中学受験 「前受け」複数校受験には意味がある
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・前受けなし?いきなり「決勝戦」
・隣は真剣勝負 前受けも全力投球
・イレギュラー「ご法度」の中学受験
・「前受け」複数受験は有効
前受けなし?いきなり「決勝戦」
1月10日解禁の埼玉の中学入試、同20日からの千葉入試は、どうしても「お試し」「前受け」というイメージが強いです。
首都圏の中学入試が、小6人口の30%以上の子が参戦する東京を中心に考えられているのがそうさせているのは否めません。
それでも忘れてはならないのが「お試し」どころか、埼玉、千葉入試こそが天王山、いきなり「決勝戦」の受験生も数多くいるというこです。
千葉が「決勝戦」の子は埼玉受験が前受けという位置づけはできるかもしれませんが、埼玉がメイン受験生はせいぜい地方校の首都圏会場入試が前受けできるくらいです。
しかも振り返る間もなく、埼玉入試がすぐやって来るタイトな日程。
東京、神奈川入試がメインの子より3週間程度早めに学力の「ピーク」を持ってこなければならないのもなかなか大変です。
隣は真剣勝負 前受けも全力投球
東京勢が「前受け」とか「お試し」とか「模試代わり」という立ち位置で受けに来ているのに対し、埼玉、千葉の学校が第1志望であったり、進学先の候補である子は当然「真剣勝負」で挑んできます。
中学受験は本番になると学力や偏差値より「メンタル勝負」になります。
程よい緊張とともに気持ちが集中している子は入試本番で最高のパフォーマンスを見せます。
よく「前受けで落ちたら気合が入った」という合格体験記を目にします。
もちろんそういうケースもあります。しかし、合格体験記は「成功者の記録」です。
負けて納得のいかない入試結果の声はなかなか次の受験生に届きません。
埼玉、千葉入試が「前受け」という位置づけの子でも、最初の入試から「決勝戦」のつもりで「全力投球」です。
この「1戦目」で納得できる結果を出すと、不思議と2月もいい流れになることが多いです。
親御さんは必要以上にプレッシャーをかける必要はありませんが、足をすくわれないように「ここが第1志望で真剣勝負してくる受験生も多い」という「情報」を伝えて送り出します。
子どもの気持ちも締まるはずです。
イレギュラー「ご法度」の中学受験
ただ、受験生本人は全力を出し切ったとしても結果が伴わないこともあります。
12歳の受験です。どこかでボタンが掛け違ってしまってそのまま…ということもあります。
「前受け」で思わぬ「黒星」となった場合、「もう1回チャレンジ」とばかり、翌日などに同じ学校を受験する場合があります。
「リベンジ」、大いに結構なのですが「イレギュラーなことを急きょ入れる」というのは、中学受験の本番に突入した場合は「ご法度」です。
その場しのぎの思いつきの受験戦略は「迷い道」に入って、最後はどうしていいのかわからない迷子になる確率がとても高いです。
気分を変えて別の学校を、というのも考えられますが、過去問を一度もやったことがない学校はリスキーです。
「まさか」の時の準備、出番がある確率はかなり少ないことへの準備、これをするのが一生に一度の中学受験。準備をするのは親御さんです。
「前受け」複数受験は有効
「まさか」の時に慌てないためにも、「前受け」はあらかじめ2、3校受験する予定を組んでおくのが得策です。
「デキる」親御さんは「前受け」のスケジュールも2月入試同様入念に練ってエントリーします。
そして最悪でも確実に「1勝できる」学校を組み込んでいます。
あるいは入学するかどうかは別として、埼玉入試の前に首都圏会場入試で「入試本番」の雰囲気に慣れさせるため、実力的には余裕のある学校を受け、次に向かって布石を打ちます。
実際の入試は模試の何倍も意味がある「実戦体験」です。
1つの合格はもとより、「連勝」すればかなり勢いがつきます。
前受け複数校受験は、2月入試で「必勝」を期すのなら有効な戦略です。
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