小5秋から受験 肝は「少しずつ、でも休まずに」

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猛勉強の決意も「計画倒れ」の理由
大手進学塾ではないルートもあり
肝は 「量の調整」と「正解の数」
・中学受験だけで終わりではない

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猛勉強の決意も「計画倒れ」の理由

小学5年生の秋から中学受験をするとなると、スタートが遅い分「戦い方」を考えないと時間切れで中途半端な形で終わってしまいます。

「4年から通塾している子に追いつき、追い越せだ!」「これから1日●時間の猛勉強だ!」などと親御さんは発破をかけます。子どもも「頑張る!」と決意を口にします。

しかし、大概は「計画倒れ」になります。

学習内容が自力で頑張れるほど易しいものではないうえに、多くの子どもが長時間、大量の問題を解くだけの「勉強体力」「勉強習慣」が備わっていないからです。

毎日平日3時間以上の勉強を継続する力、できるだけ決まった時間に繰り返すことは、受験を考えていなかった小学生には「未知との遭遇」です。

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大手進学塾ではないルートもあり

中学受験となると「進学塾」を連想しますが、小5からの受験となると受験への「入り方」を慎重に考えたいところです。

いきなり進学塾の門を叩くより、まず家庭教師や個別塾(中学受験に対応できるかどうか吟味を)からスタートするか、親御さんに「腕に覚えあり」なら「親塾」も考えられます

そこで「ベース」をつくってからの「進学塾検討」というルートの方が、入塾したものの「ついて行けない」という危険性が激減します。

加えて入塾試験をまずまずの成績で突破し、デビューから中位程度のクラスでスタートできれば、受験へのモチベーションも上がります。

もう一つ、カリキュラムがかなり進んでいる大手より、割と個人に合わせてくれる地域の進学塾や個人で開塾している先生に指導してもらうのも有効です。

そこで相性の良い先生に出会い、学習内容を個人に合わせてカスタマイズしてもらい、モチベーションもキープできるなら、無理に大手に転塾する必要はありません。

中学受験の塾は規模の大小、合格実績にかかわらず、個々の子どもに「合うかどうか(合わせてもらえる部分があるかどうか)」は重要なポイントです。

特に時間が限られる「途中参戦」の場合はなおさらです。

肝は 「量の調整」と「正解の数」

中学受験の勉強の初期段階で大切なのは「量の調整」と「正解の数」です。

小5秋からの参戦という「周回遅れ」で焦る気持ちはあると思いますが、まずは無理のない量で進めます。

いきなり「問題集10ページ」とかはNG。極端な話、2,3問からでもOK。最初は拍子抜けするくらいくらい少量で構いません

最終的に長い時間でものを考え続けられる「勉強体力」をつけ、受験間際は5、6時間は当たり前くらいになるために、まずは無理なく継続できることが目標です。

体力がないのに「特訓」は無理ですし、続きません。

「正解の数」が大切なのは、勉強を嫌いにならずに「できる快感」を何度も味わってもらうためです。

割合にして取り組んだ問題の8割程度正解するのが程よいペースです。

正解が多い方ができなかったものを「どうにかしたい」という前向きな気持ちにさせます。

その限界がせいぜい2、3問。間違えた問題、解答への糸口がつかめない問題をいずれ「自力でできるようにする」ことが成績アップ、実力アップにつながります。

「一気に」で何度も挫折するより、「少しずつ、でも休まずに」でも結構進むものです。入試に間に合います

中学受験だけで終わりではない

5年生秋からの「参戦」となると、先に始めていた子との差に親御さんは愕然とします。

「もう少し早く始めていれば…」と嘆くこともあります。

それでも途中参戦の受験は「他人と比較しない」というのが、最大のテーマになります(途中参戦組だけでなく、全ての受験生に当てはまります)。

他の子や偏差値ランキングなど気にせず「今やれること」全力で頑張り、昨日より今日、自分が少しでも進歩できたを繰り返しながら、入試本番を迎えたのなら「大成功」です。

志望校合格のために何年も前から勉強してきて、合格して「おしまい」という子、燃え尽きてしまう子は中学受験では少なくありません。

難関といわれる中学に入っても、成績で底辺をさまよう「深海魚」より、縁のあった中学で6年間「自分のペースを刻みながら勉強した子」の方がはるかに青春時代は充実します。

大学進学時の「結果」も雲泥の差になります。勉強も学校も中学受験で終わりではありません。「始まったばかり」と言っていいでしょう。

大学進学を見据えているのであれば、むしろ勝負は中学入学後の「次の6年間」です。

途中参戦で勝ち取った合格は、子どもの「自信」につながります。

その自信を持って勉強を継続すれば、どこの中学に入ろうが関係なし。「次の扉を開く原動力」は中学受験をきっかけとした勉強の継続にあります

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