25年度慶應普通部 志願者動向と偏差値、併願校
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・慶應義塾普通部の志願者動向
・慶應普通部の実質倍率と合格者数
・偏差値で慶應普通部の合格を占う
・慶應義塾普通部合格への併願作戦
慶應義塾普通部の志願者動向
中窯受験の世界で「人気がある」と思われがちな男子校の慶應義塾普通部(横浜市港北区日吉本町)ですが、ここ数年志願者は減少傾向で推移しています。
24年の志願者数は569人で前年度比3%減(18人減)でした。
20年634人を境に4年連続減少、横ばいが続いています。
と言っても、20年と24年を比べても10%減程度なので、合格への道はかなり険しいのに「どうしても慶應」組の受験生が現実路線を選択していると解釈すれば、入試のレベルは以前と変わらないと考えられます。
ただ、減少傾向も底を打った感があり、25年度入試は22年以来3年ぶりに出願者数が600人を超えそうな勢いです。
少なくとも大幅減はないものとみられ、実際の受験者数では600人弱の競争になると予想できます。
慶應普通部の実質倍率と合格者数
慶應普通部の直近5年の実質倍率平均は2.9倍、同合格者数平均は194人です。
2018年から20年までは3倍を超える競争率でしたが、21年からは2倍台となり、24年はここ10年で一番低い2.7倍でした。
この競争率のダウンも志願者増の一因になる可能性があります。
慶應普通部の合格者数は、小学校の慶應幼稚舎から何人入学してくるか(例年約60~約70人)で合格者がある程度決まってきます。
例年歩留まりを計算しつつ、1学年を240人程度にするように合格者数を調整します。
合格発表と同時に70人程度が「繰上候補」として発表されます。
しかし、慶應普通部はほぼ第1志望で受験してくる子が多く、欠員が出たとしても若干名です。
実際何人が繰り上げ合格で入学したかは不明ですが、「数えるほど」と考えるのが妥当です。
偏差値で慶應普通部の合格を占う
2月1日、1回限りの慶應普通部の入試。サピックスOP合格可能性80%偏差値は「58」、四谷大塚合不合判定模試Aラインは「64」。
慶應は憧れ受験も多く、3分の1程度は合格がかなり困難なレベルですが、相応の実力を持っていても残念な結果になることも多々あります。
慶應狙いで80%偏差値を優に上回る受験生も相当数いて、塾の出している偏差値よりも結果偏差値はやや高いとみられます。
持ち偏差値や慶應模試の結果は良い判断材料にはなりますが、12月から入試本番までの2カ月の仕上がり具合で結果は大きく違ってきます。
ちなみに慶應普通部は面接と体育実技の試験もありますが、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
過去、入試の点数が良かったにも関わらず不合格だった、という例はありません。
一番大切なのは学力試験、面接と体育は参考程度という認識で間違いありません。
慶應義塾普通部合格への併願作戦
1日午前入試で2日合格発表の慶應普通部。1日午後に面接、体育実技があるため、午後受験は無理です。
2日の合格発表がよるのため、2日は万が一を考えて他校受験がオーソドックスです。
2日は慶應義塾湘南藤沢(サピ59、四谷65)の入試があり、慶應熱望組は受験しますが、全体的に見ると大多数ではなく2~3割程度です。
一番多いパターンが2日午前に同じ神奈川県内の法政第二(サピ48、四谷56)、午後に中央大附属横浜②(52、59)の併願プランです。
都内からの受験だと立教池袋➀(47、57)、明大明治➀(56、61)が考えられます。いずれも大学附属校というのが特徴です。
2日夜に合格なら、めでたく受験終了。残念、となった場合は3日の慶應中等部(58、65)にトライです。
1月の前受けは、10日解禁の埼玉入試で栄東Aの東大クラス(10日 52、61)か難関大クラス(11日 52、57)を受け、約2週間後に立教新座(53、60)で本番への緊張感を体験します。
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