中学受験 午前午後「W入試」3つのメリット

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Wヘッダー「約7割」の2月1日
受験、合格機会が増える午後受験
得意1科目で勝負できる
・中学受験のトレンド「短期決戦」

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Wヘッダー「約7割」の2月1日

最近の中学受験は「午後受験」が当然のように組み込まれます

午前中もどこかの学校の入試に挑んでいれば「Wヘッダー」受験となります。

出願数ベースで見てみると、24年2月1日午前の入試数の合計は218で、出願者は計約4万8000人。同日午後は146の入試数で、出願者約3万3000人(日能研調べ)でした。

午前受験せず、午後入試だけの子もいると思いますが、数字だけで単純に計算すると、1日午前に対する1日午後入試の出願率は約68%になり、約7割が出願していることになります。

実際には欠席数も結構いますが、それでも半分以上の生徒が午前午後の「W受験」です。

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2日午後も117の入試数に約2万5000人が出願、3日午後も63の入試数に約1万4000人が出願しています。それぞれ同日午前に対する出願率は2日が約63%、3日が約35%となっています。

7年前の2017年の午後受験率は2月1日で5割弱でしたが、出願システムが窓口や郵送からほぼ全てインターネットになったことで、入試前日の23時59分59秒まで、学校によっては入試当日まで出願可能になり、午後入試は格段に受験しやすくなりました。

受験、合格機会が増える午後受験

午後受験のメリットは主に3つあります。

まずは受験校のバリエーション、合格のチャンスがともに増えるということです。

中学受験で受験校を検討していくと「捨て難い」学校というのがいくつか出てきます。

もちろん第1志望合格がベストですが、万が一の場合「この学校でも」という中学です。

1日午前は第1志望校を中心に受験しますが、その「捨て難い」学校が午後受験を行っていれば1日に志望校が2つ受験できます

出願校数が年々増える傾向にあるのも、「捨て難い」学校が午後受験を積極的に展開し、バリエーションが増えていることを受験生側が大いに利用している背景があります。

午後受験も利用して、志望校を複数回受験すると「特典」もあります。

多くの学校が複数回受験の生徒に「加点」あるいは繰り上げ合格の対象者にする、と公表しています。

1度で「正規合格」するのが理想ですが、繰り上げ合格でも入学してしまえば扱いは同じです。

チャンスは多いに越したことはありません。

得意1科目で勝負できる

2つ目は受検科目数が少なくて済むことです。

午後入試は4科目フルにやるところが減少傾向で、国語と算数の2科が主流になりつつあります。

科目数が少ないのは受験生とって負担が軽くなります。

中には算数1科、国語1科という中学もあります。

通常の4科入試より出題される問題の難易度は上がり、合格者もそれほど「サービス」はありませんが、得意科目1つで入学までいたるチャンスになります。

午後受験を実施する学校も「タイトなスケジュール」は組まず、昼食、移動の時間を考慮し、開始時間を午後3時以降に設定しているところがほとんどです。

昼食も試験前にとれるよう、場所を提供してくれる中学もあって、それらの「配慮」に感動し、進学先に決めたという話も毎年伝え聞きます。

中学受験のトレンド「短期決戦」

最後は「短期決戦」で入試を終えられることです。

「作戦」がうまくはまれば、1日で終了です。

1日午前入試は翌日、あるいは3日まで合格が出ない入試がありますが、午後入試は合格発表も当日ということが珍しくなくなったからです。

午後6時ごろに終わっても、同10時くらいから11時あたりまでにネット上で発表する学校が増えています。

入試機会が1回しかない午前受験の結果待ちだとしても、午後受験が第2志望だった場合などは、合格を取れば2日以降は受験をしない子も一定数います。

さらに偏差値の高い学校を、とチャレンジする受験生もいますが、最近のトレンドとして「短期決戦」は1つのキーワードになっています。

入試までに小学3年生の2月から受験勉強をし、1日で運命が決まる――。まさに「鍛錬1000日、勝負一瞬」なのが中学受験です。

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