「面倒見のいい中学」はホントに「塾いらず」か?

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塾いらずには「但し書き」がある
「補習」で何とかなるのか
塾で「復元」逆転合格の物語
物言う「セルフプロデュース力」

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塾いらずには「但し書き」がある

 中高一貫校の多くは、授業の進度が「早い」です。クラスのトップ1,2割のレベルに合わせて授業を進めます。その点では中学受験の進学塾と構造は変わりません。学校案内にも「高校2年までで高校の課程を終え、3年は大学受験に向けての演習を中心に進める」とうたっているところが、本当に多いです。先へ先へ、これが中高一貫校の授業です。復習に時間を割きません。

 中学校の説明会では「面倒見の良さ」とともに、「塾に行く必要はありません」と「セット」で強調します。これは、あくまで「学校の授業スピードについていけたら」という「但(ただ)し書き」があってのこと。全員に「塾いらず」があてはまるわけではありません。

「補習」で何とかなるのか

 学校側は決して「スピードについていけたら」とは言いません。代わってそのフォローとして「補習」という手段を用意して、生徒確保を図ります。補習で丁寧に指導してくれる場合は救いになり、「塾いらず」になります。実際、粘り強い教員の指導で勉強を立て直す子もいます。中堅校の中には、放課後の補習を受験のプロである予備校講師に任せ、学校に赴いてもらい指導しているケースもあります。

 しかし、さまざまな中学校の生徒の話を聞くと、補習は「形式的」なケースが多く、生徒が理解しているかどうかよりも「補習をやった」という既成事実が大切で、「後はお前たちそれぞれでちゃんとやっとけよ」という雰囲気だそうです。実際、補習をした後に伸びた、という生徒はあまり聞かないのも事実です。もともとその先生の授業を聞いても分からなかったのに、同じ先生が補習をやっても…なのです。

 「面倒見がいい」は補習や追試の繰り返しということが多く、1学年が100人以下のような学校でない限り、一人一人にカスタマイズして対応してくれるわけではないようです。

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塾で「復元」逆転合格の物語

 それならばと、通塾する子も高校に上がる頃からにわかに増えだします。塾、予備校側もその点を良く知っていて、中学時代の「ベース」ができていない=基礎がしっかりしていない状態(特に英語と数学)の生徒が門をたたくという前提で講座を設定しています。塾のパンフレットをみると、先取りよりは「基礎」の文字が並ぶ講座が多いのはそのためです。

 塾側も生徒集めで基礎講座を多く設置している面もありますが、中学受験組は元来ポテンシャルが高い子が多いので、基礎講座で「復元」してあげれば、塾側の集客に影響大である「大学合格実績」に貢献してくれるという期待がそこにはあります。

 「あんな成績だった子が、あの塾へ行って慶應に合格した」とかの「他人の合格情報」は、中高一貫校ではいち早く広まります。中1の時から高校生と接しているような私立では、先輩と後輩の関係がより濃いので、特にこの手の「逆転合格」の情報は「効き目」があります。良くも悪くも先輩の影響で「自分にもできるかも」となり、学校の補習や講習よりも、最終的には通塾する子が多くなります。

物言う「セルフプロデュース力」

 塾へ行くか、行かないかは最終的に個人の判断なので、一概には言えませんが、塾に行くことによって「刺激」を受ける、というメリットはあります。特に中堅校や準難関校に通っている生徒は、レベルの高い他校の生徒を見て、「何かを感じる」ことでしょう。この「感じる」ことで中高生は成長します、

 「刺激」はこれから生きていくのに必要な「セルフプロデュース力」のいい肥料になります。自分はこれでいいのか、上には上がいる、あのレベルになるにはどうしたら…。こうやって考え出した子は、本当に「強い」です。校内の優等生より、大学受験では力を発揮します

 中学受験はある程度塾や親が敷いたレールに乗れば、目的地(志望校)合格につながります。大学受験は「セルフプロデュース力」がものを言います。学校のカリキュラムに沿って駆け抜けるか、塾で刺激を受けながら勝負をかけるのか、大学受験まで節目節目での自己判断が問われ続けます。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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