中学受験 勉強ができないの元凶は「消化不良」

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中学受験の「暗記」とは…
「勉強の消化不良」の正体
わからないをスルーする「幼い」子
・親御さんの「仕分け」が第一歩

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中学受験の「暗記」とは…

中学受験は「暗記」しなければならないものが数えきれないほどあります。

もちろん、暗記だけで入試を突破できるほど中学受験は甘いものではありません。

意味もなくただ単に覚えるという概念で使う「暗記」では全く歯が立ちません。

中学受験でいう「暗記」とは、最低限マスターしておくべき「知識」、これを知らないと入試で勝負にならないというもの、といえます。

理科社会を中心に、国語の漢字、慣用句、ことわざ、算数なら「3.14の掛け算」「平方数」(同じ数字同士の掛け算)など、覚えていれば問題を解く上で直接「武器」になる知識は、数限りなくあります。

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これらを意味や背景、どうしてそうなるのかの理由、根拠を含めて頭に入れておかないと、中堅レベル(偏差値45~54レベル)の学校の合格はおぼつかないでしょう。

「勉強の消化不良」の正体

ただ、この知識の「洪水」に多くの受験生が溺れて、得点に結び付け切れていないのが現状です。

塾で馬に食わせるほど知識を与えられても、「消化不良」で終わってしまっていることが多いのです。

なぜ消化不良になるのでしょうか。

塾の授業で取り扱っている内容は、小学校と段違いのハイレベルです。

聞いていればわかる、ちょっと横帆向いていてもついて行ける、という内容はとても少ないです。

自分から関心を持って授業の輪の中へ入り、その場その場でできるだけ「消化」していかないと「おいてけぼり」になります。

「おいてけぼり」が積み重なると、先生が「何を言っているかわからない」「興味がない」という状態がどんどん連鎖していきます。

「わからない」、だから「興味がわいてこない」の連鎖が「勉強の消化不良」の正体です。

わからないをスルーする「幼い」子

「わからない」を何とかしようと、授業中「先生、それってどういうこと?」と自ら食いつけば、何とかなる可能性は高くなります。

しかし、ここで分からなくなると後々大変なことになるというイメージができない、勉強に対して先を見通すことが難しい「幼さ」が残る子は、話がわからないまま「スルー」してしまう傾向にあります。

それでも時々耳に入る用語や言葉を何となく聞いていたら(音として)覚えてしまったり、たまたま話の筋道が理解できて、それが意外と面白かった場合は覚えていたりします。

それがテストで「いくらかは得点」につながります。

あくまでも「いくらか」です。

こういう点の取り方も時には必要ですが、入試を突破していく上で「いくらか」では不十分です。

いち早く自分が「勉強の消化不良」状態であることを自覚し、「わからない→スルー」の流れから脱するよう自ら動いていく必要があります

親御さんの「仕分け」が第一歩

親御さんは我が子が「消化不良」を起こしていることになかなか気がつきません

成績が振るわないのはきちんと勉強していないから、復習が足りないから、と思い単純に「勉強しなさい」と言ってしまいます。

しかし、授業中すでに「消化不良」なので、自力で勉強しようにもどうにもできないのが実情です。

親御さんに強く言われたところで、どうやったらいいのか分からず、その場で足踏み(停滞)してしまうだけです。

中学受験で親御さんの「伴走=アシスト」が必要なのはこういう時です。

子どもの現状に嘆いたり、叱責するのではなく、テキスト、ノート、小テストを見て「何がわかっていて、何がわかっていないか」の仕分けをします。

そこから見えてくる特徴が必ずあります。

やみくもに問題集をやらせたり、個別指導に丸投げするのではなく、親御さんの観察、分析が「勉強の消化不良」脱出の第一歩になります。

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