中学受験 ボーダーラインから合格への「気づき」

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一喜一憂、大いに結構
結果が良い時こそ…2つの確認
「もう少しで…」の石を取り除く
・「気づき」で「合格確実圏」へ

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一喜一憂、大いに結構

「模試の成績は目安。悪くても気にするな」とはよく言われる受験の世界での言葉です。

先生方や中学受験の専門家は口をそろえて「気にするな」とアドバイスしますが、正直なところそれは「他人事」だからサラッと言えるのです。

当事者からすれば気にしないというのは無理な話。良ければその気になりますし、悪ければかなり不安になります。

なので模試の結果に一喜一憂、大いに結構です。

偏差値が上ったり、合格判定が80%になったら大いに喜びましょう。この「結果を出した」という自信は入試までの大きな「支え」になってくれます

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この「支え」は勉強が苦しくなった時も「自分はイケる」と思い続けることができる「最強の武器」になります。

逆の場合、結果が出なかった模試で落ち込むのも仕方がありません。

絶対NGは親御さんは感情的になって「一方的に怒ること」と「子どもに嫌味を言うこと」です。

これをやると「次へ進む」ためのスタートが極度に遅れます。「百害あって一利なし」です。

結果が良い時こそ…2つの確認

ただ喜びも悲しみも「浸る」のは10分程度で終了です。

良くも悪くも結果を素直に受け止めてすぐに「次」へ進みます。

模試の点数、結果が良かった場合は「志望校合格を確実にするためには何が必要か」を自身の解答用紙、資料として個人成績表に記載されている「正答率」と照らし合わせます

チェックすべき、確認のポイントは主に2点あります。

1つは「正答率50%以上の問題を落としていないか」です。

基本的に2人1人ができる問題は「基礎レベル」の問題です。ここを確実に正解していくことが偏差値に関係なく、合格を引き寄せる「鉄則」です。

入試本番では合格最低点前後5点の「ボーダーライン」に一番人数が集まります。1点足りなかったばかりに不合格という受験生が20人近く出る中学もあります。

ボーダーラインより一段上の「合格確実圏」に位置するために、模試で落とした基礎の問題はきちんと復習し、次に出合った際には正解できるようにします。

もう1つは「正解を疑う」ことです。

「正解したから結果オーライ」は大切な入試で痛い目に合う可能性が大です。

正解したけれど「実はよく分かっていない」「たまたま、勘で」という場合は、解説等を利用して「次は自信を持って正解できる」ようにします。

結果が良かったときは子どもも「素直」になれるものです。

親御さんが明るく誘導しながら「まぐれ当たりはどれかな?」などと洗い出しな一役買って、芽の小さいうちに「後顧の憂い」(あとあとの心配)は取り除いておきます

「もう少しで…」の石を取り除く

結果が悪かった場合は、良かった場合にする2つのチェックに加え、「もう少しでできそうなもの」に注目、これを自力でできるようにすると、次の模試、そして入試本番で泣きを見ることはなくなります。

手も足も出なかった問題、手を付けたけど解き切れなかった問題など、✕にはさまざまなパターンがありますが、手も足も出ない問題はとりあえず「パス」です。

「解説を読んだら分かった」「ここまでは分かるけど、どうしてこうなるのか…」などの問題がいくつかあるはずです。

「その1問」をクリアすることで、水の流れをせき止めていた石が取り除かれて流れがスムーズになるように、他の問題もできるようになることはしばしば中学受験ではあります。

「もう少し」の問題を粘り強く取り組むことで、ボーダーからの脱出を図ります。

「気づき」で「合格確実圏」へ

模試の結果の良しあしにかかわらず、共通して言えるのは「反省を気づきに変える」ことです。

「取り組む順番を考えればもう少し点が取れた」「記述で言葉足らずだった」など、 反省というと「ダメだったこと」を洗い出すと考えがちですが、「良かった点に気づく」ことも大切です。

「苦手な問題を後回しにしたから効率よく点が取れた」「問題文を最後まで読んで、指示をに丸印を付けたので間違いがなかった」――。

模試を受けるのは、偏差値や合格判定を確認すること以上に、本番に向かってたくさん「気がつく」ことが目的です。

「気づき」を実際のテストで「実践」できたとき、成績の様相は「一変」します。

入試ではボーダー付近ウロウロではなく「合格確実圏」に位置することになります。

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