25年度広尾学園中 志願者動向と偏差値、併願校
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・広尾学園の志願者動向
・広尾学園の実質倍率と合格者数
・模試判定から広尾学園合格を占う
・広尾学園合格への併願作戦
広尾学園の志願者動向
売りは「海外大学進学」、いわゆる「国際系」中高一貫校の代名詞的存在なのが広尾学園(東京都港区南麻布)です。
海外大への合格実績だけでなく、24年度は2年連続で東大の現役合格者が9人を数えました。二十二年の人から「倍増以上」で大台の2桁合格は時間の問題です。
難関校の一角として、第1志望組も多い共学校は25年度入試も厳しい入試が予想されます。
24年度は2月2日午後の「医進・サイエンス」(サピックスOP合格可能性80%偏差値61、四谷大塚Aライン66)コースを除き、本科、ISG(インターナショナル・スタンダード・グループ)は、大半が10%以上の志願者減となりました。
23年度入試ですべての受験機会において志願者増となったことでの「隔年現象」が理由の1つと言えます。
流れからすると25年度は志願者増になりますが、大幅増となる可能性はそう高くないと推測できます。
増えても5%以内の微増というところで、2年続けて減少もあり得ます。
広尾学園の実質倍率と合格者数
志願者微増、微減程度です推移すると予想する背景には、難関・上位校というレヘルに加え、実質倍率が高いため、受験生側は「受かりそうもない」と出願の段階で躊躇してしまうからです。
偏差値的に見ると、サピックスOPで男女56、四谷大塚男子62、女子65で一番「狙い目」とみられる2月1日午前の第1回の本科入試で、実質倍率は24年度男子3.5倍、女子5.3倍でした。
23年度の男子3.9倍、女子6.3倍と比較すると若干緩みましたが、それでも厳しい競争です。
1回目の入試は第1志望が多く、学校側も割と合格を出すのですが、広尾学園は1回目の歩留まりの良さもあって募集定員50人に対し、合格者は75~80人前後と、抑え気味というのが例年の傾向です。
この傾向だと貴重な1日午前の入試で偏差値が届いていない受験生は出願しにくくなります。
一方で広尾学園の「看板」である医進・サイエンスは、高い偏差値に関係なく、ここを目指して4年連続の志願者増の可能性が十分あります。
模試判定から広尾学園合格を占う
1日午前の第1回は四谷大塚のAラインで男子が62、女子が65。このレベルに達していれば、判定通り10人いたら8人合格しますが、この偏差値に到達していても安心ではなく、毎年不合格者は出ています。
逆にAラインに達していなくても偏差値60までなら五分五分、58くらいまでなら受験勉強の「詰め」をきちんとやれば合格の道が開けます。
一方で1日午後の2回目はAライン男子65、女子68と高偏差値になっていますが、23年入試は50台後半でも合格者が出ています。
5日の3回目では持ち偏差値はあまり関係なく、中学受験後半戦は「学力より気力勝負」という傾向が出ています。
決して受験は根性、と言いたいわけではありませんが、追い込まれると気持ちが強い子の方が…というのは理屈抜きであります。
「何が何でも広尾学園」の熱望組は1日午前の第1回から5日の3回目まで出願する「長期戦覚悟」の日程を組むケースが目立ちます。
1回目入試不合格で2回目入試合格は約2割5分程度ですが、さらに厳しさが増すはずの3回目では第1、第2回不合格でも同じく25%程度の合格が出ているようです。
1回目がダメでもトライし続ければ、4割強が「敗者復活」を果たしている可能性があります。
ここでも後半戦の「気力」の大切さがうかがえます。
広尾学園合格への併願作戦
広尾学園の他校併願でポイントになるのが2日午前の学校選びです。
広尾学園の入試は高倍率、しかもかなり偏差値的に余裕がない限り「番狂わせ」も多発するので、ここは「確実に合格が取れて、万が一の場合は進学OK」の学校を受験します。
男子は城北②、世田谷学園②(ともにAライン57)、以下同)、女子は大妻②(56)などというのがオーソドックスですが、最近の志願者動向を見てみると、男女とも芝浦工大附属②(男子57、女子59)という選択が増加しています。
2日午後に医進・サイエンスを受験しない場合は、三田国際③ISC(男子59、女子61)が多いのですが、そのほかにも開智日本橋②(男子57、女子59)、東京農大第一②の算国あるいは算理2科入試(男子60、女子63)を選ぶケースも少なくありません。
ただ、1月に栄東、開智、市川、東邦大東邦などに合格し、「偏差値的にゆとりがある」のなら1日校の御三家受験もOKです。
さらに2日午前に男子は渋谷教育学園渋谷②(68)、女子なら2日午前に医学部進学が多い豊島岡女子学園①(69)もありです。
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