中学受験 塾の授業から「お土産」を持ち帰る意味

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「アウェー」 を経験するGW
テーマは「お土産を持って帰る」
「お土産」にケチをつけるな
・間違えた問題での姿勢の違い

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「アウェー」 を経験するGW

塾によってはこのゴールデンウイーク(GW)に「GW特訓」の授業が組まれているところもあります。

成績アップを図るというよりは、秋以降本格化する「志望校別特訓」のデモンストレーションの意味があります。

学校名の付いた「冠講座」に参加するのは、同じ学校を目指す仲間の「顔ぶれ」を意識することになり、学習以上に「モチベーションアップ」の効果が期待できます。

普段、大手進学塾の中小規模の校舎に通塾している生徒は、いい「刺激」になります。

逆に「お山の大将」だった子が、周囲のレベルに圧倒され、ビビッてしまう場合もあります。

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いずれにしろ、いつもとは雰囲気の違う「アウェー」を経験するのは後々とても有益です。

アウェーの経験は秋以降の模試、最終的には入試本場で「初めての空間」に身を置いてもそれほど緊張せずに済みます。

GW特訓の参加によって、勉強面での収穫よりも「メンタル面での収穫」が得られる可能性は大です。

テーマは「お土産を持って帰る」

一方で「難関校特訓」など、学校名が付かず、ひと括りにされている場合は、GW特訓に参加しても、それほど有効な時間にはならないかもしれません

成績順にクラス編成がなされるところが多く、中下位クラスになると、中学受験に対してまだどこか真剣になり切れていない、といった子が集まる傾向にあります。

多くの12歳は「前にならえ」「右にならえ」です。

自分と同じ「のんびりさん」を見て「まだ大丈夫」と安心してしまい、その調子で夏休みへとなると、秋以降の成績の伸びがあまり期待できません。

「馬力」をつけなければならない春から夏にかけてぬるま湯につかっていれば、最後の踏ん張りどころでスパートをかけようにも「基礎勉強体力」がないので、どうにもならないからです。

もしGW特訓に参加するならば、「みんなもそうだよ」「みんなもできてないよ」から「自分だけはここから脱出してやる!」という強い気持ちが必要です。

ただ、そんな自覚をもって参加する子は、のんびりやさんの中では皆無といっていいでしょう。

そこで親御さんの出番です。

我が子に「1回の授業で何か1つ、“初めて知った”とか“なるほど”と思ったことを、お土産にして持って帰ってきて。家に帰ったら、それをお父さん、お母さんに分かるように教えてちょうだい」とテーマを与えて送り出します

「お土産」にケチをつけるな

成績が中下位の子が90分なり、120分なりずっと授業に集中していることはまず無理です。

「ちゃんと授業を聞いてきなさい」では、「はーい」と生返事をしておしまいです。ここは少し具体的な指示を出してみます。いつもよりは集中して授業に参加するはずです。

お土産は欲張らず「1つでいい」です。

字義通り、1つだけの子もいますすが、集中している分、2,3個はお土産にしてくる子が多いです。

「2つ教えてくれたらボーナスポイント」などと、ゲーム感覚でやっても面白いかもしれません。子どもは、ちょっとしたことで勉強の「きっかけ」をつかみます

子どもの「お土産」にケチをつけてはいけません。学習内容に関することなら何でも「そうなんだ、勉強になったよ、ありがとう」と認めます。

ここがポイントで「そんなこと知ってる」などと反応しようものなら、子どもはやる気を失います。

子どもが持ち帰る「お土産」で「思考の方向性」もつかめます

どんなことに関心があって、どんな考え方をして授業に参加しているのか…。この「傾向」を知ると、成績が停滞している子の場合、現状打破の手がかりにつながることが多々あります。

間違えた問題での姿勢の違い

GW特訓や各種講習に関わらず、塾の授業に出席したなら、何か1つでも「お土産」を持って帰るという姿勢があるだけで、長い年月の間に成績の差は天と地ほどの開きとなって表れます

成績上位の子は総じて1回ずつの授業でいくつもの「お土産」=「気づき、発見、新しい知識」を両手いっぱいにして持ち帰ります

問題を解いて間違えて、改めて気づくこと、新しく発見すること、さらに深い知識に「深化」すること…。赤ペンでただ正しい解答を書きこむ子との差はこういうところにあります。

気づきや発見を勉強の「当たり前」にすることで、勉強は深さと広がりを見せます。深さと広がり、これが「デキる子」の正体です。

GWはあれこれ詰め込んだり、苦手に取り組むより、1つの問題からの気づき、発見から他はどうなんだろう、これはどうかな、とやる習慣を「当たり前」にします。

早い子は夏前に、地道に続ければ夏休み明けには成績でこれまでとは「違う景色」が見られるようになります。

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