25年度大宮開成中 志願者動向と偏差値、併願校
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・大宮開成の志願者動向
・大宮開成の実質倍率と合格者数
・偏差値で大宮開成合格を占う
・大宮開成合格への併願作戦
大宮開成の志願者動向
「GMARCHの合格実績が全国屈指」という評判で近年人気の大宮開成中学(さいたま市大宮区)は志願者数も上昇傾向が続いています。
25年度は
1月10日の第1回(サピックスOP合格可能性80%偏差値46、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値男子53、女子55)
12日の「特待生選抜」(四谷男子55、女子57)、
14日の第2回 」(四谷男子54、女子56)
の3度の入試機会を設置。24年度は3回すべて前年比で志願者増でした。
第1回は埼玉県内だけでなく、東京、神奈川、千葉の受験生が「中学受験の開幕戦」として前受けする子が多く、2000人規模の入試になります。
24年第1回の志願者は前年比12%増の男女計2359人(男子173人増、女子70人増)。
増減の隔年現象が続いており、25年度は減少の番ですが、恐らく5%以内の微減か横ばいが予想されます。
特待生選抜は3年連続志願者増を継続。22年に募集定員を30人から50人に、23年には高校卒業までの6年間特待を保証する制度が設けられ注目度の高い入試です。
第1回同様、実質倍率も2倍程度、一般クラスへの「スライド」合格もあるので、大宮開成への進学も視野という場合はおすすめです。
第2回も3年連続志願者増ですが、倍率は男子3倍弱、女子3.5倍超です。
前受け組、熱望組、双方とも第1回と特待選抜で「決める」受験を目指します。
大宮開成の実質倍率と合格者数
前述した通り、大宮開成の実質倍率は第3回を除いて高くはありません。
1回ずつの入試には「特待生」「Tクラス」(トップクラス)「Sクラス」(スタンダードクラス)の合格があります(特待選抜では6年特待と3年特待の2つとT、Sクラスの4つ)。
合格最低点がクラス別に設定されており、その幅はかなり広いです。
300点満点でこの5年間の各階層の合格者最低点平均は特待223.5点、Tクラス192.7点、Sクラス176.5点。
170人程度入学しますが、特待レベルの子はそれほど多くないとみられます。入試で受験者数を確保するための「目玉」的存在です。
大宮開成の合格、入学を目指すなら、得点率にして67%にあたる200点超を指標にします。
偏差値で大宮開成合格を占う
大宮開成のAラインはいずれも偏差値50台半ばです。
コロナ禍前なら50あればほぼ合格でしたが、ここ3年くらいは「50ちょうど」だと「厳しい結果」になる確率が高いです。
確実に合格なら、男女とも55以上はコンスタントに記録したいところです。
偏差値50台半ばがアベレージの子は調子が良いと60くらいの学校の入試問題でもできてしまいますが、乗らないと40台の学校でも落ちることが多々あります。
大宮開成の入試に限らず、入試本番はザーッと読んで、サッと問題を解く「雑な」スピード勝負をせず、1つずつ問題を確実に解いていく「丁寧さ」を大切にします。
実力はそう変わっていないはずなのに、必ずと言っていいほど「合格」します。
大宮開成合格への併願作戦
東京などの受験生にとってみれば、大宮開成は「前受け」かもしれませんが、熱望組にとってはいきなり「本番」。できれば前受けを経て、10日の第1回を迎えたいところです。
候補は限られてきますが、1月6日に長崎日大の首都圏入試が東京と神奈川で行われます。
四谷Aライン偏差値37で、大宮開成志望ならプレッシャーはかからないちと思いますが、「本番」を経験しているのとそうでないのとは大きく違います。
歯ごたえのある「実戦」をというなら、男子は8日の函館ラ・サール(Aライン55)、女子も8日の盛岡白百合学園(47)の東京入試があります。
10日の第1回の合格発表は翌11日。合否が分かっていないので、12日の特待選抜の間の11日は通学の許容範囲で「進学可能校」のエントリーをしておきます。
大宮開成複数回受験の場合、第1回が不合格で特待選抜、第2回に合格する割合は例年4割弱とみられリベンジ率は高い方です。 大宮開成は「粘った」受験生に門戸を開きます。
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