25年度開成中学 志願者動向と偏差値、併願校
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・開成中学の志願者動向
・開成中学の実質倍率と合格者数
・偏差値で開成中学の合格を占う
・開成中学合格への併願作戦
開成中学の志願者動向
多少の増減あるものの、開成の出願者数はここ7年1200人台で安定しています。
平均で1246.2人。ここ2年は増加傾向で、実際の受験者数も23年1193人、24年1190人で欠席率は6.5%程度です。
他校の2月1日の平均欠席率約10%と比べると、高い出席率での入試になっています。
「難関校離れ」を指摘する中学受験の専門家も複数いますが、開成受験組は一定数おり、しかも「厳しい」と分かっていても「体当たり」してきます。
25年度も1200人台の出願数は堅いとみられます。
開成中学の実質倍率と合格者数
開成の実質倍率はここ3年、2.5倍が続いています。
2016年から20年までの5年間は2.9倍~から3.0倍で推移していた時代からみると緩和されたと言えます。
合格者数も5年連続で増加しています。
22年に400人を突破(418人)したのには、少々驚きましたが、24年は424人と400人台が当たり前、になりつつあります。
開成は募集定員300人ですが、その40%増の合格者を出しても、毎年のように「繰り上げ合格」があります。
理由は3つあります。
①筑駒合格で開成に進学しない男子が一定数いる
②神奈川在住ならW合格で聖光学院に進学するケースが増えている
③関西から灘合格組が受験する「開成ツアー」の子も相当数受かる
一時期は70~80人程度と大量だった時期もありますが、最近は50人程度の様相です。
合格者数が増えたため、繰り上げがやや抑えられているという状態です。
繰り上げ合格は、2月11日の合格者招集日前後に数多く出ます。
偏差値で開成中学の合格を占う
開成の合格ラインはサピックスオープンの合格可能性80%偏差値で「68」、四谷大塚の合不合判定模試Aラインで「71」となっています。
サピックスの偏差値で見ると、合格者の下限は60。もちろんそれ以下でも合格しているケースはありますが、レアケースなので、やはり最低でも60はないと厳しい結果になる可能性大です。
逆に80%に達していても不合格のケースは珍しくありません。
ボーダーライン付近の受験生も全体から見れば「できる子」なので、入試当日に逆転可能といえます。
四谷の判定だと72以上は安全圏ですが、Aライン丁度の71だと「まさか」になることもあります。
Cラインは「68」。66くらいまでは合格者が出ていますが、それ以下は「まれ」になります。
開成中学合格への併願作戦
開成の入試は2月1日の1回のみ。リベンジのチャンスはありません。
3日に筑波大附属駒場(サピ72、四谷73)が本命で、開成が押さえ、という男子も一定数いますが、開成が第1志望の場合、残念だった場合の善後策を考えておきます。
合格発表は3日午後なので、2日と3日は他校受験です。
2日は➀持ち偏差値に余裕があって②1月の合格のうち「進学可」の駒を持っているなら、神奈川男子の最難関聖光学院(サピ66、四谷70)一択です。
都内なら本郷②(58、63)、渋谷教育学園渋谷②(63、68)あたりが妥当です。
3日は筑駒受験以外の場合、早稲田②(63、68)、海城②(63、66)を受ける男子も多く、この入試終了後に開成の合否を確認します。
1月校は10~12日の栄東からスタート。12日の東大特待(60、66)は得点と順位の個人開示があるので、開成合格を占う良い指標になります。
千葉入試は20日に市川(57、65)をはさんで、22日に渋谷教育学園幕張(65、70)に挑むもよし、渋幕のみでもよしです。
渋幕は「出たとこ勝負」の入試のため、開成合格の子でも渋幕残念はよくあることです。
開成受験組で渋幕合格は65%程度。3人に1人は不合格です。
渋幕がダメでも落ち込まず、引きずらずが肝要です。
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