開成の偏差値 合格への入試対策 併願校作戦
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・25年度 開成の合格80%偏差値
・24年度 開成の入試結果と分析
・25年度 開成入試への合格対策
・開成合格への前受け、併願作戦
24年度 開成の合格80%偏差値
24年度入試を終えた開成中学(東京都荒川区西日暮里)の25年度入試用のサピックス合格可能性80%偏差値は「69」、同じく四谷大塚のAライン偏差値は「71」です。
サピックスは前年度より1ポイントアップ、四谷大塚は±0でした。
四谷大塚は2017年から「71」のまま推移していますが、サピックスはこのところ動きが激しく、18年度まで「66」でしたが、19年度に「67」に上がると24年度には「68」に。この7年で3ポイントアップです。
開成合格者数の7割がサピックス出身者で占められますが、塾内での「競争」である程度手応えをつかんだ高い偏差値の男子が、そのまま順当に合格している背景が見て取れます。
ちなみに合格可能性50%(Cライン)ですが、サピックスは「64」、四谷大塚は「69」。サピックスで見た場合、22年度入試までは「66」でも8割超合格していましたが、近年は7割程度とレベルが確実にアップしているのが分かります。
1月首都圏会場入試・共学校
学校名 | 所在 | 入試 | 首都模 偏差値 |
---|---|---|---|
福島成蹊 | 福島 | 8日P 9日 | 49 48 |
日大三島 | 静岡 | 8日特 13日 | 60 46 |
佐久長聖 | 長野 | 13日 14日 | 61 59 |
松本秀峰 | 長野 | 8日P | 55 |
麗澤瑞浪 | 岐阜 | 42 | |
片山学園 | 富山 | 8日 | ― |
金沢学院 大学附属 | 石川 | 7日 21日 | 39 ― |
西大和 学 園 | 奈良 | 6日 | 72 |
愛 光 | 愛媛 | 9日 | 69 |
早稲田 佐 賀 | 佐賀 | 13日 | 68 |
長崎日大 | 長崎 | 6日 | 46 |
宮崎日大 | 宮崎 | 12日 | 40 |
沖縄尚学 | 沖縄 | 12日 | ― |
24年度 開成の入試結果と分析
次の表は開成中学の過去5年の入試状況です。
過去5年の開成中学入試状況
年度 | 24年 | 23年 | 22年 | 21年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
募集 | 300 | 300 | 300 | 300 | 300 |
出願 | 1259 | 1289 | 1206 | 1243 | 1266 |
受験 | 1190 | 1193 | 1050 | 1051 | 1183 |
合格 | 424 | 419 | 416 | 398 | 397 |
倍率 | 2.8 | 2.8 | 2.5 | 2.6 | 3.0 |
満点 | 310 | 310 | 310 | 310 | 310 |
合格最低 | 216 | 237 | 199 | 201 | 193 |
得点率 | 69.7 | 76.5 | 64.2 | 64.8 | 62.3 |
24年度は過去5年で最多の424人が合格(繰り上げ合格は含まず)。過去5年で最多となりましたが、実質倍率は2.8倍と23年度と変わりありませんでした。
平成の間は合格者400人弱、実質倍率3.0倍程度で毎年推移していましたが、ここ4年は合格者が400人超、倍率も3倍に届かずという入試です。
合格者しやすくなった、のではなくチャレンジ層が「現実路線」で出願しなくなり、「脈あり」の層による激戦入試になっています。
次の表は全科目合計と各科目別の合格者平均と受験者全体平均、そして両者の差です。
過去5年の開成中学入試結果
年度 | 24 | 23 | 22 | 21 | 20 |
---|---|---|---|---|---|
満点 | 310 | 310 | 310 | 310 | 310 |
合格 平均 | 231.1 (76%) | 251.5 (81%) | 214.9 (70%) | 217.9 (71%) | 211.3 (69%) |
全体 平均 | 203.8 (66%) | 221.5 (72%) | 189.1 (61%) | 190.5 (62%) | 179.0 (58%) |
点差 | 27.3 | 30 | 25.8 | 27.4 | 32.3 |
特徴は算数と国語の合格者平均と全体平均が10点程度とほぼ同じことです。通常算数が一番得点差が開くものですが、国語も算数同程度ということは、記述中心の開成の国語での出来が算数と同様大きく合否を左右するといえます。
合格最低点も割と乱高下します。とくに最低点が高いときは要注意。傾向を見ていると難問が正解したというより「基本を取りこぼさなかった」というのが勝因になるようです。
25年度 開成入試への合格対策
【算数】5,6年に1度のペースで「極端に易化」する開成ですがが、23年度入試がその年にあったことから、25年度入試の算数は「例年通りかやや難化」と考えている方が無難です。
【国語】
【展望】志願者数、受験者数ともそれほど変化せず1200人前後、実質倍率3倍前後と例年通りの競争になりそうです。
算数が得意な子が多いのが開成受験生の1つの特徴ですが、他の3科目で着実に得点を積み重ねれば、算数は受験者平均レベルでも十分戦えます。
算数の難問に四苦八苦するより、できる問題を正確に解くこと、国語の記述の精度アップ、理社での高得点で入試突破は可能です。
開成合格への前受け、併願作戦
2月1日の開成入試に向けて、1月の地方校首都圏入試、埼玉、千葉入試の前受け・併願校としては次の中学が候補として挙げられます。
1月の栄東東大特待は、開成への試金石です。ここで特待合格できないようだと、2月1日は危機感をもって臨まないと…です。
栄東のA入試(一般クラス)なら、東大クラスにスライド合格が必須。得点開示をされるので、自分の立ち位置を認識するのも重要です。
栄東の結果次第では千葉入試は22日の渋谷教育学園幕張を見据えつつも、20日の市川①、21日の東邦大東邦(前期)で確実に合格を取って態勢を整えます。
渋幕は入試問題の難易度が高く、持ち偏差値で合格確実圏に位置していても、合否が極めて「読めない」入試です。
開成の併願校としては偏差値的には最適ですが、この先過去問演習を通して受験生本人が入試問題との相性がいいか悪いかを判断する必要があります。
25日の埼玉・立教新座も選択肢としては「あり」です。1週間前入試となるので、千葉入試を経験していないのなら「実戦の感覚」が鈍らないようにするためにも真剣勝負で挑みます。
2月1日の午後入試は広尾学園や東京都市大付属を受験する生徒も3割程度いるようですが、無理せず2日以降な備えるのも手でです。
2日は本郷②がオーソドックスな線ですが、神奈川の聖光学院①や栄光学園の「二光」も実力のある子にとっては魅力的な併願校です。開成の合格可能性がコンスタントに80%やAラインなら堂々勝負です。
3日は筑波大附属駒場にトライする男子は4割程度。残りは早稲田、海城のそれぞれ2回目を受けて、午後の開成合格発表に備えます。
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