親子でこんなに違う 中学受験の志望校決定理由
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・親子で「思い」が違う志望校決定
・受験生が重視する「校舎・設備」
・受験生は「制服、文化祭、部活」
・大切な「成績・学力相応」の視点
親子で「思い」が違う志望校決定
志望校、併願校決定していく過程で何を「決め手」にするかは、各家庭それぞれです
。一つとして同じものはなく、同じ中学を受験するにしても、志望動機は受験生の数だけあります。
しかし、「校風」や「進学実績」、「施設の充実」など大きなくくりで見れば、一定の「傾向」は見えてきます。
その大きなくくりでも志望校を絞っていく際、受験生本人の思いと、親御さんの思いとでは、各項目でウエイトの違い(何を重要視するかの違い)は鮮明です。
受験生が重視する「校舎・設備」
2022年4月に栄光ゼミナールが行ったアンケートによると、志望校・受験校を決定する上で「学習面」について重視した点を受験生(502人回答)、保護者(512人回答)それぞれに尋ねたところ、「学校の教育方針・校風」と答えたのは、受験生69.7%、保護者68.4%(いずれも複数回答)と、共に一番多い回答でした。
違うのは2番目以降で、受験生は「校舎や設備が整っている」(47.8%)が 2位になりましたが、保護者では5位(26.2%)と、20ポイント以上の大差となりました。
保護者で2位になった「中高一貫指導」(51.4%)は、受験生では38.2%で13ポイント以上の差となりました。
中学受験人気の一因とも指摘された、オンライン指導などの「コロナ対応の適切さ」を決め手にした割合は受験生、保護者とも「その他」を除く9項目中一番低く、ともに2.4~2.3%程度でした。
どの一貫校もそれなりに対策をした結果、大差はないと判断したこともありますが、コロナ禍があってもなくても受験を考えている家庭は、方針が初めから決まっていたようです。
受験生は「制服、文化祭、部活」
「学校の雰囲気や取り組み」で重視した点について、親子で差が大きかったのは5つの項目で見られました。
保護者は「通学が便利」という点を重視すると回答した割合が63.7%で、受験生の44.8%と18.9ポイントの差がありました。「在校生の雰囲気」を重視する保護者も多く、56.1%に達しましたが、受験生は42.8%で、その差13.3%となりました。
一方、受験生側が重要視しているものの、保護者側がそれほどでも…という項目が「制服」(受験生24.9%、保護者8.4%)、「文化祭などの学校行事が盛ん」(同33.1%、同17.6%)、「クラブ活動が充実している」(37.5%、27.7%)の3つです。
勉強以上に校内での「日常生活」に目がいくのが受験生のようです。
大切な「成績・学力相応」の視点
受験生はどうしても「目に見える」ものに魅かれて志望校を選ぶ傾向にあります。
保護者はそれを理解しつつも、通学の便が良い中高一貫校で、なおかつ「大学への進学実績が良い」学校に魅力を感じる傾向にあります。
双方の「志望動機」が折り合えば、「受験」となります。
その際「成績・学力が相応」という客観的な視点が決定に影響するかどうかは、親子とも4割近くが重要視しているという結果がアンケートからもうかがえました。
どこまでいっても第1志望の旗を降ろす必要はありませんが、「現実」を見ることも6年生の夏以降は大切です。
最終的に成績、学力が「ネック」にならないよう、7月から9月の約90日の学習は焦点を絞って取り組みたいところです。。
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