明大付属中学 微減も人気不変 3校合格への道
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・挑戦組が撤退した明大付属校受験
・明明への最短距離は「標準問題」
・出願減って受験者数増の明中
・もつれ込みたくない明八のB方式
挑戦組が撤退した明大付属校受験
21年度は引き続き人気が高かった明治大学系の付属中学3校でしたが、コロナ禍での「安全志向」受験がトレンドとなる中での22年度入試ではやや「敬遠」傾向にありました。
といっても、偏差値的にみて合格が難しい「チャレンジ層」が撤退しただけで、熱望組や早稲田系狙いの併願組は予定通り受験。明大明治の2月2日の1回目男子出願数が前年比20%減(71人減)以外は、出願数が減ってもすべて1割以下でした。
明明への最短距離は「標準問題」
明大明治は2回の入試機会で男女ともすべて前年の出願数を下回り合計で前年比9%減(141人減)の1203人(男子599人、女子604人)が出願。1回目は男子が247人が受験し、合格は121人で実質倍率は2.04倍、同じく女子は267人で合格79人、3.38倍でした。倍率はここ3年間で一番低かったのですが、受験生が減った分合格者は21年度より男子で12人、女子は15人減りました。
1回目入試では明明おなじみの、中学受験で恐らく日本一長い国語の素材文による読解で受験生が苦戦。合格者平均は51.5点(100点満点)で、最高点も73点止まりでした。その分、標準的な問題を出す算数は合格者平均が68.9点(100点満点)。受験者平均は52.3点で17点近い差が出ました。国語は理科社会と同じく受験者と合格者では5点程度しか差がなく、勝負を決めたのは「算数の出来」、という典型的な中学入試であったことが得点から分かります。1回目の4科合計の合格者平均は229.6点、受験者平均は198.5点でした。
明明は四谷大塚の合格可能80%偏差値で男子で60、女子はそれより高い63と、受験生全体で上位15%くらいの位置にいないと、受験をしても厳しい戦いになります。22年度は志願者減となりましたが、23年度は「隔年現象」もあって前年比10%程度の増加は十分考えられます。国語の長文と記述に目を奪われがちですが、理社をしっかり固めたうえで算数の「標準問題」を取りこぼさないことが合格への最短距離になります。
出願減って受験者数増の明中
男子校の明大中野の22年度入試は2月4日の2回目入試で出願者が前年比9%減(72人減)でしたが、1回目は前年より8人出願が減っただけで、受験者数は逆に9人増えたという入試でした。奇しくも合格者数も9人増え、270人。実質倍率は3.3倍で21年度の3.4倍とほぼ変わりませんでした。
3月上旬現在、得点が開示されていないので詳しい入試分析はできませんが、1日に早稲田系の中学を受験した男子が併願先として選ぶ傾向が強く、第1志望組はややつらい戦いになります。
4日に2回目入試が行われますが、22年度は出願者、受験者とも減り、610人が受験し118人合格で実質倍率は5.2倍。前年の6.0倍より緩和しましたが、激戦は毎年のことです。明中熱望なら2日の1回目入試で勝負を決めてしまいたいところです。
もつれ込みたくない明八のB方式
明中と同じ学校法人中野学園が経営する明大の系属校・明大中野八王子の22年度入試は、3回の入試機会合計で男子が出願者数で前年比17%増(121人増)の815人、女子は同4%減(22人減)の482人でした。男子は全ての回で前年を上回りましたが、女子も1日のA方式(4科それぞれの試験)1回目は4%増となっており、2日の明明との併願が多かったといえます。
こちらもまだ入試の得点が明らかになっていないので、細かい分析は後ほどになりますが、22年度は実質倍率が1日のA方式1回目が男子3.1倍、女子2.6倍でした。楽ではない入試ですが、毎年安定した競争率なので、ここに照準を定めて「狙い撃ち」したいところです。
5日のB方式(4科ひとまとめの総合型テスト、120点満点)までもつれ込むと、定員20人とほとんど変わらない合格者しか学校も出しません。22年度は男子が14.2倍(170人受験で合格12人)女子が7.4倍(103人受験で14人合格)で合格者は計26人でした。不合格でも「次がある」と気持ちを切り替えることはとても大切ですが、「一撃で仕留める」という集中力を、普段からの小テストなり、模試なりで「真剣勝負」をする中で養ってほしいところです。(受験デザイナー・池ノ内潤)
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