まだ間に合う?小学5年秋からの中学受験参戦

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5年生秋から参戦の基本スタンス
まずは「立ち位置」を知る
出来によって国算2科入試も得策
・理社で得点できるなら4科勝負

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5年生秋から参戦の基本スタンス

5年秋から中学受験。陸上競技で言うと、正直なところ「周回遅れ」です。

偏差値、知名度の高い学校を志望するというより、6年冬に「現状でベスト」と思える学校を受験できれば「大成功」といえます。

具体的には今から学校説明会に積極的に参加して親御さん目線、子ども目線で検討し(口当たりのいい、魅力満点の“キラキラ宣伝文句”には注意)、入試までにやれる範囲の勉強をやって、その時点の成績と相談して親子で「ここなら」という学校選びをします。

大手進学塾に入って、3年生の2月から「用意ドン」で頑張っている子ども同士でさえ、5年生秋はすでに個々で大きな差がついています。

そんな状態で「さあ、これから」です。やれることは限られるので、勉強の消化不良を起こさず「やれる範囲」でというスタンスがリタイアせずに受験を走り切るポイントになります。

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時々「5年秋から始めて御三家合格」とか「6年の1年で難関校へ」という合格体験記を目にします。

そういう例もあります。ありますが「まれ」です。「まれ」だからこそ目立つし、インパクトもあります。

恐らく中学受験の勉強はほとんどしていなくても、「人の話をきちんと聞けて、まとめる力がある」「小さい頃から遊びを通じて理科や社会に関するものに触れていた」などのバックグラウンドがある子が短期間で難関中学合格という結果を出しています。

まずは「立ち位置」を知る

「ウチの子は小学校ではいつも満点。成績もクラスでトップクラスだから、結構イケるはず」。中学受験参戦前、我が子に「自信」を持っている親御さんも少なからずいます。

しかし、小学校の単元ごとの「カラーテスト」は100点ばかりでも、大手進学塾の入塾試験は10点とか20点が「相場」です。定員がいっぱいの教室では入塾できないかもしれません。

それくらい小学校での勉強と中学受験の勉強は「別世界」ということです。

それでもなお「挑戦」、というのであれば、まずは年内に中学入試用の同学年の模試を受験して自分の「立ち位置」を知ることをお勧めします。

各大手進学塾の模試より「首都圏模試」が力試しには適しています。

進学塾のそれに比べ、大半が基礎的な問題が出題されるので、中学受験をする「一般的なレベル」が認識できます。

出来によって国算2科入試も得策

出来はそれほど期待しない方が…です。

偏差値にして30、40台が普通。初の模試で50を突破すれば、かなり有望です。

学習の進め方次第では1年後に人気の上位校(四谷大塚の偏差値で55~59)も狙える位置にいるかもしれません。

算数は大問1の計算問題ができていれば上出来。次の小問集合も「初見」なら骨が折れるはずです。大問4以下は(1)が正解ならば、結構「見込み」があります。

国語は漢字や語句の問題を8割正解していれば、受験生標準レベル。読解は小学校で「できる」子でも半分正解すれば、というところ。理科社会にいたっては、小学校の学習内容で太刀打ちできない問題だらけです。

理科と社会で苦戦しているものの、国語か算数が偏差値50前後なら、理社をやらず国算の2科入試の選択も得策です。

そのうえで中堅から一般校(首都模試で偏差値50台、40台)の受験に照準を定めます

理社で得点できるなら4科勝負

逆に理科社会が好きで、割と得点できるのなら、国算中心の勉強を進めつつ、4科入試で勝負です。

国語と算数の2科目入試だと受験できる学校の選択肢が限られますし、どちらかが失敗した場合、1科目だとバックアップが難しくなります。

「理社は配点が国算の半分程度なので勝負科目にならない」という意見もありますが、入試は4科の合計点で合否を判定します。

合格者平均でも6割5分程度、50点満点で32,33点なので、得意ならさらに理社で合計20点以上のプラスは可能です。十分勝負科目になります。

偏差値30台前半なら、中学受験よりまず学校の勉強をしっかり、といったところです。

首都模試でこのポイントだと、学校の勉強でも基礎問題は「怪しい」レベル。そこをきっちりできるようになってからの話になります。

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