中学受験 過去問研究⇒逆転合格へ2つの条件

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基礎、基本という「前提条件」
入試本番で力を発揮する類題演習
過去問の「子ども任せ」はキケン
・アシストで「詰める」ことは可能

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基礎、基本という「前提条件」

「過去問との相性」を志望校合格、とりわけ「逆転合格」の切り札的存在のように中学受験の世界では語られます。

中にはこれさえ合えば、普段のテストや模試の成績は関係ない、とさえ言い切る人もいます。

このタイプの逆転合格にはあまり説明されていない「条件」が2つあります。

1つは「基礎、基本ができていれば」という条件です。

基礎、基本が「ある程度」積み上がっていない受験生は、偏差値50以上の中堅校レベルを受けても「逆転合格」は見込めません

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逆に言えば、基礎がある程度出来上がっている子は、一時的に落ち込んだ模試の偏差値や合格判定を気にせず、前を向いて進めば大丈夫です。

合格可能性50%なら、かなり有望。40%でも諦める必要は全くありません。

入試本番で力を発揮する類題演習

基本問題の出来が不安定だと、点を取るべき問題を「ケアレスミス」(本当は実力不足)でポロポロ落とし「痛い失点」を積み重ねます。

算数の1行問題、国語の文章題でも「読解力」という基礎力がないため、トンチンカンな方向の答えを書く可能性が高く、合格にたどり着けません。

だからこそ、過去問を通じて、基本問題を復習し、できなかったところ、正解はしたけれど正直よく分かっていないところを解答の根拠を持って、自力で解答を導き出せるようにします

その後で、できれば類題演習をして違う問われ方をした時でも自力で解答できるようにするとより実践力が磨かれ、入試本番で少しひねられても対応できます

大手塾の「日曜特訓」の「志望校別講座」が、なぜ過去問集=赤本に掲載されていない、その学校の古い過去問を演習を繰り返すのかは、近年の問題の類題演習として「最適」だからなのです。

もちろん過去問の振り返りをきちんとやるだけでも実践力はつきます。

類題演習まで手が回らないなら、過去問の「一点絞り」も「あり」です。

あれもこれもで中途半端になるくらいなら、取り組むものを絞り込む方が得策です。

過去問の「子ども任せ」はキケン

過去問研究をして逆転合格の条件2つ目は「親御さんの冷静なアシスト」です。

塾からある程度指導があるとはいえ、子どもに丸付けや過去問のスケジュールを一任するのは「キケン」です。

解き直しをしたかと尋ねれば「やったよ」とは答えますが、答えを記号の「ア」から「エ」に替えただけとか、算数の答えを「10」から「20」に書き直しただけという、かなりいい加減なことも珍しくありません。

「前より点数が上がった!」とうれしい報告も、本当は「カンニング」というケースも一定数あります。

子どもを信用しないわけではありませんが、大人から見て「きちんと復習しないと後から困るのに」「そんなことをしても仕方がない」といったことでも、子どもは「その場しのぎ」でもやってしまいます

解き直しをやったと言ってごまかすのは「現実を見つめるのが怖いから」、カンニングするのは「怒られるのが嫌」というのもありますが「親の悲しそうな顔を見たくないから」というのもあります。

それだけ子どもたちは中学受験に「不安」で仕方がないのです。

アシストで「詰める」ことは可能

子どもの志望校合格、納得できる中学受験を親御さんが願うなら、過去問への取り組みには親御さんの伴走は必須です。

見た目で分かる、一番わかりやすい「点数」「○✕」で親御さんが子どもに何かを言うのは簡単ですが、恐らく何の効果もありません。

我が子だからこそ、「思わず声を…」となってしまうのですが、中学受験という「プロジェクト」を進めるという観点で情熱とともに「客観的に」子どもと解答用紙を観察します。

「できないこと」「点数が悪いこと」を責めるのではなく、「もう少しでできるもの」を探し「得点アップに結び付ける方向」を見つけるためのアシストを冷静に実行します。

親御さんだけでやるのが難しければ、塾の先生や通っている塾の系列個別指導の先生などの知恵を借ります。

家庭教師、という選択もありますが、今までお世話になっている先生は別として、新規にとなると弱点フォローを短期間で何とかしてくれる先生はこの時期から探しても「宝くじに当たる」ようなものです。

過去問をやって合格最低点に50点、60点足りないくらいなら、基本問題を落とさず、適切な親御さんのアシストがあれば詰めることは可能です。

いつまでも続くわけではありません。足りない点数に怒ったり、嘆いても始まりません。あと半年。前に進むしかありません。

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