親が運営しているブログでこのような言葉を目にするたびに、母親は大きくうなずいていました。

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「過去問を繰り返しやり込むことが合格への近道」。そう疑わない母親は、夏休みに入ると偏差値60超の第1志望の女子校と、同偏差値帯の第2志望の共学校の過去問集を購入。これを業者に頼んできれいに裁断し、科目ごとに問題冊子風に編集し直し、何セットも作成、解答用紙も表示されている倍率にして拡大コピーをしました。

夏休みから家庭学習は過去問とその解き直しが中心に。「塾の日曜特訓に志望校のクラスがないから、過去問の取り組みがすべて」と母親。自らも問題を解き、娘に解説できるよう準備万端整えていました。

1週間に2校の1年分、あるいは第1志望校2年分を時間を見つけては解いて、やり直しての繰り返し。塾の宿題は後回しにし、まさに「寝ても覚めても過去問」でした。

最初は受験者平均にも達せず途方に暮れましたが、やり直すたびに得点はアップ、11月には合格最低点に近づき、年末には合格点を超えることも珍しくなくなりました。

1月には算数で満点を取り「頑張って何度も取り組んだ甲斐があった。これで合格できる」と母親は確信しました。結局、受験前日までに国語と算数は、第1志望校は10年分の過去問を3周、第2志望も5年分を3周したといいます。

過去問の意味は自力解答力の養成

しかし、結果は第1志望の3度の試験に合格できず、第2志望の2度の試験でも桜は咲きませんでした。

過去問に取り組むことは中学受験で「必須」です。ですが「すべて」ではありません。過去問は出題傾向、問題のタイプなどを知るとともに難易度を体感し、合格点に達するためにはどのような問題に正解していかなければならないかを分析するための最高の材料です。

そのうえで塾の教材や類題演習、あるいは別の中学の過去問に取り組み、似た問題、問われ方が違っても考え方が同じ問題にぶつかった際、過去問を解いたこと、直後に解き直しをしたことで得た「気づき」「教訓」を駆使して、自力で解けるようにする=「合格力」アップを図ることが、過去問の有効な使い方です。算数と国語は特にそうなります。

解法を暗記したところで、問題の表現や出題形式が変えられてしまえば対応できません。何度もやり直して高得点を記録しても意味はないのです。

合格校は1周のみ それでも…

この女の子が合格したのは、受験するのでとりあえず3年分解いた第3志望校。1周しかしませんでした。算数で正解した問題は、解法暗記ではなくどうやって解くのか人に説明できるほど「自力解答」できるものでした。

過去問をやり込んで対応できてしまう学校も確かにあります。が、上位校、中堅校では、それだけでは通用しません。過去問を通じて自分に「備わっている力」と「増強した方が良い力」の判断ができれば、取り組んだ意味があるといえます。

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