25年度青山学院 志願者動向と偏差値、併願校
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・青山学院中等部の志願者動向
・青山学院の実質倍率と合格者数
・偏差値で青山学院合格を占う
・青山学院合格への併願作戦
青山学院中等部の志願者動向
25年度入試で青山学院中等部は日程が例年の2月2日から3日に移動します。
キリスト教のプロテスタント系の青学は2日が礼拝日の日曜日にあたるための措置です。
中学入試界隈ではこれを「プチ・サンデーショック」とよんでいます。2日の日程変更は1日ほど影響が出ないので「プチ」と付けています。
変更により志願者動向にも影響があり、青学は間違いなく男女とも受験者数が増加するとみられます。。
青学を第1志望にするにしても、第2、第3志望あるいは「押さえ」にするにしても、例年とは違った組み合わせができます。
24年度は男子が前年比9%減(36人減)の374人でしたが、模試の志望者動向から見ると2年ぶりに400人台に届きそうな勢いです。
女子は24年度前年比5%減(25人減)の538人でしたが、こちらも増加は確実。21年以来の600人超は微妙ですが、それに迫る可能性大です。
1回だけの入試機会に限られる青学は男女で合格可能性80%偏差値が違います。
男子はサピックスOPで52、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値60。女子同59と65です。
青山学院の実質倍率と合格者数
青山学院中等部の入試での合格者数は同学院初等部の卒業数によってある程度決まります。
直近5年の平均合格者数は男子114.6人。111人から119人の間で収まっています。
実際の受験者数の同平均は360人。実質倍率は3.1倍です。
一方の女子は男子に比べて厳しい戦いになります。
5年平均実受験者数は491.6人で男子より130人以上多いです。
にもかかわらず合格者は平均90人。男子より25人少なくなっています。
19年に100人合格者が出たことがありますが、この5年は最高で93人(22年)止まり。少ない時は86人(23年)でした。
実質倍率は5.4倍。入試機会1回のみで5倍超、しかも偏差値60超の女の子たちの勝負はかなり熾烈です。
25年も合格者はこの平均人数前後でほぼ動かないとみられます。
恐らく志願者増で倍率は上がりますが、勝負になるレベルの受験生は半分程度。気にする必要はないでしょう。
偏差値で青山学院合格を占う
偏差値だけで判断すると男子は割と合格しやすく感じますが、青学中等部の入試問題は偏差値以上の実力がないと、思ったほど得点できません。
どうしても青学、とばかり、入試対策を入念にやってきた男子なら80%ラインからマイナス3程度でも合格している傾向です。
逆に模試でAラインをとっていても、過去問対策がユルいと本番で落ちるケースは枚挙にいとまがありません。
女子はAライン65と難関グループ上位に位置しますが、3日入試となったことで女子最難関の一角、慶應義塾中等部との併願ができなくなります。
多少ですがCライン(偏差値61)くらいでもチャンスが拡大する可能性があります。
とはいえ、合格者数は大幅に増えたりすることはありません。
模試では偏差値や合格可能性より、志望校の中での順位に着目します。
上位3分の1にコンスタントに入っていれば、入試では合格「鉄板」組です。
青山学院合格への併願作戦
男女で80%偏差値に大きな開きがある青山学院。25年は「ブチ・サンデーショック」の影響で、例年にない併願の組み合わせが誕生します。
男子は1日に法政大学①、芝浦工大附属(いずれもAライン55)などで確実に合格をとります。
どうしても青学系で通学可能地域に住んでいるなら青山学院横浜英和A(55)でも可です。
明大系なら、どの偏差値帯の受験生れません。
1日合格校に進学もあり得る場合は休日にして3日に備えるも良しです。
もう少し青学に雰囲気が近い学校を、というのなら立教池袋①(57)受験もありです。
女子の場合、1日は大学附属系なら学習院女子①、立教女学院(いずれも59)、通学可能なら青山学院邪英和A(57)が候補。
大学系でなくてもなら、少しレベル高めですが、鴎友学園女子(62)、頌栄女子学院①(61)も考えられます。
2日は明大明治①(61)もありますが、志望順位が高くなければ、3日に向かって休養した方が、です。
1月の前受けは遅めスタートで20日解禁の千葉入試からでもOkです。
2月1、2日も前受けのような形になるので、1月は20日の専大松戸①(男子54、女子56)あたりで雰囲気と緊張感を体験できれば、です。
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