広尾学園小石川 「人気」一転志願者激減の背景

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1000人以上減った!
6割減も…目立った本科の減少率
高倍率と「看板」の問題
人気、話題先行から落ち着きへ

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1000人以上減った!

23年度入試はここ数年「人気校」として志願者を集めた中学校が軒並み志願者減の傾向となりました。

特に校名変更によって、女子校が共学に替わっただけでなく、教育方針、コース、進学先まで大きく転換した中学が大きく志願者を減らしました。

その代表格が、広尾学園小石川です。女子校の村田女子から新しい歴史が始まり、23年度入試は3年目となりましたが、志願者は激減。入試全体で1000人以上という驚きの減り幅となりました。

6割減も…目立った本科の減少率

広尾小石川は23年度入試は、2月1日から4日午後にかけて、本科、インターSG(インターナショナル・スタンダード・グループ)など各コース計12回の機会がありました。

志願者合計で見てみると、男子は928人が出願しましたが、前年比36%減(518人減)となり、女子は1389人出願で同28%減(552人減)で、男女合計だと前年比32%減(1070人減)。前年の3分の2の規模の入試となりました。

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特徴として、本科コースの志願者減が目立ちます

通常第1志望の子が集まるとされる1日午前の入試回でみると、男子は前年比で60%減の39人(58人減)、女子も47%減の84人(74人減)で、同時間帯に行われたインターSG1回目の男子14%減、女子の26%減と比べても減少率は極端に高いです。

本科コースはこの後4回の入試機会がありますが、そこでも男子はおおむね前年比半減、女子も4割減でした。

高倍率と「看板」の問題

私見ですが、理由は2つ考えられます。

1つは「高い倍率」です。22年度本科1回目の男子は68人が受験し合格6人で11.3倍。女子は127人で13人合格、9.8倍。「広尾小石川熱望」でも持ち偏差値でかなりの余裕がない限り、親御さんも子どもも大切な1日午前受験に二の足を踏む競争率です。

22年度は2回目以降も軒並み2桁倍率という厳しい入試でした。しかも、2回目以降は難関上位校受験組も参入して、入試自体がよりハイレベルになる傾向です。これでは不合格が一番怖い中学受験では「敬遠」という判断も致し方ありません。

もう1つは「本科コース」の立ち位置です。

同校のホームページによると、本科コースは「文系、理系問わず難関大学への進学を目指す」とあります。私立中高一貫校ではスタンダードな目標です。一方のインターナショナルコースは「トップレベルの国際人へとなるべく海外・国内の難関大学進学を目指します。主に外国人教員が担任を受け持つインターナショナルコースのクラスでは6年間、特定の授業を除きすべて英語で学びます」となっています。

「兄貴分」の広尾学園もそうですが、広尾小石川の「売り」であり「看板」は「国際的に通用する人物の育成」と「英語教育」です。国内の難関大学を目指す「本科」の目標なら、広尾学園以外にも選択肢はあり、予備校並みのサポートをする一貫校もあります。

しかも入試の実質倍率は2~3倍程度となれば、広尾小石川でなければ…とはなりません。

人気、話題先行から落ち着きへ

1000人規模の志願者減は驚きですが、都内最多の出願者数を集めたこの2年の志願者数が「バブル」だったともいえます。

これまで「これから伸びそうだし、一応…」という、決して熱望とはいえない層の出願がかなり減少し、23年度は「どうしても広尾小石川」の受験生が数多く入試に臨んだ「真剣勝負」の入試になったことは間違いありません。

本科1回目男子の実質倍率は11.3倍から2.6倍、同2回目女子も6.8倍から3.8倍となり、受験生にとって「手が届かない」と思うような入試ではなくなりました。インターSGも倍率は低くなり、厳しい争いではあるものの倍率としては妥当なものになってきました。人気先行、話題先行から、ようやく落ち着いた入試へと変化を遂げるきっかけになる3年目入試だったと言えるかもしれません。

現実的には受験料という学校経営にとって生命線の1つともいえる収入が減ったという「痛い」問題もありますが、入試そのもので見れば、数字に翻弄されずに「広尾小石川で学びたい」という受験生が、心置きなく挑戦できる状態になった、と言えるかもしれません。24年度以降の志願者動向は注目です。

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