中学受験 理社「毎日30分」でつく入試での解答力
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・理社の時間配分は「親」が得策
・毎日30分で「鋭さ」を養う
・理社を捨て2科目はリスキー
・理社を勉強することのメリット
理社の時間配分は「親」が得策
過去問に取り組む時間をいつにするかなども含め、受験終盤の勉強スケジュールの管理は子どもだけに任せるのはリスクが大きすぎます。
多くの子どもには「時間の感覚」があまりなく、「時間配分」をして勉強するというまず無理だからです。
後回しにされがちな理科と社会は特に「極端」でやる子は算数や国語に取り組まず専念してしまいますが(ただし、一問一答などの取り組みやすいものばかりやる子が大半)、やらない子はほとんどやりません。
理社に取り組む時間は長すぎても影響がありますし、ほとんどやらないのも致命傷になります。
国語と算数もそうかもしれませんが、理社の勉強のスケジュール調整は、親御さんが管理した方が断然得策です。
毎日30分で「鋭さ」を養う
時間はそれぞれ1日30分ずつでOKです。
まとまった時間が取れないなら、食事の前や風呂上り、塾へ行く途中の乗り物の中など「すきま時間」をつなぎ合わせるという手もあります。
その辺りの調整、管理は親御さんが引き受けないと子どもには難しいでしょう。
肝は「毎日」という点です。
やらなければならない量も多いのでもう少し時間を割きたいところですが国語や算数もあります。
その代替案として少しずつでも毎日、継続して「触れる」のです。
継続して触れていると、知識や経験とともに「ひらめき」「想像力」も働くようになります。
これを感覚的に言うと「鋭い」ということになり、設問に対する着眼点が養われて、ヒントがあまりない問題でも、糸口を見つけ出し正解へと導く「解答力」がつきます。
「鋭い」は理社だけでなく、国語と算数の点数を上げるのにも欠かせない感覚です。
理社を捨て2科目はリスキー
6年生の秋になって理社を捨てて「2科目入試」に舵を切る受験生、親御さんも一定数います。
「4科目を仕上げるのには時間的に厳しい」という理由が多くを占めます。
これは「リスキーな選択」です。
理社が苦手で、国語と算数で勝負できるレベルなら、作戦として「あり」ですが、国算とも勝負できる成績でなく、それを何とかしようとするために理社を切り捨てるのは、却って合格の可能性を遠ざけてしまいます。
理社の時間を算数に回したからといって「たかが知れている」のと、どちらが短時間で得点力が付くかといえば圧倒的に理社だからです。
さらに2科目受験は受験できる学校の選択肢を狭めます。
午後入試では2科目受験のところも多いのですが、総じて4科受験より合格の難易度(偏差値)は高く、持ち偏差値に余裕がないと厳しい結果に終わります。
理社を勉強することのメリット
もう1つ、理社を勉強することにメリットがあります。
4科目と2科目の入試が同時に行われた場合、2科目の点数が良い順に7、8割の合格者を決定しますが、理社受験をしているともう一度合格判定の機会が与えられる「敗者復活戦」に参加できます。
加えて、国語と算数ばかりの勉強というのも子どもにとってはメリハリがなく「苦痛」でもあります。
時々挟む理科と社会で気分転換も図れます。
理社が大切といっても「重点的に、集中して」勉強するというわけではありません。
「短時間、すきま時間を使って」「けれど毎日触れる」というのが、理社の家庭学習終盤のやり方です。
大手塾に通っている生徒は土曜特訓や日曜の学校別対策で十二分に理社の実戦問題に取り組めます。この機会は受験勉強終盤において貴重です。
時間内で「消化」できるようにするためにも、毎日の家庭での理社学習がベースになります。
ここでの復習、学習が実戦問題で通用することで入試の突破力が付き、最終的には志望校合格を引き寄せることにつながります。
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