「前受け」どうする?首都圏会場入試という選択

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・1月上旬から「首都圏会場入試」
入試体験ができ、9割以上合格
緊張感たっぷりの首都圏会場入試
・「前受け」で流れに乗る大切さ

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1月上旬から「首都圏会場入試」

受験校を絞り込む時期にさしかかりました。

第1志望校や進学候補校はある程度固まってきたかもしれませんが、どこにするか意外と決まらないのが1月の「前受け」校です。

ノーマルなパターンだと1月10日解禁の埼玉入試を経験し、受験生によっては20日解禁の千葉入試を経て2月決戦へ、となります。

しかし、埼玉の学校が本命だったり、住んでいる地域によって埼玉、千葉での受験は負担が…というケースもあります。

そのような場合に利用するのが、関東以外の各地方にある中学校の「首都圏会場入試」です。

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年明け1月6日ごろから中旬にかけて東京、神奈川を中心に行われ、大きな駅に近い会議室や大学の校舎などアクセスもよい会場を使うことが多くなっています。

入試体験ができ、9割以上合格

首都圏会場入試を行う学校は、北は北海道から南は沖縄まで約20校を数えます。(下の一覧表の校名をクリックすると各校のホームページへ飛びます。詳細をご確認ください)

以前は実施していて撤退した学校もありますが、25年はともに男女共学の福島成蹊(福島市)と松本秀峰中等教育学校(長野県松本市)が新規参入します。

この2校がどれくらいの受験生を集め、合格者数をどの程度出すのか、まだ未知数ですが、他の学校は過去の実績からみると募集定員に関係なく、一部を除いて多めに合格者を出します。

この4年で受験者数が約2倍の3000人超となった宮崎日大(宮崎市)は合格者数非公表ですが、恐らく実質倍率1.1倍あるかないかで、9割以上が合格します。

東京の学校で中堅・一般校を受験する生徒は長野の佐久長聖や長崎日大などを受ける子も多いのですが、こちらも合格者数非公表ながら「落ちた」という話はあまり聞きません。

首都圏入試をやる側も学校PRを兼ねた「前受け」「練習試合」と割り切っています。

会場を借りて職員を出張させても、1回数万円の「受験料」が収入として入ってくれば、学校も潤います。

受験生の家庭にとっても割と負担が少なく、「本番前」に実際に入試を体験でき、点数開示までしてくれるので大変重宝します。

1月首都圏会場入試・共学校

学校名所在入試首都模
偏差値
福島成蹊福島8日P
9日
49
48
日大三島静岡8日特
13日
60
46
佐久長聖長野13日
14日
61
59
松本秀峰長野8日P55
麗澤瑞浪岐阜42
片山学園富山8日
金沢学院
大学附属

石川7日
21日
39
西大和
学 園
奈良6日72
愛  光愛媛
9日69
早稲田
佐 賀
佐賀13日68
長崎日大長崎6日46
宮崎日大宮崎12日40
沖縄尚学沖縄12日

緊張感たっぷりの首都圏会場入試

すべての首都圏会場入試が「ユルい」わけではありません。

首都圏会場入試が「本命校」だったり、志望校合格を占う「真剣勝負」という場合もあります

入学者の半数以上が東京会場入試からの早稲田佐賀(佐賀県唐津市)は、24年度入試で368人が受験し、250人が合格。100人以上が落ちた倍率1.5倍の緊張感のある入試になりました。

中学時代は寮で50人の大部屋で3年間一緒に生活する、男子校の函館ラ・サール。神奈川在住の子が6割近くを占める入試で24年度は195人が受験し合格130人で倍率1.5倍の争いになりました。

東大合格者数を東の渋谷教育学園幕張(千葉)と共学校の中でのトップ争いを演じる西大和学園(奈良)は、首都圏会場入試でうかれば、開成や筑波大附属駒場に80%の確率で合格できるとされ、毎年「腕試し」の子が集まります。

24年度もトップ層の233人が出願、1人も欠席することなく受験し、合格は118人。2.0倍と「前受け」にしては厳しい、ハイレベルの入試になりました。

1月首都圏会場入試・男子校

学校名所在入試首都模
偏差値
函  館
ラサール
北海道8日特
8日般
71
66
北  嶺北海道8日67
静岡聖光静岡8日特
8日般
60
46
海  陽
中等教育
愛知6日63

1月首都圏会場入試・女子校

学校名所在入試首都模
偏差値
盛 岡
白百合
岩手8日56
不二聖心
女子学院
静岡8日43

「前受け」で流れに乗る大切さ

1つ気を付けてほしいのは、ほぼ合格する首都圏会場入試の中学でも「過去問に1度や2度はあたる」ということです。

入試問題が拍子抜けするほど簡単な中学もあります。それでも模試ではなく「入試本番」です。

過去問集として販売されている学校もあれば、ホームページからダウンロードできる学校、問い合わせれば実物そのものを郵送してくれる学校もあります。

どんなレベルであれ、きちんと準備して「入試本番」に臨みます

これは埼玉、千葉入試にも言えることです。

「前受け」でリズムに乗れないと、入試全体に最後まで響くことが多々あります。

逆に好スタートを切ると「いい流れ」に乗って2月の入試も順調に進みます。

「前受け」の初戦は想像以上に大事です。

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