復活の「ニチフジ」、人気継続の「チバニチ」
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・「ニチフジ」男子は厳しい入試に
・10倍超となった新設「2日午後」
・早期勝負が鉄則の「チバニチ」
・「ブザン」11%減 23年は…
「ニチフジ」男子は厳しい入試に
日大系の中学入試で22年度活況を呈したのが、神奈川の日大藤沢でした。
「ニチフジ」の略称で親しまれている中堅校は2月1日の1回目入試で男子が前年比44%増(40人増)の130人が出願。入試では実質倍率3.2倍の39人が合格、前年度の2.4倍を上回る厳しい入試となりました。
10倍超となった新設「2日午後」
それ以上に「熱い戦い」となったのが2日午後に新設された「午後入試」でした。結果から言うと、男子は138人が受験し24人が合格、実質倍率5.8倍。女子は81人受験で合格8人、同10.2倍の激辛入試でした。神奈川県で2日午後に共学で、藤沢より西に「目ぼしい入試がない」という環境もありますが、それにしても大盛況でした。
21年度は附属小学校から入学を優先するという方針が示され、定員が60人から30人に半減したため受験生が敬遠。志願者が大幅に減りましたが、その代替的存在となった午後入試が盛況となりました。午後入試の「需要」が年々高まる中、この新設入試は「大当たり」。日大藤沢の人気復活に貢献しました。
23年度は「隔年現象」が起きても不思議はありません。一方で「日大人気」は入試問題の難易度、将来の選択肢の幅の広さから、中学受験参戦の数が増えれば増えるほど高まるものとみられ、受験生からの熱視線は引き続き変わらないでしょう。
早期勝負が鉄則の「チバニチ」
千葉県船橋市にある千葉日大一もここ数年の人気が継続。進学意思があるのなら「1回目入試必勝」の鉄則があてはまる22年度入試となりました。
1月21日の一般1回目入試は前年度比で男女とも出願者数で3%増と堅調な人気となり、結果は実質倍率2倍弱で21年度入試とほぼ同じでした。「チバニチ」は12月に「自己推薦」入試を実施。実質倍率は男子が前年2.8倍から3.2倍に、女子は2.1倍から2.6倍にそれぞれ上昇。定員70人に対し、89人の合格者の「歩留まり」が良かったと見られ、1月1回目入試で志願者増でも合格者数を無理して増やす必要がない入試となりました。
その流れから1月26日の2回目入試は「あまり合格者を出せない」状況下での試験となりました。「チバニチ」熱望組が推薦入試、1回目と早めの勝負をしたこともあって、志願者数は男女で15%程度減少したこともありますが、合格者数は21年度の60人から32人とほぼ半数に。定員20人に近い数字となりました。倍率は男子7.7倍、女子8.6倍。厳しすぎます。
「ブザン」11%減 23年は…
21年度入試計4回で前年度比35%増(773人増)、3012人の出願があった日大豊山は一転して11%減(334人減)、2678人の出願にとどまりました。一連の日大の不祥事が原因というより、人気の翌年に志願者数が減る「隔年現象」の典型例です。
入試前の模試での志願状況からそれほど大きく減る感じはなかったことから、迷った挙句チャレンジ組が泣く泣く断念したケースが多かったと推測できます。23年度はまた激戦必至です。かといって志願者はひるむことなく進めばよいと思います。合否線状のボーダーラインの勝負は1点で決まります。その「重み」だけは忘れずに、勉強をしてほしいと思います。(受験デザイナー・池ノ内潤)
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