25年度海城中 過去問分析と合否の分かれ目

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海城合格の総得点目安
海城の算数 傾向と対策
海城の国語 傾向と対策
海城の理社 傾向と対策

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海城合格の総得点目安

海城の入試問題は、志願者レベル相応の設問が並びます

基礎、標準問題にやや難度が高い問題も散りばめられています。

1日の第1回入試(サピックスOP合格可能性80%偏差値59、四谷大塚合不合判定Aライン64)の直近5年の合格者最低点平均は245点(400点満点)。得点率にして61.3%です。

この5年間、241点から250点の間に合格者最低点が収まっており、乱高下がありません

4科の作問者の先生方の「技量」を感じます。

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受験生としても目標となる得点が「見える」ことで、海城合格のための「山の高さ」が分かり有益です。

25年度入試もここから大きく上回ることも、下回ることもないとみられます。

250点(62.5%)でも大丈夫かもしれませんが、より確実圏にということで260点(65%)を獲るつもりで勉強することをお勧めします。

第2回(サピ63、四谷66)は開成や麻布受験組も参戦しているので、5年間の合格者最低平均256点(64%)、同合格者平均276.2点(69.1%)と第1回より高いです。

5年間の合格最低点は上が24、22年の267点、下が20年の234点。合格ラインを読むのは1回目より難しいのですが、約3分の2にあたる270点(67.5%)なら届くはずです。

海城の算数 傾向と対策

大問6に小問19、これを50分で、というスタイルは例年通りの出題です。

24年の第1回の合格者平均は120点満点で86.9点(得点率72.4%)と、ここ5年の平均84.9点よりやや高かったのですが、海城で算数に乗り遅れないためには3分の2にあたる80点は必須です。

大問1は計算問題に始まり「食塩水の濃度」「約数」「角度の問題」など5問の小問集合です。

合格した男子の大半が「パーフェクト」とみられます。

大問1で手痛い失点をすると、早くも合格ラインから「脱落」の可能性もあります。

スピードも大切ですが「正確さ」優先で解き進みます。

大問2「平面図形と比」大問3「仕事算」は標準問題。ここも手堅く得点を積み重ねます。

合否を左右したのは大問4「必勝法に関する問題」かもしれません。

ひと山越えた大問5の「立体図形の切断」は典型題で海城受験組なら「完答」してほしい問題。

最後のヤマ場は大問6の「円周上の点の移動」です。

海城の国語 傾向と対策

第1回の国語は読解問題2問とオーソドックスな形。漢字5問と記述が物語文、論説文に1問ずつを除いては20問が選択肢問題です。

記述も書けば加点される可能性があるので合否の鍵を握りますが、それ以上に「選択肢問題」の出来が勝負を決めます

物語文では主に登場人物の「心情」や「行動」を、論説文では「理由」や「説明」を選択肢問題できいています。

選択肢自体はそう長くありませんが、50分で次々判断していくのはかなりタイトです。

記述は60字以上80字以内の指定です。海城の過去問も含め、他校の記述問題で練習を積んだかどうか、入試ではその差がハッキリ出ます。

漢字は書き取り。「検討」「発揮」「願(う)」など、中学受験頻出のものばかりです。

ただ、読解素材文中のカタカナを漢字にする問題なので「検討」など同音異義語があるものは、しっかり本文中の意味を把握したうえで書くのが鉄則です。

過去5年の合格者平均は82.1点(68.4%)。算数同様80点は狙いたいところですが、苦手なら同受験者平均72.5点(60.4%)より若干上の75点(62.5%)を目指します

海城の理社 傾向と対策

算数と国語が海城レベルの受験生にとって標準問題なのに対し、理科は「やや難」の問題も所々に含まれているのが特徴です。

24年第1回の理科は小問数が15%減少し、40問から34問になりました。

それでも合格者平均は45.1点(56.4%)、受験者平均38.2点(47.6点)と両方とも過去うまくいったした。

海城おなじみの作図問題2問、記述5問の出題は健在。45分の試験時間を、大問をどの順番でやるかも含め配分がうまくいった子が得点を積み重ねる試験です。

大問1は物理系。いきなり「ドップラー効果」の計算問題で時間を使ってしまった受験生が続出した可能性は大です。

大問2は化学系で最近難関校を中心にトレンドになっている結晶硫酸銅の計算問題でした。

大問3は生物系「昆虫のからだのつくり」や「花のつくり」、大問4は地形や自然環境と都市との関係が出題されました。

いずれも思考力が試される、各受験生オリジナルの解答が求められる記述問題が課されます。

塾のテキストだけが理科の勉強ではない、という海城のメッセージがに入試問題に込められています

過去5年の合格者平均も49.6点(62%)。平均が50点を超えることもあるので、まずは50点を1つの目標にします。

一番特徴のある社会は今年も大問1つに小問数は9。例年通り勝負は「190字以内」「160字以内」の論述問題です。

問6は3つの資料を参考に、大学入学共通テストについて「記述式問題を導入することが健闘された際に多くの人々が“公平性が損なわれる”とかんがえたのはなぜか」を190字以内で答えるものでした。

一見難しそうですが、示された資料を読み取り、解答する際につけられた条件に沿って考えていくと、答えを「誘導してくれる」ことに気が付きます。

資料を正確に分析し、人の話(文章)を客観的に理解する力のある子を海城は欲しているという姿勢を社会科の入試問題を通じてを発信しています。

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