なぜ?「倍増」の横浜創英 神奈川入試 直前動向1
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・「一般校」人気の神奈川女子
・校長、新コース…横浜創英の倍増
・アピール成功!の横浜女学院
・70万円免除の効果は大きい
・神奈川女子御三家は既に「確定」
「一般校」人気の神奈川女子
2月1日に東京とともに入試解禁日を迎える神奈川県。多くの学校が入試日前日、あるいは当日が出願締め切りとあって、最後までその動向は完全に把握はできませんが、「大勢」は判明してきました。
大学附属・系属を除く共学校、女子校を俯瞰してみると、偏差値帯として首都圏模試の40台の「一般校」というカテゴリーに入る学校の人気が先行しています。
校長、新コース…横浜創英の倍増
横浜市神奈川区にある、1学年50人前後の共学校・横浜創英が密かに志願者を集めています。1日、2日とも午前午後に入試を行い、6日と合わせて計5回の機会を設けていますが、いずれの回も男女とも締め切り前にして前年を上回りました。第1志望が集まるとされる1日午前が、定員を15人増やしたこともあり一番の「盛況」ぶりで、1月24日現在で男子は前年比約2.6倍の111人、女子は約2.1倍の77人が出願しています。他の回も軒並み倍近い志願者増となっています。
東京都千代田区立麹町中学校の校長として、固定担任制や宿題、定期テストを廃止し、著書がベストセラーになり、マスコミにもかなり取り上げられた工藤勇一氏が20年から同校の校長に就任。加えて22年度から「サイエンスコース」の新設されたことが、22年度入試の「躍進」につながっていると見ることができると思います。同コースは、中1年から高2年がグループを組み、研究所や企業から託されたテーマを研究、提案をするというもの。中1から「プロジェクト」に関われば5年間同一テーマを探求することになり、机の上の学問にとどまらない魅力がそこにはありそうです。
1回目の1日午前入試では定員増ですが、全体としては15人定員減にもかかわらず、人気が集中しているところに横浜創英の「これから」に期待する親御さんの思いが感じられます。
アピール成功!の横浜女学院
創立から140年近い歴史を持つ横浜女学院も22年度入試で「好調」です。21年度は前年度比で2割以上の志願者減となりましたが、今年度はV字回復。締め切り前(25日時点)にもかかわらず、「国際教養」クラスが計7回の入試機会(特別奨学入試2回を含む)で前年比53%増で人数にして400人以上も志願者が増えました。一般クラスに相当する「アカデミー」も前年比16%増となっています。
英語を中心に中国、ドイツ、スペイン語も学ぶ国際教養クラスは1クラスで中3まで入れ替えなしで、徹底的に外国語に取り組むカリキュラムはアピールポイント。加えて近年大学合格実績も結果を出しており、「出が良い」との評判です。
コロナ禍の中、連日少人数の学校見学を実施し、地道に学校の良さを伝えていったことが奏功。横浜の港からみなとみらい地区まで一望できるキャンパスも女子が憧れる環境です。
70万円免除の効果は大きい
横浜女学院とともに同じミッション系の捜真女学校も一部の試験日程、コースで締め切り前から盛況です。
目玉は入学金(25万円)と1年次の授業料(45万円)が免除される「スカラシップ」(奨学生)に入試です。1日は午後から国算の2科、2日は午前で2科あるいは4科で行われます。2回の試験それぞれ上位3位以内なら入学金と授業料計70万円全額免除、10位以内なら入学金免除となる試験です。1日午後は前年比2.35倍の134人が出願、2日も100人出願に迫る勢いです。
ハードルは高いですが、入試自体の倍率は低く、10位以内に入るかどうかは別として多くの受験生が合格します。「どうせ捜真を受験するなら、一つチャレンジで」という気持ちが大半を占めると思いますが、コロナ禍で経済的に厳しい状況に追い込まれている家庭にとっては「真剣勝負」です。
神奈川女子御三家は既に「確定」
「神奈川女子御三家」はすでに出願期間が終了。フェリス女学院は前年比7%増の464人、横浜雙葉が同8%増の182人と若干志願者が多くなりました。フェリスは2年連続で志願者増、横浜雙葉は3年ぶりの増加となりました。
一方の横浜共立は1日のA入試、3日のB入試とも減少。特にA入試は前年比21%減の273人。前年より73人も減りました。少し競争が緩和されるかもしれませんが、志願者が減ってもレベルは変わらないので、決して楽な入試ではないでしょう。
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