25年度浅野中 入試分析と合否の分かれ目

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浅野中学 合格への総得点目安
浅野中学の算数 傾向と対策
・浅野中学の国語 傾向と対策
浅野中学の理社 傾向と対策

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浅野中学 合格への総得点目安

総得点で6割超。浅野合格への指標はまずここにあります

19年度から24年度までの合格最低点平均は246.7点(400点満点、得点率61.7%)です。

19年度に261点、20年度は一転して230点と乱高下したのを最後に21年からは242点(60.5%)から254点(63.5%)で落ち着いています

大幅に上下する可能性もありますが、6割取れる力を付けておけば「流れ」についていける可能性が高くなります。

浅野は同じく神奈川御三家の栄光学園、聖光学院との併願が多数おり、合格者平均は270点近くになるとみられます。

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浅野中学の算数 傾向と対策

直近5年間の算数の合格者平均は86.5点(120点満点、得点率72.1%)。ここ数年間「隔年現象」が続いており、25年度は前年より低くなる番です。

その流れ通りだと、5年平均と同程度の80点台半ばくらいに合格者が集中しそうです。

算数で80点を取ることが合格圏内に残る1つの条件になるでしょう。

浅野の算数は難しい問題も含まれていますが、算数がちょっと…という男子でも80点確保はできます。

作戦としては➀大問1の小問集合などの基本・標準問題を確実に取る②各大問の(2)だけでもきっちり得点につなげる③「誘導」系の問題は丁寧に読んで流れに乗って得点を積み重ねる――この3つで80点に届きます。

力技でバリバリ解き進める「算数小僧」も相当数受験していますが、算数で合格点をとれる子と受験者平均レベルでとどまる子との差は「丁寧さ」の差です。

合格者平均と受験者平均はこの5年平均で約14点差ありますが、難易度が高い問題の出来の差ではなく、取れる問題を拾ったか、落としたかの差だと言えます。

「取れる問題を落とさない」ことで、ボーダーラインの少し上へ行けることにつながります

浅野中学の国語 傾向と対策

大問1の漢字の書き取り8問と読み2問で気持ちを落ち着かせたら、2つの読解問題が待っています。

読解の素材文は2つ合わせて最近計1万字程度(文庫本約17ページ)。試験時間50分の中で余裕はあまりありません

24年度の物語文は西川美和「うつろいの秋」からで、話の舞台が太平洋戦争中。「疎開」「軍国主義」など今の子どもたち、親御さんにしても全く想像が及ばない世界で、受験生泣かせの出題でした。

難しい言葉は本文の後にある注釈を利用して…という解説もありますが、物語文の読解は頭の中に「絵」が浮かばないと厳しいことが多々あります。

令和の子どもたちにとって完全に「歴史」になってしまっている戦前や昭和の話は「知識」があるかどうかでも差が付きます。

むしろ読みやすかったのは大問3の論説文。養老孟司「ものがわかめということ」からの出題で、ベストセラーの新書からの出典は12歳でも理解できたと思われます。

浅野の国語は物語の素材文の方が難解で、論説文の方が頭に入りやすい傾向が若干あります。

過去問を通じて「やれやすい方」から攻略していくのが得点を上げるポイントです。

直近5年の合格者平均は77.8点(得点率64.8%)。70点前後で踏みとどまれれば、それほどのダメージにはなりません

最大60字のものを含め記述が3問。推定得点計25点。15点以上はとりたいところです。

漢字はパーフェクト20点を目指しますが、ちょっとレベルが高いものもあるので2問分=4失点までなら許容範囲です。

戦災を避けるために、子どもたちが親元を離れて地方で生活する「集団疎開」

浅野中学の理社 傾向と対策

浅野の理科と社会はそれぞれ試験時間40分で80点満点です。

過去5年の合格者平均は理科が52.1点、社会が52.6点で、得点率に換算すると65%超です。

決して易しいレベルではないので、6割確保が目安となります。

得意な子で算数や国語が少し不安という場合は75%にあたる60点を目指します。

理科は例年大問4つで小問は30問超。4分野から1つずつ出題されます。

24年度は大問1から順に「動植物の分類、光合成の問題」(生物系)「地層と地震」(地学系)「マグネシウムの化学反応」(化学系)「浮力」(物理系)からの出題でした。

大問1は細かい分類について行けたかどうか、大問2は最後のマグニチュードの手間のかかる計算以外は点数に結びつけられたかどうかが高得点を取るポイントになりました。

大問3は典型題、最後は誘導に乗っていければそう難しくはない問題でした。

理科は所どころで手が止まってしまう問題もありますが、多くが標準問題です。

まずは最後までやり切ることを目標にして、その後飛ばした問題に、というのが効果的な試験の臨み方です。

社会は大問2問構成。最初に3分野の総合問題が出され、最後が100文字の記述問題です。

記述問題が気になりますが、配点は推定10~12点。大問1に全力であたるのが得策です。

24年度は生成AIやバイオテクノロジーなど時事問題の要素が問題に加わりましたが、設問自体は純粋に地理や歴史の問題だったりします。

特別な対策はいらず、人並みに時事に関心を持っていれば大丈夫です。

大問2の記述はSDGsの達成への課題を資料を用いて考える問題でした。

100字でコンパクトにまとめるのは熟練していないと得点に結びつきません。

過去問だけでなく、日ごろから問題意識を子どもが持っているかどうかで答案内容は全く違います

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