中学受験 勉強しているのに成績不振一番の理由
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・真面目…実はよく分かっていない
・なぜ、真面目な子ができないのか
・成績アップの第一歩「子ども先生」
・脳みそに汗かいた経験は忘れない
真面目…実はよく分かっていない
塾で真面目に授業を聞き、きちんとノートもとり、家では宿題、家庭学習を頑張っているのに成績がなかなか上がらない…。
こういう悩みを抱えている受験生、親御さんは想像以上に多いです。
やっていないのなら成績不振も当然ですが、ある程度取り組んでいるのに、だと正直どうしていいか分からなくなります。
しかし、成績が伸びないのは理由があります。
一生懸命やっているのに結果が伴わない場合は「実は勉強になっていない」という実態があります。
塾で静かに授業を聞いていても、ノートやプリントに先生が板書したことを書いても、家でテキストを広げて机の前に座っていても、子ども自身が何をやっているのか「本当はよく分かっていない状態」「全然分かっていない状態」でいることがよくあります。
いわば「形だけの勉強」になってしまっている状態です。
勉強しているのに成績不振という場合のこれが代表的な理由です。
なぜ、真面目な子ができないのか
授業内容、自分がやっていることを十分理解していないため、先生が説明や解説していることはお経のように聞こえます。
テキストは日本語で書かれていても外国語のように感じている可能性が高いです。
ここで「あーわかんねぇ」となるような子なら、先生も親御さんも気づいて何らかの策を講じるきっかけになります。
しかし、真面目な子ほど、じっと静かに苦痛に耐えながら頑張ってしまいます。
それが「できない」を助長しているとも言えます。
自分が今どういう状態か客観的に把握できず、ただ「難しいなぁ、難しいなぁ、どうしよう…」と思うだけで、自ら「じゃあ、どうしたらいいのか」と自分でアクションを起こそうという発想に欠けているので、じっとしているしかないのです。
家庭学習でもできなかったところの答えを見て、ただの「書き写し」で終了にしているかもしれません。
これを「勉強している」とする子どもは、驚くほどたくさんいます。
親御さんの受験勉強伴走がある程度必要なのは、こういうことが日常的にあるからなのです。
成績アップの第一歩「子ども先生」
成績アップの第一歩として「子ども先生」というアプローチの仕方があります。
学習内容の「理解度確認」とともに「つまづき」も見つけられるやり方です。
塾から帰ってきたら、10~20分程度で良いので、塾でやったことを子どもが先生役になり、親御さんが生徒役となって教えてもらいます。
親御さんは説明が終わるまで、違うところがあっても遮らず最後まで聞くのがポイント。最後まで聞いたら親御さんから質問を投げかけます。
質問は親御さんが分かっていることを敢えて知らない、分からないふりをして質問します。
子どもの「理解度」をチェックするためです。
ただ、あまり追い詰めたり、意地悪な質問をして困らせないように。あくまでも勉強の流れを良くする手段なので、勝ち負けではありません。
子どもの説明が途切れたり、曖昧になったら、「何が分からないのか」を親子で一緒に検証します。
「分からないポイント」が判明したら、それを文字に起こして、子どもは分からないなりにも「自分はこう考える」という仮説を導き出し、塾の先生に質問します。
脳みそに汗かいた経験は忘れない
大切なのは「自分で考え、自分の言葉で説明した」ということです。
この 「子ども先生」 は「自分は何が分かっていて、何を分かったつもりになってて、本当は理解していなかったのか」ということが自覚できるのが大きなメリットです。
親御さんも我が子の「現状」を把握することで、塾の先生にも相談しやすくなります。
無闇に個別指導塾に頼ったり、違う教材を使ってみたりなど、子どもを「ミスリード」してしまうリスクが格段に低くなります。
「分からないので、先生教えて」は聞いた直後から忘れます。自分で頭を使って、人に分かってもらおうとしてしゃべった経験は忘れません。
自分の脳みそに汗をかいた経験こそ、成績、偏差値アップの「近道」です。
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