25年度広尾学園中 過去問分析と合否の分かれ目
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・広尾学園合格の総得点目安
・広尾学園の算数 傾向と対策
・広尾学園の理社 傾向と対策
・広尾学園の国語 傾向と対策
広尾学園合格の総得点目安
広尾学園の各入試回の満点は300点(国算各100点)、理社各50点、医進サイエンスは算理各100点、国社各50点)です。
合格者最低点の上下の振れ幅は毎年それほど大きくなく概ね190点台、6割5分前後です。
210点を超えることは過去ほとんど見られず、2月5日の3回目入試のISG(インターナショナル・スタンダードグループ、四谷Aライン男子63女子66)が過去5年で20年から23年度までの4年、201~209点の幅だったのが「高い方」の合格最低点です。
180点台だとやや難しい年もありますが、合格には3分の2に相当する200点をとることが1つの目安といえそうです。
広尾学園の算数 傾向と対策
どの中学でも算数の合格者平均と受験者平均の差が大きく、100点満点なら15点程度広くのが「常識」なのですが、広尾学園の場合は最終回の5日3回目入試を除き、得点差の幅は「やや狭い」といえます。
24年度1回目は11.7点で、5年間平均では12.7点です。
22年度2回目本科では8.6、21年度同ISGでは9.4と10点を切ったこともありました。
問題が難しいと、合格者と受験者の平均が大きく開かないものですが、1回目本科の過去5年合格者平均は74.6点、同2回目は73.3点と7割超が普通。決して難しいわけではありません。
広尾学園レベルになると、算数は「できて当たり前」の子が受験するといえます。
合格者平均が高い算数で致命傷になるのが序盤や各大問の(1)(2)の問題を「落とす」(不正解になる)ことです。
例年大問5題の構成ですが、大問1の計算や小問集合、大問2の特殊算系の問題で40点以上とれる勘定なので、ここで取りこぼさないことが、大問3以降の「勝負」に持ち込めるかどうかの分岐点になります。
広尾学園の理社 傾向と対策
合格者と不合格者で意外と点差がついているのが社会です。
50点満点を100点に換算すると、通常8,9点差程度なのですが、広尾学園は10点を超えるケースも珍しくありません。
24年度1回目は10.0点(50点満点で5.0点)、2回目ISGは12.0点(同6.0点)の差がつきました。
「くせ者」なのが大問1の地理と大問4の広尾学園オリジナルの資料読み取りつつある事柄を説明する記述問題です。
時間も30分で小問30問程度とタイトなので、取り組みやすい大問2の歴史、続く大問3の公民から攻めて、先に30点以上稼ぐのが得策です。
1回目入試を事件する場合の理科も「要注意」です。ここ4年は「標準」「難化」を苦の返しており、難しい年は合格者平均でさえ半分に届いていません(50点満点で24年24.2点、22年24.4点)。
順番からすると25年度は「標準」の年。火―基本問題が多いとすれば30点以上はマストです。
ちなみに理科が算数と並び、配点100点の医進・サイエンスの問題は難度が例年高めです。こちらも合格者平均が5割を切る年もあります。
4分野から1題ずつの出題で問題の配列は例年物理、化学、生物、地学の順。こちらも30分で30問程度の小問なので、自分の得意な分野から崩していく方が得点が積み重なります。
大問1の物理系は手間のかかる問題が多く「沼」にハマらないように、です。
広尾学園の国語 傾向と対策
国語は読解問題2題(医進・サイエンスは1題)、素材文が計1万字(文庫本約16~17ページ)レベルのものが出題されます。
特に物語文が長いので、50分の中で時間配分を気をつけないと合格者平均レベルの60点台後半に届きません。
不合格者とは2問出題される100字程度の記述問題(推定1問10点)で差がつきます。
記述対策として「何でもいいから書け」と指導する塾もありますが、広尾学園はそれだと部分点は入りません。
主語述語の関係が成り立っている文章か、難しい言葉を易しく「言い換え」ているかなど、チェックポイントが記述にはあります。
満点は難しくとも、ここで7割程度の部分点を獲ると合格がグッと近づきます。
漢字は読み4問、書き6問が定番。標準よりやや難しいので、漢字難しめの他校の問題(慶應系や攻玉社など)の過去問を利用して鍛えておくと、本番で役立つ可能性があります。
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