中学受験 「ファン」「附属熱望」法政系入試の特徴

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法政志望の家庭 2つの特徴
部活一生懸命、大学は法政で
法政本命の家庭の受験パターン
・25年度の法政系入試展望

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法政志望の家庭 2つの特徴

中学受験での法政大学系の学校は2校、東京都三鷹市の法政大学中学と川崎市の法政第二中学です。

もともと男子校の両校。法政大中は「法政第一」の校名で武蔵野市吉祥寺東にありましたが、07年に現在後に移転し、校名変更、共学しました。

法政二中が共学化したのは2016年。昭和の時代から野球やバレーボール、アメフトの強豪校として知られていましたが、現在でも運動部の活躍は顕著です。

中学受験では爆発的人気になることはない両校ですが、法政系を志望する家庭の特徴として①親御さんが高校や大学のOB、OG②どうしても大学附属の2点が挙げられます

部活一生懸命、大学は法政で

法政系の中学校に通う生徒は親御さんのどちらか、あるいは両親とも法政大学出身という場合が多いです。

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慶應や明治ほどではありませんが、「法政ファン」の家庭である確率は結構高いです。

両校併願というパターンも割と多く、4割近くに達しています。

それが影響しているかどうかは別として、法政系中高からの法大進学率はかなり高いです。

最近では80%台で落ち着いていますが、一時は9割超の時もあったくらいです。

法政の推薦権を持ったまま国公立大などの受験は可能ですが、学校側は「法政進学が前提」のスタンスなので特に対策の補習などをしてくれるわけではありません。他大学へ行くのなら「自力」で道を切り開かなければなりません

学部はともかく、高校の絶対評価の成績で「オール3」(5段階)で推薦権が得られるとあって、正直勉強面では「ユルい」雰囲気はあります。

その分、部活動、特に運動部は高校3年夏、秋まで続けられるというメリットもあります。

中学受験で少し頑張って、大学は法政でOK、という子には「絶好」の環境です。

法政本命の家庭の受験パターン

もう1つ、法政系志望の家庭は「大学附属・系属校狙い」であることが典型的な受験スタイルです。

早慶系は成績的に厳しいものの、MARCH系の学校を中心にプランを組み、日大系を押さえにというスケジュールがよく見られます。

親御さんが子ども将来を思い、できるだけ大学受験を避け、早い時期からの「確約」が欲しいという考えでの中学受験で、法政が本命の場合は「なんとかMARCHの一角に」、という願望が強さからくるもののようです。

法政を本命視している家庭は大学附属でない進学校系は「見向きもしない」というパターンが本当に多いです。

大手進学塾は6年秋に学校名の付いた「冠講座」で直前の志望校対策を熱心に行いますが、法政対策をやる塾は稀です。

そのため必勝を期す親御さんが個別指導や家庭教師に急きょ対策をお願いするケースも増えるのも毎年よくある光景です。

25年度の法政系入試展望

24年度の法政大学中の入試は1回目入試(2月1日)で前年比13%増(29人増)でしたが、実質倍率は2.6倍で90人合格(募集定員50人)と、ここ数年では一番合格しやすかった入試になりました。

1回目の合格者を増やしたのは、受験生の入試の出来が良かったのと同時に1日に受験する「第1志望の子に多く入ってもらいたい」という学校側の意図がうかがえます。

受験者数が増えても倍率が下がったことから、25年度も志願者横ばいかやや増になるとみられますが、難易度は変わらずです。

法政二中は2日の1回目入試が男女とも4倍強、4日の2回目が6倍台の入試になることが多く、志願者の増減の振れ幅もそう大きくありません。

実質倍率は1回目にしては高いのですが「なんとかMARCHの一角に」という「特攻」(ほぼ見込みのない体当たり受験)の子も多いので、実際は2.5倍程度の勝負であると推測できます。

二中受験は志願者数や過去の倍率に惑わされず、模試で合格可能性が高い生徒はそのまま自信を持っていけば大丈夫。ボーダーラインの子はミスが命取りになるので、基本問題を確実に正解する勉強が肝になります。

両校とも複数回受験機会が用意されていますが、1回目残念での2,3回目「リベンジ率」は2割程度です。

終盤日程は実力がありながら結果が出ない子、進学先は確保したものの偏差値的にもう1つ高いステージの学校をという子など様々な層の受験生が集まってきます。

入試前の模試などで出た「持ち偏差値」通りの結果にはならないのが、終盤の入試です。

法政に限らず、第1志望入試は「1回目で仕留める」のが鉄則です。

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