広尾学園小石川「激辛」入試と偏差値上昇の背景

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2年目も「人気」は引き続き…
1回目で倍率11.3倍の「激辛」
異例の合格者絞りの背景
・破竹の勢い 2年目で偏差値61

・偏差値高止まりも志願者減か

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2年目も「人気」は引き続き…

 2021年に開校した広尾学園小石川中学の「人気」は、2年目も続きました。本科クラス、入学後に英語力を伸ばすことを目的に編成する、インターナショナルSG(スタンダードグループ)など、2月1日から5日までの志願者延べ人数で男子は前年比4%増(52人増)、女子は7%増(126人増)となりました。

 中学受験の世界で、ここ数年偏差値がうなぎ上りになり、高止まりを見せている広尾学園の姉妹校、という「看板」は強力。受験校選定の段階になると、その「評判」に引きずられて、エントリー候補として名前が挙がりやすくなります。熱望組とは、また違ったルートの受験校選択です。

1回目で倍率11.3倍の「激辛」

 志願者数が爆発的に伸びた、というわけではありませんでしたが、入試結果は「かなり厳しい」ものになりました。全体的に合格者数を絞ったためです。

 中学受験は回を追うごとに、日程が後ろにいくほどに、合格するのが難しくなりますが、広尾小石川は2月1日午前の1回目から「激辛」入試となりました。本科では男子68人が受験し、合格者はわずか6人で実質倍率11.3倍。女子も127人受験で、合格者13人、同9.8倍。21年度の同じ入試で男女47人が合格、2.4倍程度だった入試が一変しました。

 1回目本科の定員は15人。合格者は19人ですから、ほぼ定員通りです。本科1回目と同時に行われるインターナショナルSGも合格者22人と、前年の37人から大きく減らし、前年の実質倍率2倍程度から4.5倍に跳ね上がりました。

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異例の合格者絞りの背景

 「熱望組」が多いとされる1日午前入試は、どの中学も比較的「甘い」入試になる傾向です。しかし、今年の広尾小石川は「異例の厳しさ」と言えます。背景には合格者の「歩留まりの良さ」があると推測できます。合格すれば、多くの家庭が入学手続きをして定員確保に苦労しない、という学校側の読みがあります。1回目に限らず、その後の回も定員やや多め程度の合格者数しか出さないのは、そのためです。

 1年目、広尾小石川は定員を大きく上回る、新1年生を迎えました。クラスを当初の予定より増設しての1年目だったといいます。教員の配置やさまざまな予定が違ってくるため、2年目もそういうわけにはいかず、1回目から厳しい入試になったのかもしれません。

破竹の勢い 2年目で偏差値61

 これだけ合格者が絞られると、間違いなく上昇するのが「偏差値」です。まだ大手進学塾の22年度結果偏差値が出そろっていませんが、日能研の22年度結果偏差値で見てみると、合格可能性80%偏差値を意味する「R4」偏差値で、広尾学園小石川はどの回も軒並み2~3ポイントアップしています。

 1日午前は51→54、男女とも7倍近くの実質倍率になった1日午後は58から61になり、2日午後からも55から58と大きくアップしました。偏差値は1ポイントアップするのでも結構な「ニュース」なのに、50を超える偏差値で一気に3ポイント上昇は「異常」です。

 歩留まりの良さで結果的に「偏差値大幅アップ」となったのか、人気を背景に入試回数を数多く設定し、各回定員ややプラス程度の合格者しか出さずに「意図的」に偏差値を上げているのか、何とも言えません、2年目にして早くも上位、難関校の仲間入り。破竹の勢いです。

偏差値高止まりも志願者減か

 広尾学園小石川、確かに「人気」はあり、偏差値も上昇しています。しかし、真の人気校になるにはまだ道半ばかもしれません。「話題の学校で、良さげだから」くらいのライト感覚の出願者も一定数いる様相が受験実態からうかがえます。

 志願者数は男女とも2000人に迫る勢いですが、実際に受験をした人数に目を向けると、出願数に対して男子は56%、女子は64%です。100人志願したとすれば、男子は半分弱、女子は約3分の1が欠席している状態です。先に進学先が合格すれば、出願していても受験しないというのも分かりますが、まだ「絶対にココ」という熱望組はまだ志願者数の割には多くないようです。

 広尾学園とともに小石川も偏差値はさらに伸び、高止まりするとみられます。ただ、これだけ合格者が絞られると、23年度は志願者減の流れになるとみられます。「熱望組」の戦いになり、実受験者数の割合は高くなる可能性が十分あります。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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