中学受験 中大系6年後は「手堅く」or「大胆に」

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女子に人気の「中附スタイル」
・「楽しく」のち「手堅く」
・「受験しやすい」中大横浜
・附属だけど東大3人、慶應12人

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女子に人気の「中附スタイル」

MARCH附属系属校で「一番自由」な中高一貫校といわれているのが中央大附属(東京都小金井市)です。

中学生は制服があるものの、「中附スタイル」といってブレザー、シャツ、リボン、ネクタイ、スカート、ズボンは、それぞれ数種類の中から自由に選んでコーディネートできます。

シャツの色もホワイト、イエロー、ブルー、ピンクの4色あり、かばんやソックスは「推奨品」はありますが、指定ではありません。

高校になると今度は制服がなく、基本的に服装は自由。学校側は「男女とも清潔感のある服装であれば問題ありません」としています。

大学附属系属校はどちらかというと「校則やや厳しめ」の傾向なので、その中では異色かもしれません。

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制服のコーディネートができるというのは「売り」の1つで、毎年女子の志願者が多く、24年度は2回の入試で志願者が男子計420人に対し女子は664人。当然入試も女子は激戦となりました。

男子の実質倍率が1回目入試(2月1日)が2.7倍だったのに対し、女子は3.7倍。4日の2回目は男子は3.6倍ですが、女子は8.2倍と極端に違いました。

25年度は男子の受験生が増え、女子が減る流れですが、「中附スタイル」をはじめとする自由な雰囲気の人気は根強く、難易度も若干アップしている中でも女子の志願者が1回目入試で2年連続で増えても不思議ではありません。

「楽しく」のち「手堅く」

生徒の自主性が尊重される中高時代を謳歌し、中大へは毎年85%前後が進学します。

中でも成績の上位3割強が中大の看板学部・法学部に進めるのが特です。

中大は公務員試験をはじめとする資格試験に学校を挙げてとても力を入れており、時代や社会情勢によってどうなるかわからない就職において「困らない」というイメージが強いです。

中高時代は「楽しく」、大学進学は「手堅く」という流れが、中大附属にはあります

8割以上が中大に進む「安心感」、その後社会に出る際の「安定感」は子どもより、厳しい社会を生きている親御さんの方が魅力的に感じます。

加えて国公立や中央にない学部の私大受験は推薦権を保持したまま受験できるという「保険」が付いているのも親御さんにとってはポイントです。

「受験しやすい」中大横浜

中大附属ほどではありませんが、横浜市の中央大横浜も自由な雰囲気が漂う共学校です。

沿革をたどれば元は女子校ということもあり、志願者は中大附属同様女子の方が毎年多いのが特徴です。

中大附属と違うのは1回目と2回目の入試で実質倍率に大きな差がなく、23年度は男子1回目2.7倍、2回目2.6倍、同女子は2.5倍に2.8倍でした。

歩留まりをきちんと計算しての倍率だと思いますが、「安定して合格者がある程度出る」というのは受験生にとって「受けやすい」学校です。

法政二中や日大日吉、神奈川大附属などとの併願者が多いですが、神奈川県内での「大学附属系進学」を考えているのなら、志願者数に関わらず願書を出しておきたい中学です。

附属だけど東大3人、慶應12人

中大附属より中大横浜の方が外部に面を向ける生徒が多いようです。

24年3月卒業の71%が中大へ進学しましたが、14%にあたる43人が国公立大へ、ほぼ同数の45人が他の私大へと進学しました。

中大横浜は大学附属校としては珍しく、他大の「実進学者数」も公表しています。

国公立では東大に3人、京大に1人、一橋に7人が進学。地元横浜国大にも13人が進み、横浜市大医学部も合格、進学が1人出ました。私大では慶應義塾12人が目立っています。

国公立大、中大にはない学部学科の受験なら中大への推薦権をキープしたままトライできますが、受験組は「ダメだったら中央」という甘い気持ちで茨の道を進んでいません

学校側も「中大進学が前提」ではなく、大胆に挑戦する生徒を応援してくれます。国公立大進学組には補習や記述添削などで、先生が個別対応する「面倒見の良さ」が随所で見られます。

立教新座には他大学を目指す生徒用のクラスがあり、日本学園から26年度に校名変更、共学化する明大世田谷も明大以外も歓迎の姿勢です。

8割以上が併設大学へというMARCHの附属・系属校の流れが変わりつつあります。

この「進学校」の側面も兼ね備えた附属・系属校を選択すると、中高6年間に受ける「刺激」によって進路の幅が広がります

附属でエスカレーター式に「のんびり大学へ」のつもりが、かなりエキサイティングな6年間になるかもしれません。。

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