中学受験 24年度平均は過去最高「7.19」校

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出願は1人7校超が「相場」
首都圏は5.5人に1人が受験
避けたい4日以降の「延長戦」
・複数回受験が持つ大きな意味

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出願は1人7校超が「相場」

中学受験では1人平均して何校ぐらい受験(出願)するのでしょうか。

首都圏模試センターの調べによると、2024年度入試では男女で平均7.19校に出願したという数字が出ています。ざっと1人7校超というのが「相場」です。

22年度は6.83校ですので、年々増加傾向にある状況です。

これは「出願」ベースなので、2月1日の第1志望校合格して3日や4日に出願していたものの「任務完了」となり受験しなかったケースなどがあり、実際に受験したのは5校程度とみられます。

新型コロナの影響もあり、首都圏の中高一貫校の受験出願はほぼ100%「ネット出願」になりました。

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かつて郵送や窓口出願が主流だった時代は期日までに必着だったり、窓口が閉まる午後5時とかまでに出願しなければなりませんでしたが、ネット出願は試験前日の23時59分59秒まで出願可能になりました。

学校によっては試験日の朝も受け付けている学校もあり、子どもの合否の状況によって「急きょ受験」も当たり前になっていることなどが「出願者増」の背景にあります。

首都圏は5.5人に1人が受験

中学受験にチャレンジする子どもの割合はコロナ禍でも凹むことはなく、逆に年々増加傾向で推移しました。

24年度の1都3県の国私立中学受験率は18.12%、人数にして約5万2400人を数えました。

これに公立中高一貫校を加えると、6万人を超え、受験率も22%くらいになるとみられます。

人数としては前年23年度比約200人減ですが、小学6年生全体の人数が前年より約5000人減ったことによるもので、割合としては15年度以来10年連続で伸び、初の18%台突破。首都圏では5.5人に1人が中学受験をしている計算になります。

25年度も首都圏の6年生は24年度比で1000人弱減りますが、現状受験者数は横ばいが微増の様相をみせています。

コロナも一応落ち着きを見せ、鉄道網の充実で以前なら物理的に受験すら困難だった学校も通えるようになったことから、出願校数はさらに増えるとみられます。

子どもの要望を最優先に、受験日程を組む親御さんの戦略次第で受験の流れが決まります。

避けたい4日以降の「延長戦」

中学受験は人によって「ヤマ」は違いますが、東京、神奈川在住の子どもにとっては、2月1日から3日までがそれにあたり、4日以降も人気校や大学附属校、中堅、一般校が第2、3回の入学試験を用意しています。

4日以降は受験の「延長戦」になります。例年10倍前後の実質倍率も珍しくなく、「ヤマ」を越えた方が激戦になります。

高倍率になると本来実力があっても「どうなるのか分からない」のが中学受験です。

精神論で受験は語れませんが、「実力より気力に勝る子が合格する」のが高倍率入試では本当によくあるケースです。

そのため、できれば2日までに、遅くとも3日までに「進学できる学校」を確保するのが「鉄則」です。

4日以降の試験会場、とりわけ保護者控室は独特の重苦しい雰囲気です。

茫然としている親御さん、涙が急にあふれてきて顔がくしゃくしゃになっているお母さん、天を仰ぐお父さん、外では電話で夫婦喧嘩をしている家庭…。

4日以降の入試が進学先を確保したうえでの「チャレンジ」なら良いのですが、「後がない」状態にしないことこそ、親御さんの受験戦略の基本です。

複数回受験が持つ大きな意味

しかし、やむ得ず「延長戦」突入の場合に備えておく必要もあります

最近は同じ学校を複数回受験する際、割引制度の適用や1回分の入金で複数回受けられるなど、家庭の「経済的負担」を軽くしている中学は、受験生を集める傾向にあります。

同時に学校からのメッセージもそこには含まれていて、複数回受験の生徒には加点措置やボーダーラインでの繰り上げ合格の「特典」がついていることがほとんどです。

1回だけの受験生と複数回受験の子が同点だった場合、合格は複数回受験の子に出す、と公言している学校もあります。

検定料が同じなら、他校と同じ日にブッキングしても、前もって複数回出願は必須です。

あらかじめ出願しておくと、不合格でもすぐに次の目標に切り替えることができます。

「合格発表の結果を見てから」でも構いませんが、午後入試は合格発表が予定の時刻より遅れるケースもあります。

ネット出願で深夜でも手続き可能になっていますが、慌てて出願しようとして「間に合わなかった」という例も毎年あります

中学受験で湯水のごとくお金を使うのは…と思いますが、一生に一度の中学受験です。こういう支出もあるということをあらかじめ認識しておきます。

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