中高一貫校はなぜ宿題を大量に出すのか?

にほんブログ村 筆者プロフィール
◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・やることはやった=面倒見の良さ
・全体の「底上げ」に手が回らない
・宿題量は子どもの学校生活を左右
・在校生の「ナマの声」を取材する
やることはやった=面倒見の良さ
私立中高一貫校が、宿題を多く出す傾向にある背景はいくつか考えられます。
学校側は日々の「勉強習慣をつけるため」「一定の学習量を確保して実力をつけるため」という説明をすることがよくあります。
中には手帳やノートを付けるように指導し、生徒と教師だけでなく、親の「チェック」を義務付けている学校も見られます。
「勉強習慣」「実力養成」、どれも正しいのですが、その奥にある本音の1つとして学校としての「アリバイ作り」という側面があります。
預かった生徒の学力向上を目指し、大量の課題を出して学校としては「やることはやった」=「面倒見の良さ」ということを形として示すためです。
全体の「底上げ」に手が回らない
その点では補習もしかり、講習もしかり、先取り学習もしかりです。
先生の中には疑問を持つ人もいますが、学校、学年団の方針の前に、流れに逆らえないジレンマを抱えています。
学校としては「やることはやった」ので、あとは生徒次第。ついてこられる子だけついてくればOKで、全体の「底上げ」までは手が回らないというのが現状、という中高一貫校は少なくありません。
実際は全体の底上げを図った方が長い目で見れば、その学校の大学進学実績を上げ、その評判で中学受験での志願者のレベルも上がるのですが、どうしても「目先の結果」に走る方が多いようです。
冷たい言い方ですが、それが「面倒見の良さ」の現実という中高一貫校はこちらが考えている以上に存在します。。
宿題量は子どもの学校生活を左右
宿題量は子どもの学校生活を左右します。
入学してからではないと分からないのが実際ですが、入学前に聞いておくのとおかないのでは、学校生活を考えるうえで過ごし方が全く違ってきます。
通学・帰宅の所要時間、部活動の活動日と時間とともに、おおむねどれくらいの宿題量、どれくらいの家庭学習時間が必要なのかを知ることで、1日をどう過ごすかの「タイムテーブル」が見通せます。
いい学校だと思っても、勉強時間の確保の面から「時間」がネックになって方向転換することもあるでしょう。
宿題が適量ややや少なめなら、部活動で運動系と文化系の掛け持ちも可能、という答えになるかもしれません。
学校生活が実際にスタートしないと、イメージだけでことは進みませんが、情報を取集しておくことは志望校、受験校選びでの重要な判断材料になります。

在校生の「ナマの声」を取材する
中学受験は偏差値や大学合格実績、素晴らしい設備に目を奪われがちですが、些細なことに見える「宿題」にも少し関心を持つことも大切です。
宿題に6年間の学園生活を振り回されないためにも、「宿題の量と質」は親御さんの受験校チェック項目として頭の片隅に入れておいてほしい1つです。
学校説明会では先生だけでなく、在校生にも「取材」できればよりリアルに現状が分かります。
学校説明会だけでなく、オープンスクールや文化祭の機会に親御さんが「取材」します。
学校イベントは子どもには楽しませてモチベーションアップに使い、親御さんにとっつては貴重なナマの学校情報収集の場にします。

にほんブログ村 筆者プロフィール