早大合格 中高一貫校上位30 躍進した10校

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開成、64人の大幅増で首位「奪回」
早大と東大合格者の相関関係
流れ変わった「W合格」なら早大に
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開成、64人の大幅増で首位「奪回」

24年度の早稲田大学の一般受験(共通テスト利用を含む)での合格者数は、開成が最多で272人。23年度より64人増と大幅に増えました。23年度に15年続いた1位の座を明け渡した開成ですが、24年度は「奪回」した形です。

昨年合格者数トップだった渋谷教育学園幕張は23人減らして199人で2位に。渋幕は慶應では16人増となったものの、早大、東大は前年より減りました(東大は10人減)。

集計は延べ人数なので、一人で複数学部合格している場合も多く、正確な比較は難しいのですが、開成は現役での合格が165人で現役・浪人の割合で見ると6割が現役。渋幕は147人で74%でした。

開成出身者は東大の受験の「押さえ」として早大受験を位置付けているケースが多いのですが、今年は浪人生がこれ以上の浪人生活はちょっと…とばかり、より多く早大受験をして合格したとみられます。

中学受験がある国私中高一貫校の23年度早大合格者数を下に並べました早稲田高校の144人合格は、系属校推薦で早大進学をする生徒は除く一般受験での合格者数です。

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早稲田は東大や慶應、他の国公立大や医学部受験をする場合、早大への推薦権を放棄しなければならないため、すべり止めでも早大への進学を考えている場合は、改めて一般入試を受ける必要があります。

24年度早大合格者数 首都圏私国中高一貫校上位30校

校名人数
(前年比)
校名
人数
(前年比)
開成272
(+64)
本郷114
(-6)
渋谷教育
学園幕張
199
(-16)
頌栄
女子学院
113
(+17)
聖光学院185
(+16)
広尾学園112
(+28)
市川156
(+28)
筑波大附属104
(+7)
麻布147
(-2)
攻玉社100
(+14)
早稲田144
(+44)
洗足学園95
(-20)
栄東139
(+16)
94
(-16)
海城136
(+5)
駒場東邦93
(-32)
浅野127
(+11)
栄光学園86
(-5)
開智126
(+37)
鷗友学園
女子
81
(+21)
女子学院124
(-16)
国学院
久我山
79
(+28)
渋谷教育
学園渋谷
119
(+10)
雙葉79
(+22)
筑波大駒場118
(+22)
フェリス
女学院
79
(+12)
桜蔭118
(-30)
逗子開成78
(+3)
豊島岡
女子学園
116
(-30)
山手学院77
(+32)

早大と東大合格者の相関関係

24年度入試で早大の合格者数が70人以上を数えた首都圏の中高一貫校のうち、前年度より20人以上合格者が増加したのは10校を数えました。

前述の開成の64人を筆頭に、早稲田の44人増、開智は37人増、山手学院は32人増、市川、広尾学園、国学院久我山は各28人増、筑波大附属駒場が22人増と大幅に合格者を増やしました。女子校では雙葉が22人、鷗友学園女子が21人増となりました。

10校のうち8校が慶大の合格者も前年よりも多くなっています。特に東大合格者が10人以上増えた市川と鴎友学園が早慶でも合格者を伸ばしており「勢い」を感じます。25年度の中学入試では志願者増の可能性が大です。

早大は文系の学部を中心に共通テスト利用での合格者も多く、合格者数の半数近くが「共テ利用」というところもあります。

共通テストでも軒並み高得点をとる開成をはじめ、渋幕や筑駒、聖光学院など東大合格者の多い学校が、これを使って早々と早大を「押さえる」という作戦に出ているのも早大の合格者数からみてとれます

早大は徐々に共通テスト利用による合格枠を拡大しており、加えて推薦での合格者も年々増えています。政経だけでなく社会科学部も25年度から数学が加わってきます。

かつての「私立文系」型である英国社での一般受験では厳しい戦いを強いられることになりそうです。

流れ変わった「W合格」なら早大に

早大と慶大で「ダブル合格」した場合、慶大進学が8割、早大が2割というのが10年前の図式でした。

しかし、ここ数年で流れは大きく変わりました。

大手予備校「東進ハイスクール」の調査によると、23年度のダブル合格の場合の進路は依然として慶大を選ぶ割合が高いものの、慶大6割、早大4割と差が縮まりました

学部によっては既に「早大進学」の選択をする場合が多くなっており、早大政経と慶大の経済では18年度は早大44%、慶大56%だったのに対し、23年度は早大52%、慶大48%と逆転しています。

商学部や文学部では「真逆」といえるほどで、かつて早大29%、慶大71%だった商学部は23年度早大69%、慶大31%に。文学部は18%と82%だったのに対し、64%と36%と様相が一変しました。

理系でも慶大理工学部と早大の理工系なら、基礎理工、先進理工で55%以上が早大へ。18年度に選択される割合が39%だった創造理工も23年度は慶大理工と50%ずつのイーブンになりました。

政治経済学部に見られる入試改革もさることながら、早稲田が21世紀に入ってから続けてきた学部学科の再編やカリキュラムの充実度、受験生に対するアナウンス、手厚いサポートなどが長い年月の間に実を結んできた結果と大学関係者は分析しています。

商は浅野、文構はJGがトップ

早大各学部の合格者数の多い1都3県私国立中高一貫校は以下の通りです。丸数字は公立高校を含めた順位です。(大学通信、サンデー毎日調べ)

【政治経済学部】①開成57人②聖光学院53人③渋谷幕張44人⑤早稲田、浅野各34人⑦海城33人⑧筑波大駒場、渋谷渋谷各32人⑩麻布31人

【法学部】➀開成37人②聖光学院28人④海城、豊島岡女子学園各20人⑥市川19人⑦麻布、筑波大駒場各18人⑨桜蔭17人⑩女子学院、渋谷渋谷各16人

【教育学部】①開智28人③栄東20人④市川、本郷各19人⑦頌栄女子学院17人⑧山手学院16人⑩開成15人

【商学部】➀浅野20人②開智、広尾学園各14人⑦麻布、開成、本郷、桐光学園各12人

【社会科学部】➀開成18人②聖光学院16人④海城14人⑥本郷13人⑧開智、早稲田、浅野、頌栄女子学院各12人

【国際教養学部】➀頌栄女子学院13人②市川11人④東京都市大等々力6人⑥女子学院、鎌倉女学院各5人⑧開智、攻玉社、洗足学園各4人

【文化構想学部】①女子学院21人③頌栄女子学院15人⑧開智、渋谷教育学園幕張各14人⑩雙葉、鷗友学園女子、吉祥女子、洗足学園各13人

【文学部】①頌栄女子学院22人③鷗友学園女子19人⑤女子学院17人⑦広尾学園14人⑧渋谷教育学園幕張12人

【基幹理工学部】➀開成54人 ②聖光学院36人③渋谷教育学園幕張31人④早稲田30人⑤筑波大駒場25人⑦市川19人⑨海城17人⑩筑波大附属16人

【創造理工学部】➀渋谷教育学園幕張20人②開成19人⑤駒場東邦15人⑥芝、聖光学院各14人⑩麻布、渋谷教育学園渋谷各12人

【先進理工学部】➀開成42人②渋谷幕張33人③麻布29人⑥桜蔭20人⑧筑波大附属19人⑩筑波大附属、早稲田各17人

【人間科学部】➀栄東27人②大宮開成20人④市川、吉祥女子各12人⑩東京都市大等々力10人

【スポーツ科学部】➀栄東21人⑧開智、本郷各5人

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