中学受験 「合格は2月3日までに」が鉄則

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・トレンドは「短期決戦」!?
進学希望校は「一撃必殺」が鉄則
4日以降の入試は「修羅場」と化す
・学校研究は親御さんの「宿題」

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トレンドは「短期決戦」!?

2月1日解禁の東京・神奈川入試は、4日あたりから各校とも第3回から第4、5回目の試験となります。

募集人員がぐっと減り、5人とか10人程度のところも多く、実質倍率も10倍前後になることが珍しくありません。

特に最近は「歩留まり率」(合格して入学手続きをする受験生の割合)が高い学校が増加傾向です。

つまり合格をもらえば他校に流れず、早い段階でそのまま入学手続きをするケースが多くなっているということです。

最近の中学受験は「短期決戦」志向ともいわれます。

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いくつもの学校を挑戦して合格を勝ち取って「勲章」を増やすより、志望校を絞り込む「一点集中」受験です。

1月の前受け受験を除いて最短で1日、午前・午後をフル活用して、その日のうちに合格発表があって終了に持ち込む作戦を組む親御さんも少なくありません。

進学希望校は「一撃必殺」が鉄則

歩留まり率が高く、入学定員をほぼ確保した中学校は、入試の回を追うごとに合格者数をぎゅっと絞ります

定員のプラス1割超程度なら「許容範囲」ですが、教室、教員の数も年度計画があり、おいそれと増やせません。

加えて定員をかなりオーバーしての入学者が出た場合は文部科学省からも「指導」を受けるからです。

4日以降の入試の厳しさは「数字」が如実に示しています。

24年度入試で言えば、2月5日に3回目入試を行った男子校の本郷は536人が受験し、合格者は41人(定員40人)で実質倍率13.1倍と激辛入試となりました。

1日の1回目合格者164人(定員100人、倍率2.8倍)、2日の 2回目合格者538人(定員140人、倍率2.3倍)、と比べればその厳しさがよくわかると思います。

2回目入試は合格者が多く「受かりやすい」ように見えますが、多くが1日に本命校を受験し、その「押さえ」としている子です。

第1志望にしている子より実力が一段上の受験生が集まる流れです。合格者数より「チャンス」は少ないかもしれません。

プレッシャーを感じる必要はありませんが、進学を考えている学校は複数回入試があるではなく、1回目の入試で仕留める気持ちで臨む「一撃必殺」が鉄則といえます。

4日以降の入試は「修羅場」と化す

正直なところ、4日以降の入試は「修羅場」と化します。

既に合格校を保持していて、その余勢をかって一段難しい(偏差値が高い)中学にアタックするという受験生は別ですが、ここまで合格がないとか、「前受け」校の合格はあるものの、実際には「行き先がない」という場合の受験はかなり「追い込まれた」状態です。

試験会場入りする際の親子の姿は悲壮感が漂っています。

控え室の親御さんは何か思い詰めたように一点を見つめていたり、涙ぐんでいる方もいます。

外では誰と話しているのか、携帯電話で口論をしている人もいます。

子どももしんどいですが、親御さんもかなりつらいです。

「こんなことになるとは…」言葉に出さずとも、多くの親御さんがそう言いたげな表情をしているのが、4日以降の入試で「よくある光景」です。

学校研究は親御さんの「宿題」

追い込まれた受験生は、学校説明会に行ったこともなければ、 過去問もやったことのない中学校を受験していることさえあります。

最近はインターネットによる出願が主流になったことで、試験前日の日付が変わるまで出願可能だったり、当日エントリーも普通です。

志望校がダメだった次の手として急きょ「あす試験」となり、偏差値帯が相応なところを、語弊はありますが「みつくろって」受験させる親御さんもそう珍しくはありません。

ホームページをさらっと見ただけで受験決定という「溺れる者は藁をもつかむ」の心境です。

縁あって合格するかもしれません。それはそれで頑張ってきた甲斐があったというものですが、実は名前くらいしか知らない学校へ入学するとなった場合、冷静に考えて納得できる選択と言えるでしょうか。

人生に例えるなら、顔もろくに見たこともなければ、言葉も交わしたこともない「どんな人かほとんど分からない人と結婚する」のと変わらないことだと思います。

子どもの希望を尊重したうえで、2月の受験パターンを組むのは親御さんの役目です。

スケジュールを含めた学校研究は、この夏の親御さんの「宿題」です。

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